槍穂周回ワンデイ!


- GPS
- 16:52
- 距離
- 33.2km
- 登り
- 3,753m
- 下り
- 3,755m
コースタイム
- 山行
- 15:09
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 16:51
天候 | 晴れ(風穏やか、東面入ると無風。雪の照り返しもあり灼熱) |
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過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
⛄️穂高平までの林道は雪切れ箇所多数、穂高平以降は雪繋がっていた。 |
その他周辺情報 | ♨️平湯の森@700円+100円 レストランのラストオーダー20:30 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
AtomicBackland85
ダブルウィペット
アイゼン
クトー(未使用)
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感想
黒部横断に丸山岳リベンジと、豪雪の助けもあって充実した春スキーな今シーズン。GW前の最後の追い込みへ、BIGルート槍穂周回にチャレンジ。
金曜日夜は妻不在(職場の歓送迎会)で早出できずAM0:30に新穂高。夜のうちは雨予報、沢渡あたりでパラっと降られたが新穂高は雨やんでいた。稜線は朝方まで強風予報、飛騨乗越で強風回避したく1.5時間仮眠のちAM2:30出発。YamaKeiさんトラさんが直近15時間で槍穂周回していて、同じペースで行けば明るいうちに帰還できるという根拠無い自信…。
右俣林道は雪切れ箇所多くシートラスタート。穂高平の先の林道は雪繋がってそうな雰囲気でスキー履いた。予想通り雪切れなく順調に白出沢出合。前日のツボ足トレースあり、夏道沿いのトレース追う。夏道沿いは微妙なアップダウンあるため谷への下降場所を探り、ブドウ谷過ぎて谷へ降りた。その先は問題なく沢詰めで滝谷、下部のブリッジをかろうじて渡ってその先も快調に右俣谷詰め。
夜明け前後は稜線に厚い雲かかっていたが、だんだんと雲抜けて稜線の岩肌が見えてくる。飛騨沢の雪は数日前の新雪シャリシャリで固さゼロ、滑らなくてもストップスノーとわかるソレ。新雪にシールバチ効きでクトー不要で距離を延ばす。飛騨乗越到着で晴れ&弱風、スタート時間の読みは当たり。槍ヶ岳山荘到着で9時、穂先をピクるかずっと悩んでいたが、ギリギリ日没前に帰還できそうと計算して穂先アタック。
前半の鎖はほぼ露出でイージーモードだったが、後半は鎖埋まって難易度高め。シャリシャリ雪にしっかりステップ効かせて、ダブルウィペットでダガーポジション。たまにカチカチアイシーな箇所あるので丁寧に。岩場&梯子にうっすら霧氷付着していて本日の1番手。ラストのロング梯子を登れば槍ピーク。風弱く穏やか、朝の雲は全て抜けていて360°の大展望だが霞強め。足早に下降しちょうど1時間で穂先ピストン。
槍沢に登山者3名、その横を本日の1本目。わかっていたけどスタートからストップ。殺生小屋過ぎて、天狗原に向けて大トラバース。稜線斜面からはスノーボール~巨大スノーブロック、雪崩跡までフルコース。日射&昇温でいつ雪崩てもおかしくない。上を気にしつつも思い切りよく。トラバース斜面もストップスノーで足を消耗する。天狗原直下の狙った岩下に到着し、雪崩走路避けダケカンバの木陰でシールチェンジ。天狗原直下の急斜面はシャリシャリ雪がズレてスベり気を使う。天狗原出て横尾尾根のコルへ150mの登り返し。コルに向けて登る&滑るトレースありびっくり。横尾尾根乗り上げると、尾根芯にも下から上までツボ足トレースが延びていた。
横尾右俣~本谷へ本日の2本目。安定のストップスノー、滑るたびに斜面がデロデロ流れるので大きく斜面使って標高落とす。茶色斜面を拾いつつ
涸沢出合で登り返し。槍沢入って以降、東斜面は無風&日射、雪からの照り返しもあり熱中症注意。こまめに水分補給、3L担いできたが残りは1Lほど。ガッツギアも4/6消費。どんどん消化し軽量化でスピードアップ図りたいが、しゃりしゃり雪のプチラッセルもあって疲労度濃くそううまくはいかない。
雪に埋まった涸沢ヒュッテ。涸沢カールは各谷から雪崩祭り。奥穂へのトレースあると期待していたがノートレースで一人旅。急斜面をジグきってザイテン取り付きへ、途中50cmくらいのスノーブロックが自分に向けてゆっくり転がってくるのが見え走路を外す。ザイテン跨いでセオリー通りあずき沢に入るが、上部には大量のスノーブロック。ロシアンルーレット的な登りで心臓に悪く、2850mからシートラで直線的に登る。奥穂アタックのデッドラインは15時、間に合いそうで一安心。最後までシャリシャリ斜面を登り切って白出コル到着で小休止。コルは風抜けて気持ち良い。
穂高岳山荘は除雪機4台フル稼働で絶賛掘り起こし作業中。気合い十分でラストアタック奥穂。涸沢からはノートレースだったが、奥穂へはトレースあり。おそらく小屋の方のトレースでルートどり完璧。2段梯子クリアして、写真でよく見る雪の急斜面直登ルートに入る。長い急斜面をクリアすると岩雪ミックスの稜線道。槍の穂先と違い距離長くなかなかピークの祠が見えない。難易度的には槍穂先の方が難しいかな、雪が固いとまた印象変わると思う。トレースに導かれ30分で奥穂ピーク到着。奥穂登頂10回目だが、積雪期の登頂は今日が初めてで感無量バンザイ。
奥穂直登ルンゼと思われる祠裏を覗いてみると、意外にいけそうな斜面。でも今日のような滑走の度にデロデロ雪が崩れるコンディションだと危ういのかもしれない。
下降もゆっくり慎重に、雪ゆるゆるで登りで作ったSTEPが容易に崩れる。足の疲労で蹴り込みが弱くなっているのもあるかもしれない。登り以上に時間かかり40分かけて穂高岳山荘帰還で16時、日没まで2時間あるのでまぁ大丈夫でしょう。
白出沢上部は岩露出箇所多く滑走不向きで、50mほどツボ足下降してから滑走する。陽が傾いてきたのもあってストップ度は弱め。ここでも滑走する度に雪面が流れ、自分の滑走デブリがHITしないように休み休み。少し標高落とすと両岸の谷からの雪崩で谷を埋め尽くすデブリ。幸いデブリもしゃりしゃり柔らかいので上を滑っても苦労は少ない。デブリ避け僅かにある平らな斜面を狙って滑り、荷継沢出合いから夏道に入る。全く取り付きだとわからないが入り口にピンクテープあり。夏道入っても目印ゼロでどこが登山道だがわからない急斜面、シートラ&アイゼンで進む。GPS頼りに夏道上をダガー下降して白出大滝の1本となりの谷へ向け下降。谷は落石&デブリで荒れているが雪繋がっているので滑走。
地雷を気にしつつも思い切り良く、重太郎橋までくるとデブリ落ち着いてようやくまともな滑走。白出沢出合いまでの緩斜面が本日の一番楽しい滑走で、日没前に右俣林道復帰。林道の雪は意外に走り穂高平までは楽々。穂高平から林道カットで滑って後はシートラ。林道途中で日没&ヘッデン。日没を迎えたのはいつぶりだろうか…赤谷川源頭~小出俣山~阿能川岳のときかな:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4068592.html
19時過ぎて駐車場無事帰還。
時間の読みに甘さはあったが、ギリギリ明るいうちに右俣林道復帰。トラブルなく計画通り2座登頂での槍穂周回は正に完全燃焼!北アルプス/ワンデイBIG3の一角をクリア。後は剱周回とオートルート、こちらはパートナーいないと無理だなぁ。
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