中央アルプス縦走(駒ヶ根IC→空木岳→檜尾岳→三ノ沢岳→宝剣岳→千畳敷)


- GPS
- 15:41
- 距離
- 27.1km
- 登り
- 3,721m
- 下り
- 1,847m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 3:01
- 合計
- 11:55
天候 | 1日目2日目とも晴天・風あり ※2日目の昼頃には暴風雨になったらしい。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
千畳敷→すずらん通り:ロープウェイ・路線バス 駒ヶ根BT→バスタ新宿:高速バス ※飯田行きのバスに乗ると駒ヶ根ICで降車できます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駒ヶ根IC→空木岳登山口:一般道 空木岳登山口→空木平分岐:ずっと樹林帯の中を行く。一部に急な傾斜の区間もあるが、ほとんど緩やかに感じた。 途中、池山小屋近くの分岐に水場、「迷い尾根」の看板より先に大地獄・小地獄と呼ばれる難所があり、慎重な通行が求められる。 空木平分岐→空木岳山頂:視界が開け、駒石や山頂が見える。 途中に空木駒峰ヒュッテがあるが、冬季開放はしていない。 ※今回は駒石方面に進んだが、こちらではなく空木平避難小屋方面に進む選択肢もある。 主稜線(空木岳山頂→浄土乗越):ハイマツの間の登山道、ガレザレ、鎖場などからなる縦走路。浮石にも注意。 空木岳から木曽殿越、東川岳、熊沢岳、檜尾岳、濁沢大峰、島田娘、極楽平、宝剣岳など降って登り返してを繰り返す。 主稜線の景色はもちろん、西を向けば木曽谷の向こうに御嶽山や乗鞍岳、槍穂高連峰、東を向けば伊那谷の向こうに南アルプスや富士山、八ヶ岳なども見えて気持ちいい。 浄土乗越→千畳敷:一気に人が増える。一部に残雪が見られるが、ほぼ夏道そのもの。 三ノ沢岳分岐-三ノ沢岳:道が細い。加えてハイマツは道まで伸びて通りにくい。一部にロープや残雪あり。 檜尾岳-檜尾小屋:山頂から少し下がったところにある。鉄階段が外れかかって危ない。 <檜尾小屋> 建物も綺麗でお手洗いも使えた。 外から光が入らないのでヘッドランプを使用する。 快適に寝られるのは10名程度と思われる。 協力金1,000円。 ※行程中の水場は池山小屋分岐の1箇所のみ。地図によるとコース外に複数の水場があるらしいものの未確認。 ※稜線と千畳敷カールに僅かに残雪があるものの、平坦または迂回できるため滑り止めは不要です。 |
その他周辺情報 | 明治亭中央アルプス登山口店:ソースカツ丼 アルピーズアウトドアショップ:モンチュラとマムートのアイテム取扱い 早太郎温泉こまゆき荘:内風呂のみ/620円(支払い現金のみ) ※いずれも菅の台バスセンター徒歩圏内にあります。バス停か近い「こまくさの湯」は工事のため休業中です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
サンバイザー
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
固形燃料
コッヘル
ライター
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
エスケープビヴィ
|
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備考 | ヘルメット推奨 |
感想
山には行けない予定だったこの土日。
両日とも空いてしまったので夏山としては今年初めてのアルプスへ行くことにしました。
天気予報では太平洋側がよさそうで、土日どちらか日帰りで白峰南嶺(奈良田→広河原岳・黒河内岳・笹山→奈良田)か大無間山を考えていました。
どのみち体力的にはハードな内容です。
ところが木曜夕方に予報を見てみると、中央アルプスも土日どちらも天気が持ちそうです。
中央アルプスというと空木岳には登ったことがないし、雪の時期には行ける気がしないし、宝剣岳間の縦走もやってみたいし、次に2日間使える日はいつになるか…ということで、駒ヶ根ICへのバスを予約することにしました。
定刻通りにバス停に着いたのが23:38です。
バスの中で正味2時間くらい寝られた気がしますが、降りたら続けて仮眠する場所もないのでこのまま出発です。
長くて標高差もあるという池山尾根…こんな時間に歩いている人間なんかいないだろうと思いきや、登っていくと序盤に下山の方が1名。そしてさらに進むと池山小屋分岐の水場で上りの方にお会いしました。
(あとでお聞きすると、檜尾岳経由の日帰りだそう…)
池山尾根自体は傾斜も急な箇所は少ないし、それよりも距離の長さと大地獄・小地獄の方が印象的です。
マセナギを越えて「迷い尾根」の辺りから道は細いし、確かにここは冬に通過するのは大変そうです。
夏至とあって日の出も早く、モルゲンロートには間に合わず。
それでも森林限界を過ぎて山頂と駒石が見えると気分はいいです。
…と、ここまでは寝不足のわりに調子もよかったのですが、この辺りで急減速です。
足が進まないし、腰を下ろせば眠くて仕方ありません。
無事に山頂に着くも、そこからはペースもゆっくり、休憩も長めです。
主稜線の景色もよく、それなのに歩いている人も少なく、とても贅沢な山歩きだと思うのですが、体力がついていきません。
どうにか12時半頃には檜尾小屋に着いたものの、もう疲労困憊で散歩する気にもなりません。
ここまでの距離や累積標高差を見てみると、上り約2600m/下り約800m…数字的には黒戸尾根より厳しいということになるのですが、やはりそれより寝不足が一番の原因だと思います。
地図を見てみると、檜尾岳は空木岳から乗越浄土までのだいたい中間地点…明日はさらに三ノ沢岳もあるし、本当に辿り着けるのか不安になってきます。
翌朝、睡眠は6,7時間くらい。横になっていると足がまだ痛い気がします。
そして小屋の中に居ても強風であることがよくわかります。
出発するのが億劫になりますが、予報では天気は下り坂だし早めに降りるしかありません。
レインウェアを着て歩き始めることにしました。
風は強くても天気はまだ晴れて気持ちよく、足取りも軽いです。
昨日と同様に稜線の景色は美しいし、岩場・鎖場も楽しくもあります。
夏のアルプス縦走をしっかり味わうことができました。
宝剣岳を越えて乗越浄土に着いた時点でまだ9時半頃。
このままもう少し下まで歩きで降りてもよさそうな時間帯ですが、今回は千畳敷で終わりです。
このあと昼頃には天気も崩れたというので、その前に終えられて正解です。
それにしても1日目はとにかくキツかったです。
それでも景色はとてもいいし、縦走路は人も少なく自分のペースで歩きやすいし、岩稜帯は夏山の練習としても楽しむことができました。
全体としての満足度はとても高く、夏山として今年はじめての日本アルプスに選んでよかったと思います。
【備忘録】
・寝袋代わりにエスケープビヴィを初めて使用した。
エマージェンシービヴィと比べて蒸れは感じずに済んだが、あまり暖かさは感じず、途中で化繊ジャケットを羽織った。小さく軽量である点は魅力的だが、使い方はもう少し考える必要がありそう。
・これまで日帰りでのみ履いてきたローカットの靴(ALTRA TIMP5)を初めて泊まり、そしてアルプスで使用した。
足裏の負担は少なく十分使えると思った一方、石や枝など横方面・上方面からの衝撃には弱く感じた。
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