滝谷ドーム中央稜
長野県
岐阜県
GPbouldering
4月の風
体力度について
- GPS
- 19:09
- 距離
- 35.3km
- 登り
- 1,947m
- 下り
- 1,892m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:56
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 5:38
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 2:32
- 合計
- 9:06
| 天候 | 7/25 午前中 晴れ 午後一時、雷雨、雹 7/26 午前中 晴れ 午後一時、雷雨 7/27 午前中 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
涸沢午前4時の気温は10度。 滝谷はずっと日が当たらず寒かった。地面には雪や前日の雹が残っていた。 |
| その他周辺情報 | 竜島温泉 せせらぎの湯 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
涸沢のテント村でも行動開始しているようで、かなりの数のテントが明かりをともしていた。
4ピッチ目をスタートした場所。ハーケン2枚。帰宅後に調べていてわかったことだが、本来のラインはこのラインのもっと右だった。しかもきちんとハンガーボルト2本のビレイ点があった。
面白そうなフェイスだが、プロテクションは取れなさそうな細い溝。ピトンもなし。。。どうみても5.10以上はありそうで楽しそうだが、右のチムニーにラインを取ることにする。
またこのチムニーが怖かった。バックアンドフットで高度を上げていき、大きなピナクル岩壁の上に立つ。プロテクションは怪しいピトンが一本。仕方なく岩角にスリングでランニングビレイを取るが、上向きに引くと取れちゃいそう。よくみると本来のルートは右のフェイスで、今いるピナクルから飛び移らないといけない。。。岩角にかけたスリングを上に引かないように隣のフェイスに移る。足をうまく置けたので飛び移らなくてもフェイスのホールドに届いた。
バックアンドフットで登ったピナクルとそこにかけたスリングのランニングビレイ。フェイスにでるとピトンが連打されており、ちょっと命拾い。少し上がるとピトンが2本あり、ビレイ点にはなりそう。残ロープは25m弱程度とのことでちょっと早い気もしたが、心も疲れたので、この2本を使ってアンカーを作った。体重をかける前に念のためピトンを手で引くとなんと普通に動くではないか。。。水平クラックにもカムでとって3本でビレイ点とした。大きなスタンスもなくハンギングビレイするしかない。そーーと体重をかけ、セカンドを迎える。
1
あとで分かったことだが、この上10mくらいにしっかりとしたビレイ点があり、途中でピッチを切ったということが分かった。テラスが豊富なルートでもあるし、ハンギングビレイであるわけないよねとは思っていたのだが。。。また、この右下にはハンガーボルトのビレイ点が設定されており、そこが本来の4ピッチめのスタート地点のようだ。3ピッチ目はそこまで歩けると思われる。
また、この右下にはハンガーボルトのビレイ点が設定されており、そこが本来の4ピッチめのスタート地点のようだ。3ピッチ目はそこまで歩けると思われる。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ 1
Tシャツ 1
ソフトシェル 1
ズボン 1
靴下 1
防寒着 1
雨具 1
日よけ帽子 1
着替え 1
アプローチシューズ 1
ザック 1
ザックカバー 1
サブザック 1
食料 5
行動食 3
非常食 1
予備食 1
飲料 1
食器 1
ライター 1
地図（地形図） 1
トポ 1
コンパス 1
笛 1
計画書 1
ヘッドランプ 1
予備電池 1
GPS 1
筆記用具 1
ファーストエイドキット 1
常備薬 1
日焼け止め 1
ロールペーパー 1
保険証 1
携帯 1
時計 1
サングラス 1
タオル 1
ナイフ 1
カメラ 1
シェラフ 1
クライミングシューズ 1
ハーネス 1
ヘルメット 1
チョーク 1
確保機 1
ロックカラビナ 2
カラビナ 2
クイックドロー 6
アルパインクイックドロー 2
セルフビレイランヤード 1
ギアスリング 1
スリング60cm 2
スリング120cm 2
スリング180cm 1
捨て縄、捨てビナ 1
水筒 1
シュラフカバー 1
エアマット 1
|
|---|---|
| 共同装備 |
ガスカートリッジ 1 K
ガス缶 1 K
コッヘル 1 K
ツェルト 1 K
ポール 1 F
テント（2人用） 1 F
シングルロープ50m 1 K
カム #0.3〜#3 1 F
ランタン 1 F
フライシート 1 F
アルミシート 1 F
|
感想
昨年の悪天候で山行中止からのリベンジ。今年は高気圧の勢力が強く素晴らしい天気の中登れました。パートナーには感謝しかありません。
7/25 上高地から涸沢
朝一のバスにギリギリ乗れた。お陰でスタートは早く切れた。テン泊道具や登攀具が結構重く感じて明神池までに右肩が痛くて仕方なかった。明神で肩紐を調整したら、その後は少し楽になったが、肩に食い込む痛さは最後まで続いた。朝日に輝く奥又白の岩場は本当にキレイだった。比較的早く涸沢到着したこともあり、テント立てる前に生ビールを頂く。涸沢ならではの楽しみ。空が怪しくなってきたので急いでテントを立てるが、荷物を中に入れるあたりで本気の雷雨になる。その後音が変だなと思っていたら霰だった
翌日の早起きに備えて6時には就寝。明るい中ではあったがアイマスクのおかげで結構寝れた。夜目を覚まして外みたら星がきれいだった。
7/26 滝谷アタック
2時半出発を目標に1:15起床。こんなに早く起きたのは人生初かもしれない。
北穂の南陵をみると既に歩き始めている人がいた。2時間で稜線に出た。夜明け前の空がとてもきれいだった。涸沢のテント村でも行動開始しているようで、かなりの数のテントが明かりをともしていた。ドームを過ぎて下降点入り口には1パーティーが先に来ていた。挨拶を交わして後ろに続く。ガレトラバース気味に下降して、�卦蕕離�ライムダウンをするとほぼ水平にトラバースする道が続いている。ガレを通り過ぎると急に踏み跡が不明瞭になった。前のパーティーは上に登っていった。ついていくと岩角にスリングがあり、ここではないとのこと。元のガレに戻るとFKSさんがガレを下降して懸垂下降ポイントを見つけていた。よくみるとこのガレ+草付きにはケルンが積んであった。ここを下降気味にトラバースするとハンガーボルトのアンカーがあった。25mぴったりの懸垂で下に降り立つが、中央稜の取りつきは、トラバースしてちょっと登った場所で思った以上に離れていた。取りつきには昨日の霰が積もっていた。自分は直ぐに登りだしたのであまり感じなかったが、長時間ビレイしていたFKSさんは寒かったとのこと。
1ピッチ目, 40m：Kリード （ルート長は全て目安；トポよりは短いのは間違いないと思う）
前半は階段だが、チョックストーン手前くらいから傾斜が立ってきて、威圧感がある。この威圧感にやられて、2箇所ほどスリングをひっぱり人工登攀になってしまう。ホールドしっかりあって、バックアンドフットも使えて難しくはないはずなのだが、スリングを掴めという心の声に負けてしまった。。。チョックストーンの外側はチムニーの幅も広く、ホールドもあるので背中のザックを気にすることなく登れた。チョックストーンを越えるとハンガーボルトのビレイ点があった。
2ピッチ目, 30m：FKSリード
階段状の易しいフェイスを登っていくと傾斜が増してくる。このあたりでカンテ左の傾斜の少ないスラブに移る感じ。
3ピッチ目：歩き
歩きではあるが念のためスタカットで登る。4ピッチ目のとりつきが分からないので、FKSさんにも登ってきてもらう。ピトン2本のそれらしいものがあったので、これが4P目取付きとした。
4ピッチ目（前半）25m：K: リード
階段状のフェイスから傾斜が急になったところでピナクル岩壁との間のチムニー（向かって右）を登る。プロテクションは少なく、メンタルな核心。皆が登っているルートはもっと右の凹角だった。途中の怪しいピトンとカムでハンギングビレイとなった。1ピッチ目でピトンを掴んだので、今回はこだわって完全フリーで登った。メンタル弱いとか岩を見る目がないこともあると思うが、5.8〜5.9くらいのグレードに感じた。
4ピッチ目(後半), 10m: FKSリード
巨大なフレークが挟まっており、これが結構怖いが、結構なガバで助かった。これを抜けるとすぐにハンガーボルトのビレイ点。
5ピッチ目, 30m: Kリード
易しい階段状フェイスを登っていくと、急に難しくなって、そのまま直上を試みようとするが、ガバと思ってとったホールドがスローパーで直上は諦めて、トポの記述通りに右に逃げる。最終ピンが怪しいピトンではなく、自分で設置できるカムとかだったらもう少し突っ込めたかも。。まあここもメンタルの弱さが露呈してしまった。
終了点もよく見るとハンガーボルトがあった。自分は気が付かずに岩角でビレイしていた。
終了点にでると太陽がサンサンと照っていて気持ちが良い。景色も素晴らしい。
軽く食事を取って下山。
涸沢小屋で生ビールを頂き、登攀成功をお祝いする。
この日も15時頃から20分くらい雷雨があった。昨日ほどひどい降りではなかった。
7/27 涸沢から上高地
夜早く寝てしまったので朝早く目覚めた。準備をして下山。朝とはいえ太陽がでると本当に暑い。10時発の臨時バスに乗れた。
帰りの中央道事故のおかげで大分ロスったが、明るいうちに帰ってこれた。
知り合いのベテランクライマーの方に「もう一度行ってみたい所はどこですか？」と聞いたら、「滝谷」と回答があった。それ以来、いつか行ってみたいと思っていた所にやっと行くことが出来た。アルパインの醍醐味が味わえる素晴らしい所だった。荷物を担ぐ体力、アプローチからクライミング中もずっと試されるルートファインディングスキル、3000mという高地でのクライミング。堅い岩。変わりやすい天気。登り切った後の素晴らしい景色。どれをとっても、アルパインの大変さと楽しさが味わえる所だった。お付き合いいただいたパートナーの方にはお礼を言いたい。
天気は、3日間とも同じような感じで、午前中は晴れ。午後早々に天気がくずれて雷雨。夕方にはまた晴れた。特に初日は雹が降りテントの耐久試験かと思った。
2日目の行動開始は、日の出くらいに稜線にいるように2:40出発。このときの涸沢フュッテの気温は10度を下回っていた。
滝谷は日があたらず、足下に雪があり寒かった。登り終わって日が当たる所にでると、とても暖かくて太陽のありがたみを感じた。
下山して涸沢小屋でチャーシュー麺を食べる。涸沢フュッテにはないメニューでおいしかった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
北穂高岳の最新記録
北穂高岳南峰の最新記録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する