白根三山縦走


- GPS
- 21:05
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,465m
- 下り
- 3,167m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 8:13
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 8:53
天候 | 12日:強風・雨 13日:曇りのち晴れ。のち曇り 14日:曇りのち晴れ。のち、曇り 15日:晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
🚌:奈良田から広河原まではバスで移動 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大門沢の降下のルートはかなり急&荒れてて、疲れ果てた体には堪えます。 大門沢小屋を越えたところで2か所ほど下りでは道迷いしやすいところがあります。 大門沢の丸太橋は個人的には怖かったです。 |
その他周辺情報 | 🍴:広河原山荘、北岳山荘では、夕食と朝食を付けてもらいました(夕食写真あり) |
写真
昭和四十三年一月四日 吹雪のため下降点を確認し得ず、この地にビバークしこれより下方縦走路にて力尽き永眠す
父 木村長三
母 木村かつ
千葉県銚子市 銀嶺山岳会
昭和四十三年七月二十八日建立
装備
個人装備 |
クロスオーバードーム
シュラフカバー(シュラフなし)代わり エスケープライトヴィヴィ
防寒着(化繊の保温用上着)
ダウンパンツ
スポーツドリンク粉(3日分 毎朝 1L 分作成)
行動食(プロテインバー) 14本
装備:グレゴリー STOUT(65 L) + SIRIO 443 + CW-Xと短パン + 半袖Tシャツ + 帽子
水分補給(広河原で水 0.5L/白根御池で スポーツドリンク 0.5L/肩の小屋で 0.5L)
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感想
移動&前泊+3日で白根三山縦走をしてきました。
天気予報では、天候が微妙でしたが、日程変更もそう簡単にはできないので、そのまま突入していくことにしました。距離的にどうかとかアップダウンのきつさ等あり、今回、シングルウォールのクロスオーバードームを購入してそれをつかうことにしました。浸水することはわかっていましたがやはりその通りになりました。グランドシートをうまく使うことで、もう少し浸水がないようにできそうですが、これからです。あと、夏なので、シュラフを持っていきませんでしたが(代わりに化繊ダウン+下はダウンパンツ)、それとシュラフカバー代わりのエスケーブライトヴィヴィ1枚だけでは寒かったです。本当のダウンにするか、シュラフカバーも本格的なものに替えるなど要検討かと。
クロスオーバードームは、1日目、2日目は、内側が結露することはありませんでした(強風で風が中を通ったからかも)、三日目は内部がかなり結露しました。何度もタオルでふきました。
体調面で、注意したこと
今回、久しぶりに 3000m を超える山に登ることになりました。今まで、何度か軽い高山病になった記憶がありますが、驚いたことに、高山病の気配は全くありませんでした。気を付けたことは次の三点
1) 睡眠時間を十分とること(なので、夜行で強行せず前泊をテント泊にした)
2) 標高の高い山ではアルコールを飲まない(大門沢で初めて飲みました)
3) 広河原(標高 1500m) で一泊し、かつ、一日かけてゆっくりと 3000m まで上げた。また、行動中は、決して急がず息苦しくなったら深呼吸(完全に肺から空気を追い出し吸い込む)をする。
また、最近は、スポーツドリンクを高山であっても夏山・秋山に持っていくようにしています。ミネラル・エネルギの両方を素早く取れることとで、蓄積する疲労(エネルギー不足で足があがらない、ミネラル不足で足が攣るなど) を防ぐことができるようです。今回は昼食を行動食にしたこともあり、スポーツドリンク以外の水分は持ちませんでした。
[テント場に夕方に予約なしでやってくる人]
北岳山荘で、夕方の5時頃にテント場に到着した同年代と思われる男性。予約せず、無理やりテント場にテントを張った。もう少しちゃんと計画し、昼過ぎに到着するということをしてはどうかと思いました。
予約できてないため、わざとその時間にやってくるのかどうかわかりません。が、そうだとすればかなり悪質です。
[予約] 南プスリザーブで1か月ほど前に、北岳山荘と広河原山荘のテント場を予約。その後、夜と朝のご飯も付けられるということで、予約追加。予約時丁度2張分のみ空いていました。
[12日] 広河原山荘のテント場で泊。雨が降っている中、テントを設営。設営中に強風で何度もテントが飛ばされそうになり、雨の中、テントを広げたり、強風にあおられ慌てて畳んだりを繰り返し、なんとか張り上げる。夜も雨が降り、朝、気が付いたらテント(クロスオーバードーム) の端の方は水浸し。上にマットを敷いていたので助かりました。
[13日] さあ、出発です。朝暗いうちから登り始めます。急登を登りきると、白根御池小屋に。小屋で働いている可愛らしいお嬢さんに「今ちょうど、逆さ北岳が見られますよ」と言われ、御池から映る北岳を撮影。北岳がどれかを知らずに眺めていましたので、ありがとうございました。
その後草滑りを歩いている途中までは快晴が続くものの、夏のガスは早く立ち上がり、稜線に出たころにはガスガス。肩の小屋でカレーライスを食べてエネルギー補給し出発
北岳に到着するも、もうそこはガスの中。何も見えません。北岳から先、知りませんでしたが、結構急なザレ場を通り、北岳山荘へ(標高2900m)。夕食は 4:30 から開始。3杯ご飯食べました。
[14日~15日] 北岳山荘~大門沢小屋泊~奈良田
ガスの中出発するも、途中で雲が突然切れはじめ、間ノ岳近くで快晴に。北岳も、農鳥もきれいに見えました。晴天はしばらく続き、ガスが張り出してきたものの、農鳥小屋あたりまでは快晴が続く。西農鳥~農鳥の岩場を超え、農鳥から大門沢降下点の間の広々とした空間がとっても素敵な場所でした。とっても静かでした。
大門沢降下点から先は、とっても急。しかも上の方は大きな岩が多くおまけに濡れてツルツルします。雲ノ平から薬師沢へ降りるルート(そこまではひどくないが)を思い出しました。何度か足を滑らせました。降下点から小屋まで約3時間ほど。
小屋はトイレもきれいになっていて、テント場も使いやすく素敵な場所でした。大門沢小屋(標高1700m) からは朝、富士山がよく見えました。
大門沢小屋から下で2か所ほど道に迷いやすいところがあります。そのまま突き進むと危険です(ここは素人の方は通らないと思いますが)ので、道が見当たらないなと思ったら、まずは引き返すようにしましょう。決して強引に進んではいけないです。
奈良田では、奈良田の湯(女帝の湯) に入りました。700円。気持ちよかったです。孝謙天皇(女性)がここで湯治されていたとのことで、この名前がついています。だんだんとよくなってくるという天候に恵まれ素晴らしい3日間でした。
私、歩いている時は必死で景色楽しむ余裕なかったですが、ジュピタさんのレコ拝見して、「いい所やったな〜」と思いました😅
お疲れ様でした。
一緒に行ったブルーの服の(劔も一緒に登った)彼が、やたらと立ち止まって写真を撮るので😁
私もどうしても立ち止まって撮影してしまいます😏。
ほんと、いいところですね。
農鳥岳から青空がきて良かったですね👍
北岳山荘はテン泊でも食事を頂けるのはいいですね。それにテン場は気温低いんですね。北岳は未踏の山なので参考にさせて頂きます。
お疲れ様でした⛰️
体調に気をつけたこと、流石、山に対する真摯な気持ちがよくわかり、賛同できました。
今良く見る、早いだけの登山は経験積んだ方ならいざ知らず、若さだけで突入される方もあるようで危惧しています。
南アルプスは縦走でも高度差が大きいから大変ですよね。もう私には無理ですが、若いときに登っておいて良かったです。高い山ベスト20で塩見だけ残しました。
ということで、出来ることとして、ヤマレコ社長のYouTubeでも言ってられるのを守らないと、と思った次第です。
特にアルコールはいつも山だけでなく平地でもバクバク心臓が言うので、控えました。結果、全く高山病の気配もなかったのは、ありがたかったです。天候も比較的良く、無事歩き切れて大満足です。
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