記録ID: 8571909
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
槍・穂高・乗鞍
北ア裏銀座縦走から読売新道 新穂高〜双六岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜赤牛岳〜黒部ダム
2025年08月17日(日) [日帰り]
富山県
長野県
岐阜県
subaru🍷
arinana
体力度
10
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 45:57
- 距離
- 46.8km
- 登り
- 3,768m
- 下り
- 3,430m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 1:40
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 1:47
距離 4.4km
登り 309m
下り 8m
日帰り
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 9:25
距離 8.6km
登り 1,267m
下り 143m
日帰り
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 2:28
- 合計
- 10:31
距離 8.7km
登り 1,069m
下り 711m
日帰り
- 山行
- 11:26
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 12:25
距離 11.1km
登り 354m
下り 1,767m
日帰り
- 山行
- 9:07
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 11:26
距離 14.0km
登り 769m
下り 802m
【本山行の確認生物】キベリタテハ・キアゲハ・オコジョ・雷鳥・イワヒバリ・ホシガラス・ヒキガエル・ヤマアカガエル
| 天候 | 1日目☀️️☀️️☀️️ 2日目☀️️☀️️☀️️ 3日目☀️️☀️️ 4日目ガスガス☁️→☀️️→夜半に雷雨🌧️ 5日目小雨🌧️→☀️️ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
船
 (7:29)八王子駅(7:30)(7:55)大月駅(7:56)(9:38)松本駅 松本BT(9:55) (11:23)平湯温泉BT(11:40)(12:25)新穂高温泉BT■帰り：黒部ダム駅 扇沢駅大町温泉郷BS 泊 信濃大町駅松本駅八王子駅新宿駅アルピコ交通バス 扇沢駅前→信濃大町駅前https://www.alpico.co.jp/traffic/local/hakuba/ogizawa/ ■平の渡し場運航時刻表 [ 運航期間：6/20〜9/30 ] ※印は7月1日から9月30日まで運行（無料） ★針ノ木谷発 … 06:20 / 10:20 / 12:20 / ※14:20 / 17:20 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
⛰️新穂高ロープウェイ駅〜わさび平小屋 距離4.4キロ 登り309m 下り8m 登り標高差320mですが傾斜は緩やかでウォーミングアップにはちょうど良いです。夏の暑い時期は途中の「お助け風（風穴）」でのクールダウンが最高です。 笠新道の登り口を過ぎれば小屋はすぐです。 ⛰️小池新道 距離8.6キロ 登り1,267m 下り143m 小屋から暫らくは昨日に引き続き緩やかな林道歩き、奥丸山への道から別れ道標に従い右岸沿いの道に入ります。石畳状の道が次第に傾斜を増し、ゴーロ状の道となりますがとてもよく整備され歩きやすいです。 先日の大雨で流された秩父沢の橋は少し上流に架け替えられていました。 チボ岩・下涸れ沢・イタドリヶ原・上涸れ沢と続きシシウドヶ原、眺めが良くベンチがあり休憩ポイントです。ここで東へ進路を変えトラバース気味に進んで行きます。 木道が現れ熊の踊り場を過ぎさらに進むと、槍・穂高連峰の展望地である鏡池（ベンチあり）。鏡平山荘はそこからすぐの所にあります。 山荘の裏から標高差260m登り弓折乗越、ベンチがあるので一休み。傾斜の緩やかな尾根道を右に槍をみながらアップダウンして進んで行くと「くろゆりベンチ」の先で双六小屋が見えます。 ⛰️双六岳・丸山・三俣蓮華岳 小屋の脇から急斜面をジグザグに登って行くと程なくすべてのピークを避ける巻道ルートが分岐、その先で双六岳を避ける中道ルートが分岐します。標高2800m付近で有名な「天空の滑走路」に出ます。ここは晴れている時でないと悲しいですね〜 山頂は広く360度抜群の眺めです。  ガスっている時は進行方向に注意！下り基調の尾根歩きとなり、ゆるやかなアップダウンで通過する丸山は山名標が無いので意識していないと気付かず通過してしまうかもしれません・・三俣蓮華岳へも軽い登り返しで到着です。この日はちょうどガスがかかってしまいましたが眺め は良い所だと思います。 ⛰️鷲羽岳・ワリモ岳 三俣山荘まで標高差300m下り鷲羽へ450mのキビシイ登り返しとなります。ザレていますがジグザグにキチンと道がつくってあり登りやすいです。鷲羽池を右下に見て最後は西側から回り込んで山頂に到着です。360度文句なしの眺望が広がります。 一旦下って前方に見える岩山を目指し稜線を進みます。山頂前後は岩場ですが難しくはありません。ワリモ北分岐を東へ入り標高差100m程登り返せば水晶小屋に着きます。 ⛰️水晶岳・温泉沢ノ頭・赤牛岳 小屋を出て緩やかな稜線を登って行きます。水晶岳に近付くにつれ岩場の急斜面となりますが危険個所はありません。岩だらけの山頂は狭く、この日はガスっていたのでよくわかりませんが360度の展望が広がっているのでしょう。 石ころだらけの道を下り岩だらけの稜線を進みます。高天原への分岐があるピークが温泉沢ノ頭で木片で作った手製っぽい道標がありました。引き続きハイ松と岩だらけの稜線をアップダウンしながら進みます。 2,742mの最低鞍部からの登り返しもきつい斜面は無くザレた道ですが歩きやすいです。広い山頂からの眺めはもちろん最高でした。 ⛰️読売新道（赤牛〜ヒュッテ） 距離6キロ下り標高差1,300m 計画書を作成した時この距離と標高差でなんで6時間もかかるの？どんだけ難路なんだって思いましたねぇ・・理由はこのあと記します。 はるか彼方に見える黒部ダムを目指して岩尾根を下ります。しばらくはガレガレザレザレ岩々の急斜面下り、大岩が累々と連なるトラバース、転べばアウトのガレガレ区間・・と試練が続きます。 標高2,500m付近からハイ松帯となりますが道は狭く隠れた木の根や段差、石ころなどが見えなくてペースが上がりません・・やがて樹林帯となるも今度は太い木の根っこのアスレチックコースで小柄な女性にはキツいです。 標高を落とすにつれ大石が連なる区間となり苔むした石は滑りやすく全くペースが上がりません・・1,930m地点の鎖場、1,882mピーク手前の大岩、1,820m地点の崩落地等々最後まで手を緩めることなく苦しませてくれました・・ 長くてツラいルートです。テン泊装備での通過はお勧めできません。⛰️奥黒部ヒュッテ〜黒部周遊道 距離14,0キロ 登り769m 下り802m キャンプ地を出て東沢を木橋で渡り黒部川左岸沿いを進む、崖や崩落地では都度ハシゴ階段で強烈なアップダウンを繰り返す。滑らない様、気を使います。距離3.8キロを約3時間かけて進み平ノ渡場へ。 現在ダムは増水中で湖岸で船を待つスペースがほとんどありません。乗船時間は5分ほど、下船後は急階段を上り周遊道に入ります。先ほどの区間と同じようにハシゴ階段の強烈アップダウンがしばらく続き、道の修復作業地点を過ぎてしばらく行くと緩やかな登りが続くようになります。1,625mピークの東側を通過するとロッジくろよんが見え西へ進路を変え御山谷に架かる橋を渡ります。 ロッジくろよんまで来れば後は簡易舗装の林道を2キロほど歩けば黒部ダムに到着です。 山に登らないからって油断は禁物です！ 長く険しいルートです。本山行計画、テン泊ルートとしては少しハードかと思います。 |
| その他周辺情報 | ■わさび平小屋【17日】 テント2,000円 https://www.sugorokugoya.com/wasabi/ ■双六小屋【18日】 テント2,000円 https://www.sugorokugoya.com/ ■水晶小屋【19日】 一泊二食付16,000円（繁忙日） https://mitsumatasanso.com/suisho/ ■奥黒部ヒュッテ【20日】 テント2,000円 http://www.murodou.co.jp/kurobe/kurobe.htm ■大町温泉 ねるだけ【21日】 素泊3,500円 https://neru-dake.com/ |
写真
今日は移動日という事でちょい歩き、わさび平でテン泊です。
トマト・きゅうり・オレンジでサラダを作りましょう！(sb)
トマト・きゅうり・オレンジでサラダを作りましょう！(sb)
持ってきたモッツアレラチーズとベビーリーフに小屋で仕入れたものを追加したイタリアンサラダのクラッカー添えに持ち寄りカレーです。右上は私の朝飯の海苔塩ラーメン(sb)
3
持ってきたモッツアレラチーズとベビーリーフに小屋で仕入れたものを追加したイタリアンサラダのクラッカー添えに持ち寄りカレーです。
右上は私の朝飯の海苔塩ラーメン(sb)
右上は私の朝飯の海苔塩ラーメン(sb)
先日の大雨で秩父沢の橋が流されたが少し上流に新しいものが架けられていました。
しばらく行くとチョロチョロと動くものがいる・・
何と初めて見るオコジョでした！
何と初めて見るオコジョでした！
前回は大雨のため、ココで撤退を決めたんですね〜(sb)
リベンジ成功ね〜(na)
リベンジ成功ね〜(na)
双六小屋が見えました〜(na)
その奥には明日登る鷲羽岳〜(sb)
その奥には明日登る鷲羽岳〜(sb)
小屋に向かう途中で雷鳥の親子に会いました。
全然逃げないのね(nu)
全然逃げないのね(nu)
受付を済ませテントを設営。
私は待ちきれないのでフライングでとりあえず(sb)
私は待ちきれないのでフライングでとりあえず(sb)
今宵のメニューはジャガリコポテサラのクラッカー添え、コンビーフ＆シーチキンマヨ、親子煮、ひきわり豆のトマトカレーです。
夕暮れのテン場。
明日に備えて早めに寝ましょう(na)
私はバーボンを少しやってからにします(sb)
明日に備えて早めに寝ましょう(na)
私はバーボンを少しやってからにします(sb)
登り始めるとすぐに太陽が顔を出した(sb)
良い1日になるわね(na)
良い1日になるわね(na)
三俣山荘到着。
とりあえず・・(sb)
え〜これから鷲羽岳登るんだよ！(na/nu)
とりあえず・・(sb)
え〜これから鷲羽岳登るんだよ！(na/nu)
ふ〜だいぶ登ってきたね(sb)
ちょっと日差しがきついわ〜(nu)
ちょっと日差しがきついわ〜(nu)
お〜あれが鷲羽池か(sb)
キレイね〜(na)
あんなに下るんじゃ行けないわ(nu)
キレイね〜(na)
あんなに下るんじゃ行けないわ(nu)
雲ノ平本面へ下るワリモ北分岐。
水晶小屋へは登り返しだよ〜(sb)
え〜もう疲れたな〜(na/nu)
水晶小屋へは登り返しだよ〜(sb)
え〜もう疲れたな〜(na/nu)
少したってから我々もまったり
野口五郎さんは白くてきれいね(na)
今度みんなで行きましょう(sb)
野口五郎さんは白くてきれいね(na)
今度みんなで行きましょう(sb)
今日は小屋食です。
夕飯は何と本格的南インドカレー！
朝ごはんは早出の為、お弁当にしました。
どちらも美味しかったです(全員)
夕飯は何と本格的南インドカレー！
朝ごはんは早出の為、お弁当にしました。
どちらも美味しかったです(全員)
【4日目】
さぁ今日はいよいよ読売新道だよ(sb)
どんな道なのかしら・・(na)
ちょっと不安かも・・(nu)
さぁ今日はいよいよ読売新道だよ(sb)
どんな道なのかしら・・(na)
ちょっと不安かも・・(nu)
ゴールの黒部ダムが見えました！(sb)
待ってろよ〜(na/nu)
待ってろよ〜(na/nu)
さてこれから難路の読売新道だ！
バーボンを一口飲んで気合を入れました(sb)
え〜大丈夫なの〜(na/nu)
バーボンを一口飲んで気合を入れました(sb)
え〜大丈夫なの〜(na/nu)
ブルーベリーが沢山ありました(na)
美味しくいただきました(sb)
美味しくいただきました(sb)
この岩が小柄な女性には難しかったようです(sb)
ケチらないでステップをもう一本増やして欲しかったな(na/nu)
ケチらないでステップをもう一本増やして欲しかったな(na/nu)
何とか17時前に奥黒部ヒュッテに着きました。
もう2度と行きたくないルートね(na)
10万円くれるって言っても断るわ(nu)
もう2度と行きたくないルートね(na)
10万円くれるって言っても断るわ(nu)
今宵のメニューはツナマヨコーンサラダのクラッカー添え、フリッジカルボナーラのパルメザン＆オリーブオイル増しまし、野菜と鶏肉のカレーです。途中で雷雨となりそれぞれのテントで食べました。
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今宵のメニューはツナマヨコーンサラダのクラッカー添え、フリッジカルボナーラのパルメザン＆オリーブオイル増しまし、野菜と鶏肉のカレーです。
途中で雷雨となりそれぞれのテントで食べました。
途中で雷雨となりそれぞれのテントで食べました。
今日は橋や梯子が沢山あるルートです。
濡れてたら嫌だなぁ(na)
濡れてたら嫌だなぁ(na)
登って下ってを永遠に続けるのです・・(sb)
も〜勘弁してほしいわ〜(na/nu)
も〜勘弁してほしいわ〜(na/nu)
思った以上に暑くて長い道のりは水の消費が予想以上に多い・・
水場が随所にあって助かったわ(nu)
私はここで水浴びもしちゃいました〜(sb)
水場が随所にあって助かったわ(nu)
私はここで水浴びもしちゃいました〜(sb)
ハシゴの補修作業を行っていました。
本当に頭が下がります・・(sb)
本当に頭が下がります・・(sb)
え〜まだこんなとこあんの〜(na)
ハシゴ折れてるし〜(nu)
ハシゴ折れてるし〜(nu)
あ〜ロッジくろよんが見えた！(na)
見えてからあそこまでがまた遠いらしいよ(sb)
見えてからあそこまでがまた遠いらしいよ(sb)
温泉で体を清めた後、近所の居酒屋で達成祝いの会です。
宿に戻って共用スペースで2次会となりました。
宿に戻って共用スペースで2次会となりました。
撮影機器：
感想
この山行は昨年9月にチャレンジするも大雨の為に途中撤退を余儀なくされた計画のリベンジなのであります。
黒部エリアは吉村昭の「高熱隧道」、伊藤正一の「黒部の山賊」、木本正次の「黒部の太陽」などを読んでずっと行きたいと思いつつもこの歳になるまで大事にとっておいたエリアなのです。そこへ何と歩いていくとは考えてもいませんでしたねぇ・・
山小屋が随所にあるのでそれを利用していくのがベターと思いますがそこはテン泊大好き女子隊員の立てた計画、当然ながら重装備での縦走となりました・・長い山行ですが天候はずっと晴れマークが続いているし、記憶に残る素敵な山行となるでしょう！
そして快晴の新穂高に降り立ち山行がスタートします。初日こそ移動日で2時間弱の行程でしたがその後は連日行動時間10時間前後と厳しい山行でした。ただ極上の展望が広がり疲れは都度吹っ飛びましたね～
鏡池からの穂高連峰、双六の天空の滑走路、羽を広げた鷲羽岳、黒々と佇む水晶岳、稜線の奥でどっしりと構えるラスボス赤牛・・ただ読売新道にはホントに苦しめられました・・黒部ダムのカンドーのゴールでは迂闊にもウルッと来てしまいました・・
5日間同じ釜の飯を食い行動を共にしたナナちゃん・ヌマちゃんありがとうございました！またどこかを縦走しましょうね！
subaru5272
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利用交通機関：
車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
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