ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 859396
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

絶景の北穂高岳

2016年04月30日(土) 〜 2016年05月02日(月)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
40:33
距離
36.7km
登り
1,931m
下り
1,919m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:32
休憩
0:46
合計
6:18
6:24
6:26
36
7:02
7:18
4
7:22
7:23
43
8:06
8:06
13
8:59
9:13
22
9:35
9:35
43
10:18
10:31
75
11:46
11:46
47
12:33
2日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
6:00
0
6:00
3日目
山行
7:49
休憩
4:27
合計
12:16
5:23
3
5:26
5:26
160
8:06
9:43
73
10:56
10:57
4
11:01
12:54
21
13:15
13:15
29
13:44
13:48
31
14:19
14:19
14
14:33
14:34
36
15:10
15:10
49
15:59
16:00
36
17:30
17:30
5
17:39
ゴール地点
天候 1日目(30日)AM 晴 PM 粉雪
2日目( 1日)AM 雪 PM みぞれ
3日目( 2日)終日快晴
過去天気図(気象庁) 2016年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路 さわやか信州号 阪急梅田→上高地
帰路 上高地→新島々→松本、高速バス松本→阪急梅田
コース状況/
危険箇所等
●涸沢〜北穂高岳
・天候、気温等により難易度は大きく異なります。
・特にインゼルから上部は斜度が非常に高くなるため、凍結している状態で滑落すると止まらないようです。
・陽が高くなるとぐさぐさになり滑落しても止まりやすくなると思いますが、雪崩の危険が増します。

<雪崩について>
●雪崩の兆候
・今回は4月30日から5月1日の間の降雪は稜線で約40cmの新雪となったそうです。涸沢では10cm。(朝一の状況のため最終的にはもう少し積もったと思います)
・涸沢に駐在されている長野県警より、1日は表層雪崩の危険が高い為、北穂高沢、小豆沢の通行を控えるよう指導が出されました。
・5月2日は朝から快晴となり、引き続き表層雪崩の危険はあるとのことでしたが通行自粛の指導はなくなり、自己責任でとのこと。
・北穂高沢の積雪は陽射しを浴びて溶け始め、ぐさぐさの状態となっていきます。
●雪崩発生
・9:30過ぎより下山を開始し、インゼルを過ぎたあたりで、左後方から1回目の表層雪崩が起きました。ざーっと幅10mくらいの雪崩が数百m流れていきました。
・それから5分後、今度は右後方から同じような規模の雪崩が発生し、私の右わきから前を通過して下方へ流れていきました。丁度登ってきておられた登山者1人が巻き込まれ、腰から上が出た状態で50mくらい流されました。
・状況を聞くと、雪崩を真正面から受けて仰向けにひっくり返ると雪に埋もれてしまうので、下方を向いて流れに乗るようにしたとのことでした。怪我もなく、そのまま登り返されていきました。

<気温>
1日目(4月30日) 18:00 涸沢 △2℃
2日目(5月1日)   0:30 涸沢 △2℃、12:00 3℃
3日目(5月2日)   4:00 涸沢 1℃
その他周辺情報 小梨の湯 600円 ※携帯の充電サービスあり(100円/回)
<1日目(4月30日)>
上高地を出発。河童橋から眺める穂高の白き峰。
2016年04月30日 06:24撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
4/30 6:24
<1日目(4月30日)>
上高地を出発。河童橋から眺める穂高の白き峰。
横尾。鯉のぼりを見上げて、吊り橋を渡ります。(穂高や涸沢は何度か訪れていますがこの橋を渡るのは初めて)
2016年04月30日 09:19撮影 by  DSC-HX1, SONY
4/30 9:19
横尾。鯉のぼりを見上げて、吊り橋を渡ります。(穂高や涸沢は何度か訪れていますがこの橋を渡るのは初めて)
南岳が見えてきました
2016年04月30日 09:54撮影 by  DSC-HX1, SONY
4/30 9:54
南岳が見えてきました
屏風岩
2016年04月30日 10:10撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
4/30 10:10
屏風岩
本谷橋。通常この時期にはまだ橋が架かっていないそうです。
2016年04月30日 10:18撮影 by  DSC-HX1, SONY
4/30 10:18
本谷橋。通常この時期にはまだ橋が架かっていないそうです。
涸沢が見えてきました。天候が怪しくなってきました。
2016年04月30日 11:41撮影 by  DSC-HX1, SONY
4/30 11:41
涸沢が見えてきました。天候が怪しくなってきました。
涸沢のテント村に到着。
2016年04月30日 12:44撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
4/30 12:44
涸沢のテント村に到着。
雪が舞い始めました。夕方から強風と降雪の予報。直前に購入したスコップで整地開始。
2016年04月30日 13:26撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
4/30 13:26
雪が舞い始めました。夕方から強風と降雪の予報。直前に購入したスコップで整地開始。
しっかり掘り込みましたが長さが少し足りず。
2016年04月30日 15:16撮影 by  DSC-HX1, SONY
3
4/30 15:16
しっかり掘り込みましたが長さが少し足りず。
生で乾杯。欧風ダシでつくねと野菜を煮込んだ後、ラーメン。
2016年04月30日 16:58撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/30 16:58
生で乾杯。欧風ダシでつくねと野菜を煮込んだ後、ラーメン。
深夜テントをたたく音で目を覚ますと雪が降り続いていました。
2016年05月01日 01:00撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/1 1:00
深夜テントをたたく音で目を覚ますと雪が降り続いていました。
テントが1/3ほど埋もれたので除雪しました。
2016年05月01日 01:03撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/1 1:03
テントが1/3ほど埋もれたので除雪しました。
<2日目(5月1日)>
雪は止まず、寒々しいテント場。
2016年05月01日 05:58撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/1 5:58
<2日目(5月1日)>
雪は止まず、寒々しいテント場。
北穂高沢を登って行く人がちらほら。
2016年05月01日 07:46撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/1 7:46
北穂高沢を登って行く人がちらほら。
涸沢小屋の案内板。
2016年05月01日 10:56撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/1 10:56
涸沢小屋の案内板。
偵察のため北穂高沢を少し登ってみました。夏道と冬道の分岐あたりで一気にガスが立ち込めて早々に下山。
2016年05月01日 15:38撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/1 15:38
偵察のため北穂高沢を少し登ってみました。夏道と冬道の分岐あたりで一気にガスが立ち込めて早々に下山。
本日はカレーライスと、欧州だしで煮込んだ鶏肉。居合わせた3名の皆さんと談笑。お一人はソロで東稜を登られるとのこと。
2016年05月01日 17:13撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/1 17:13
本日はカレーライスと、欧州だしで煮込んだ鶏肉。居合わせた3名の皆さんと談笑。お一人はソロで東稜を登られるとのこと。
一瞬ガスが晴れて涸沢槍の姿が。
2016年05月01日 18:02撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/1 18:02
一瞬ガスが晴れて涸沢槍の姿が。
常念方面も姿を現し、明日の快晴を予感させます。
2016年05月01日 18:03撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/1 18:03
常念方面も姿を現し、明日の快晴を予感させます。
<3日目(5月2日)>
雪崩と滑落の不安を抱えながらアイゼンを装着して北穂を眺める。
2016年05月02日 05:16撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 5:16
<3日目(5月2日)>
雪崩と滑落の不安を抱えながらアイゼンを装着して北穂を眺める。
いつでも撤退するつもりで出発することに。
2016年05月02日 05:18撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 5:18
いつでも撤退するつもりで出発することに。
北穂高沢。雪の質はよく心地よくアイゼンが雪をつかんでくれます。
2016年05月02日 05:34撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 5:34
北穂高沢。雪の質はよく心地よくアイゼンが雪をつかんでくれます。
振り返るとテン場が遠くなりました。
2016年05月02日 05:34撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 5:34
振り返るとテン場が遠くなりました。
空が明るくなってきました。
2016年05月02日 05:34撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 5:34
空が明るくなってきました。
まだこのあたりは緩やかな斜度。
2016年05月02日 06:07撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 6:07
まだこのあたりは緩やかな斜度。
皆さんが進まれるルートと、参考にしていたログのルートが異なっていたので、右にそれてログに沿って歩いてみることにしました。
2016年05月02日 06:25撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 6:25
皆さんが進まれるルートと、参考にしていたログのルートが異なっていたので、右にそれてログに沿って歩いてみることにしました。
一人の踏み跡しかなく、雪崩そうな気配があり、後悔。
2016年05月02日 06:29撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 6:29
一人の踏み跡しかなく、雪崩そうな気配があり、後悔。
この後皆さんのルートと合流。
2016年05月02日 06:35撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 6:35
この後皆さんのルートと合流。
前穂と吊尾根。
2016年05月02日 06:35撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 6:35
前穂と吊尾根。
紺碧の空に向かって。M字のインゼルが見えています。その奥に松涛岩。
2016年05月02日 06:57撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 6:57
紺碧の空に向かって。M字のインゼルが見えています。その奥に松涛岩。
何度も振り返ります。
2016年05月02日 06:58撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 6:58
何度も振り返ります。
前穂北尾根が素晴らしい。
2016年05月02日 06:58撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 6:58
前穂北尾根が素晴らしい。
斜度もきつくなってきました
2016年05月02日 07:13撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 7:13
斜度もきつくなってきました
インゼルの左から上、皆さん両手をついて登っているあたりが最大の斜度。
2016年05月02日 07:13撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 7:13
インゼルの左から上、皆さん両手をついて登っているあたりが最大の斜度。
ズーム。
2016年05月02日 07:13撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 7:13
ズーム。
2016年05月02日 07:23撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 7:23
松涛岩
2016年05月02日 08:02撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 8:02
松涛岩
あと一息
2016年05月02日 08:02撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 8:02
あと一息
北穂高岳山頂。素晴らしい。
2016年05月02日 08:12撮影 by  DSC-HX1, SONY
6
5/2 8:12
北穂高岳山頂。素晴らしい。
大キレットから槍。東鎌、西鎌からすべて。
2016年05月02日 08:12撮影 by  DSC-HX1, SONY
3
5/2 8:12
大キレットから槍。東鎌、西鎌からすべて。
振りむくと前穂、吊尾根、奥穂、ジャンの大絶景。
2016年05月02日 08:13撮影 by  DSC-HX1, SONY
6
5/2 8:13
振りむくと前穂、吊尾根、奥穂、ジャンの大絶景。
ジャンを中央に。
2016年05月02日 08:13撮影 by  DSC-HX1, SONY
4
5/2 8:13
ジャンを中央に。
北穂から望む表銀座
2016年05月02日 08:15撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 8:15
北穂から望む表銀座
山頂直下はピッケルをひっかけて登ります。凍結していると滑落の危険が非常に大きいと思います。
2016年05月02日 08:23撮影 by  DSC-HX1, SONY
3
5/2 8:23
山頂直下はピッケルをひっかけて登ります。凍結していると滑落の危険が非常に大きいと思います。
北穂東稜
2016年05月02日 08:24撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 8:24
北穂東稜
奥穂とジャン
2016年05月02日 08:24撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 8:24
奥穂とジャン
あと一息の様子。
2016年05月02日 08:24撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 8:24
あと一息の様子。
2016年05月02日 08:27撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 8:27
言葉にならないですね
2016年05月02日 08:27撮影 by  DSC-HX1, SONY
3
5/2 8:27
言葉にならないですね
北穂高小屋にてコーヒータイム。
2016年05月02日 08:34撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 8:34
北穂高小屋にてコーヒータイム。
北穂山頂再び。
2016年05月02日 09:25撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 9:25
北穂山頂再び。
一枚撮っていただきました。
2016年05月02日 09:28撮影 by  DSC-HX1, SONY
6
5/2 9:28
一枚撮っていただきました。
下山は渋滞。
2016年05月02日 09:32撮影 by  DSC-HX1, SONY
3
5/2 9:32
下山は渋滞。
2016年05月02日 09:40撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 9:40
雪はぐさぐさで滑落の危険はあまり感じません。
2016年05月02日 09:51撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 9:51
雪はぐさぐさで滑落の危険はあまり感じません。
斜度はこんな感じ
2016年05月02日 09:57撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 9:57
斜度はこんな感じ
一つ目の雪崩はインゼルの向うから起こりました
2016年05月02日 10:06撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 10:06
一つ目の雪崩はインゼルの向うから起こりました
ざーっという音とともに一気に流れていきました
2016年05月02日 10:10撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 10:10
ざーっという音とともに一気に流れていきました
止まりました。登頂時にルートを外して歩いた時の踏み跡が埋もれました。
2016年05月02日 10:10撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 10:10
止まりました。登頂時にルートを外して歩いた時の踏み跡が埋もれました。
2つ目の雪崩は右後方から。
2016年05月02日 10:15撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 10:15
2つ目の雪崩は右後方から。
私の右わきから前を通過して、前方にいた登山者が50mほど流されました。怪我もなくデブリの中を登り返してこられます。
2016年05月02日 10:15撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 10:15
私の右わきから前を通過して、前方にいた登山者が50mほど流されました。怪我もなくデブリの中を登り返してこられます。
涸沢のテント場が見えてきました。
2016年05月02日 10:29撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 10:29
涸沢のテント場が見えてきました。
これから登られる2人。
2016年05月02日 10:38撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 10:38
これから登られる2人。
小豆沢を歩く2人。
2016年05月02日 10:58撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 10:58
小豆沢を歩く2人。
テントに戻って
2016年05月02日 10:59撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 10:59
テントに戻って
パッキング終了
2016年05月02日 12:46撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 12:46
パッキング終了
名残惜しみながら下山します
2016年05月02日 12:52撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 12:52
名残惜しみながら下山します
素晴らしい涸沢。
2016年05月02日 12:54撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 12:54
素晴らしい涸沢。
何度も振り返ります
2016年05月02日 13:00撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 13:00
何度も振り返ります
見えなくなりました
2016年05月02日 13:23撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 13:23
見えなくなりました
徳澤
2016年05月02日 15:21撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 15:21
徳澤
気持ちの良いトレイル
2016年05月02日 15:46撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 15:46
気持ちの良いトレイル
小梨の湯に浸かってさっぱり。
2016年05月02日 16:35撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 16:35
小梨の湯に浸かってさっぱり。
河童橋から眺める焼岳。無事下山できました。
2016年05月02日 17:29撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 17:29
河童橋から眺める焼岳。無事下山できました。

感想



GWの北アルプス。
今回は涸沢をベースに、北穂、奥穂を2泊3日で登る予定でした。

当初は29日INと考えていましたが、29日と1日が荒れる予報となったため30日INとし、1日は場合によっては停滞して2日にどちらかに登れたらよいという考えで行動しました。

<1日目(4月30日)>
快晴のもと、涸沢に到着してから次第に天候が悪化。強風に備えて雪のブロックを積み上げてテントを張りましたが、その後の降雪で吹き溜まり状態となり、深夜に起きて除雪するはめに。

<2日目(5月1日)>
停滞の日。午後から天気は回復の予報でしたが雪は降り続き、次第にみぞれに変わっていきました。長野県警のみなさんが雪崩の危険があるため北穂、奥穂への登頂を控えるよう呼びかけておられました。

何人かの警察の方々に話を伺いましたが、翌日2日の状況は今後の天候と気温次第ではあるが、降雪が早く収まり、気温が低い早朝なら雪崩のリスクは低いのではないかとのコメントを頂きました。なんとも判断が難しい状況でしたが、北穂に焦点を絞り検討を進めます。

夕方、ようやくみぞれも止んだので北穂高沢を1/4くらいまで偵察に行って、イメージをつけました。その後、涸沢小屋の下で滑落停止訓練も実施。

<3日目(5月2日)>
不安を抱えながらのスタート。しかし、雪質は適度に締まっていて、気温上昇によって柔らかくはなっていくものの、自分にとっては滑落の危険はないと感じられたので登りつめていきます。

M字インゼルを過ぎて最大斜度となる部分も無事通過。松涛岩から最後の急斜面はまだ半分凍結した状態でしたが、ピッケルがしっかり噛んでくれるので安心して山頂に到着しました。

北穂山頂。
槍から東西に延びる稜線とその向こうの地平線一杯に連なる白い峰。
振り返ると奥穂を核としてジャンから西穂への稜線、吊り尾根から前穂の北尾根。

360℃の絶景にしびれました。

その後、下山時には目の前で2回の表層雪崩が発生。命の危険を感じる規模ではなかったものの、自然の脅威を見せつけられました。雪崩を見ない時間帯に涸沢まで下山完了すべきだったと後悔。

北穂や奥穂を始め各地で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。改めて安全第一の山登りを続けていきたいと感じました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1982人

コメント

御無事で何よりでした。
tubataroさん、こんにちは。

あの急斜面で雪崩にあうと怖いですね。特に早朝はかなり下まで流されそうです 天気が悪くて停滞した様ですが、新雪の北アルプスの景色は素晴らしいです でも何事も怪我無く下山できてこそ言えることですが。。。

2日は僕もゴールデンウィーク唯一の登山日でしたが、薄曇りぽかったですね。朝日の写真が無いのは曇っていたのでしょうか?
2016/5/4 18:03
Re: 御無事で何よりでした。
Futaroさん、ありがとうございます。私の経験不足で、雪崩のリスク度合いや自分のスキルレベルを測りかねた3日間でした。結果的には十分対応できる環境だったのかなと今振り返ると思いますが、その時点ではかなり判断に悩みました。単独の怖さでもあり醍醐味でもあると思うのですが、最悪のことを想像しならがら行くか撤退かを考え続けることはよい経験になったのではと思います。
そうそう、2日は日の出の時間帯はまだ上空は雲に覆われていてご来光を拝むことはできませんでした。またの楽しみにしておきたいと思います。
2016/5/4 23:15
お疲れ様でした
遅ればせながら北穂登頂おめでとうございました。今年の奥穂界隈は何かとトラブル続きでしたが(お互いに)ご無事だった事にはホッと致しました。

今までになく攻めた登山に、写真を見てる自分も登ってみたくて体がウズウズしてきます 涸沢方面は人の多さにどうも足が進まないのですが、GW明けならば多少は緩和されてるかもしれないので、tubataroさんのレポを参考に一度計画してみたいと思います
2016/5/5 23:45
Re: お疲れ様でした
nagisukeさん、こんにちは。
ありがとうございます。今年のGWは本当にややこしい天気でしたね。色々と不安を抱えながら自分なりにリスクも考えて登ることができたかなと思っています。(nagisukeさんのレベルには到底かないませんが)雪山は怖いという気持ちを忘れず、毎年半歩づつくらいレベルを上げた挑戦をしていきたなと思っています。GW明けの涸沢、、、融雪が一気に進みそうですね。またレコを楽しみにしています。  
2016/5/6 17:25
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から涸沢にテント泊で周辺の紅葉景勝地の散策も
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら