三股〜喜作新道から槍ヶ岳へ…(断念)大荒れ続きの北アルプス縦走
- GPS
- 128:00
- 距離
- 40.5km
- 登り
- 3,767m
- 下り
- 3,758m
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪は少ないが去年のGWよりはある。 踏み抜きが多い、天候や時間帯により雪の状態が変わりやすい。 |
その他周辺情報 | 徳沢ロッジ 立寄り800円(上高地) ほりでーゆ 立寄り530円 (三股口) |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
GWは長く連休が取れたのでめいいっぱい山に籠ることにした。
MW(マウンテンウィーク)です!
6日分の食料や冬山テント泊重装備で重さは過去最高…
フリーズ食品は食欲がそそられないので非常食用にして後は重いものばかり…
なんだ牛乳4パックて…
酒を担ぐのは程々にしといたがとにかく重くてザックを捨てたい…
4/30 晴のち吹雪
三股から登って常念岳の頂上に着く頃には天気は崩れ始めた。
とにかく風が強くて徐々に吹雪はじめる。
夕方までに大天井まで歩きたかったけど、初日は常念岳テント場で停滞する事にした。
GW早々から穂高エリアを中心に遭難滑落事故が多発する。
5/1 吹雪、暴風
天気の様子をただただ待つ
最初は30張はあったテン場も残り2張となり、ほとんどは一ノ沢へ下山していった。
暴風は変わらずだったが吹雪が止み時折、常念が姿を表すまでになり11:00にテン場を出発した。
大天井岳までの稜線は誰も歩いていなかったけどルートは分かりやすく雪も少なかった。
大天井まで行くとガスに巻かれ冬季小屋で停滞していた皆さんとご一緒させてもらった。
5/2 晴れ
明け方小屋を発ち、よく締まった急斜面にピックを挿しアイゼンを蹴り込みカニさん歩きが続く…
大天井から先はトレースなし。
これで思いのほか脹脛の筋肉を使いパンパンになってしまった。
陽が昇って気温は急激に上がり踏み抜き地獄に変わる…
稜線上でも腰までハマり岩場でどん詰まる
リスクが高くなるが45〜60°ある急斜面をトラバースした。
感覚的には70°以上に感じる場所もあった。
雪の層はいつ雪崩てもおかしくなく生きた心地がしない…
溶けかけて小さなものだったけどヒドゥンクレバスにもハマった。
予想より大幅に時間もかかり体力も消耗した為、槍は断念!
ルートの状況しだいで西岳まで行ったら引き返そうかと思っていたけど雪が緩んできて戻る方が危険と判断し西岳から下山を決意
水俣乗越までの急斜面の下りが今回の核心部と想定していたが岩場の取付きがわかりずらく別ルートからクライムダウンすると簡単に降りてこられた。
もう1時間くらい休めば槍まで行けそうだったが、北アルプスの遭難滑落ニュースがバンバン流れていたので今回は撤退で良しとした。
槍沢から徳沢までの道が退屈で1番苦痛に感じる。
今まで通り過ぎるだけだった念願の徳沢キャンプ場での夜は満天の星空だった。
今回は天気図からの読みがどうも外れる…
5/3 晴のち暴風雨
徳沢が居心地良すぎてまったり過ごす。
夕方までに蝶ヶ岳のテン場へ到着。
下山したのにまた登るのは駐車場まで戻るにはまた山を越えないといけないからです。
これから荒れるのでガッチリ雪壁を作ったが大雨で殆ど溶ける…
山の上からの星やサンセットが見たかったけど、この日も星は見られず
5/4 暴風、猛吹雪
最後に絶景を撮りたくてもう1泊したがさらに天気は大荒れ
吹雪いて数時間のうちにテントは四方から雪の圧力で潰されそうになり前室からも脱出不能に…
5/5 晴、暴風
日の出までに天気は回復しなかった。
暴風のお陰でテントの前の雪はほとんど飛ばされていた。
稜線は耐風姿勢を取らないと歩けないほどの暴風…
飛ばされないよう三股へと下山した。
今年のGWは天候も荒れて時間はあったのに歩行距離も少なかったけれど、山で荒れた時の対応や判断になる良い経験ができた。
少し歩き足りないので次の山計画を考えたいと思います。
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