アドベンチャーには物足りず!?【上ノ廊下 沢登り】


- GPS
- 45:55
- 距離
- 58.6km
- 登り
- 3,547m
- 下り
- 3,727m
コースタイム
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 10:22
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 9:38
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 9:53
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 10:15
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 5:43
天候 | 概ね晴れ/曇り 9日歩き出し直後は雨、10日夜~11日に掛けて強い雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
扇沢より黒部ダムへ入山1,800円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
水量はやや少なめ? 降雨後は増水 |
写真
感想
去年は剱にて定着登攀をしていた時期。今年の金の猿合宿(?)は黒部 上ノ廊下!!
因みに同行者の多朗と草のんは天気などのタイミングに恵まれず2.3年待ち望んだ上ノ廊下だったらしい。
僕は今回4回目の沢でこんなに長い泊まり沢は勿論初めて、かなり緊張して臨んだ。
パッキングはイマイチ分からんし食料選定も難しかった
何よりレイヤリング。前回の三重泉沢でひどく寒い思いをしたのでウェットスーツを買おうと思っていたのだが出発直前まで失念していたので、雨合羽での上ノ廊下挑戦となってしまった。
1日目(9/8)歩き出しの黒部ダムから既に雨が降っていて萎えモード…
平ノ小屋まで遊歩道的な感じかとイメージしていたが全然違ってしっかりアップダウンがあった。
道中2023年に行った黒部横断を思い出す
このダム底で全裸渡渉して泊まったとか早朝の中ノ谷からの詰めが渋かったとか。当たり前だが夏と冬では見える景色も違う、それがまた面白い
12時の舟を逃すと14時というリミットがあるので頑張って歩く。
そのお陰かちょうど良い時間に到着して若干の船酔いになりつつも対岸まで乗せてもらった。
そこからまたいつ折れるか分からない感じの丸太階段や丸太橋を何個も通って奥黒部ヒュッテ近くへ
奥黒部ヒュッテまで行くと少し行きすぎるので手前からいよいよ入渓だ。
4人はウェットスーツに着替えるが自分は雨合羽。激冷たいかと思ったが大したことない!?これならここから読売新道を登って敗退しなくて済むぞ?と安堵した。
熊ノ沢出合を少しすぎた辺りを幕営地点とした。釣果無し
物を乾かしたり寝床や食事を作ったりと忙しくしていたらあっという間に日は暮れた。
2日目(9/9)歩き出してすぐにゴーロ帯で躓き手をついた拍子に負傷してしまった。右手薬指が痛く腫れ上がっていた。恐らく突き指だろうがかなり痛い思いをしながら歩いた。
この日は下の黒ビンガ、上の黒ビンガなどと言った核心を越えたりゴルジュを越えたりした。が、これは…と思える核心が1ヶ所しかなく想定より早く進めたので途中で水泳大会の開幕となった。
結果は自分が草野っちに惨敗(雨合羽vsウェットスーツと言い訳しておく)
金作谷付近を予定していたがさらに進んだところで幕営。釣果無し
3日目(9/10)
まだ指は痛いし昨日より腫れてる。天気が微妙に分からないので出来るだけ進んでおきたい気持ちと、薬師沢小屋辺りからエスケープの気持ちと
朝はなんだかんだとダレて前日よりも1時間遅い出立となってしまった笑
どんどん歩いてまずは薬師沢小屋を目指す。大道新道に合流してからは釣り人が増えてきた。そして歩きやすい登山道に!
薬師沢小屋では各々コーラやカップ麺を食べて大休止。小屋の前で竿入れてすぐに軽々とイワナを釣る人を見て甘い考えがよぎったが現実はそう甘くなかった…
大休止の後は沢に入るのが億劫だ。ここまで雨合羽でも大して寒さを感じてこなかったがここでもまた大丈夫だった。自分は案外寒さに強いのか?ウェットスーツのメンバーが震えているのを見てそう感じた。
赤木沢との出合。今までのゴツい感じとは打って変わって穏やかな雰囲気だった。これがナメ滝?なのかな。
吾郎沢出合手前付近にて幕営。釣果2!この夜は大雨で流石に寒かった。
4日目(9/11)雨で増水した沢を見てびっくり。濁りや速度が昨日までとは違う。試しにスクラム渡渉の合体技を使うも皆初めてだったので失敗。浅いとこに移動したら難なく渡れたので進んでいく
特に核心という核心は無くどんどん沢を詰め上げて昼前には源流碑まで到着。ここで4日間共にした沢装備から着替えて登山道へ向かう。平日だったが登山客は思ったよりも居た。雨が降ったり止んだりしながら岩苔乗越、水晶小屋へ。せっかくここまで来たので水晶岳山頂へ向かうもガスガス。
今度は野口五郎小屋を目指して歩く。さっきまでの天気がウソのように晴れて槍方面がチラホラ見え出してテンションが上がった。無事に小屋に着いて温かいおもてなしを受けた。
5日目(9/12)あとはブナ立尾根を降るだけなのでのんびり。小屋番さんに見送られながら出発。
気持ちの良い稜線歩きを楽しみながら三ツ岳手前はお花畑ルートでは無くオススメしてもらった景色ルートを選択。少し雲に巻かれていたが立山の方の景色が広がっていた
気楽に話しながらあっという間に烏帽子小屋に到着。ここでもコーヒーなどを頂き、自分だけは烏帽子岳山頂へと向かう。空身なのでサクサク走れて気持ち良かった。案の定というか勿論というか、ガスで山頂での景色はなかった
ブナ立尾根は降りで初めて使ったが登りはしんどそう(小並)
高瀬ダムまで手配しておいたタクシーに合流して無事に下山。
登山口の標柱が翌日、土石流で半分くらい埋まったと聞いて自然の怖さを改めて感じた。
上ノ廊下は全体を通してゴーロの河原歩きが多かった印象。今回は水量もやや少ないせいかスクラム渡渉もせず、大きな高巻きも無く、泳ぎ核心が1ヶ所と想像していたよりも易しく感じた。でも一度入ると長い行程の中エスケープが限られてきたり、勿論電波も無いと言った面では難易度は高いのかもしれない。またイワナもどんどん釣れるかと思いきや難しかった(これは技量足らずかも)
再訪したいかと問われると正直微妙かな、、けど勿論今回タイミングが合って完遂出来たのは嬉しいし自分の自信にも繋がった山行となった!
また後日YouTubeに金の猿と草のんの動画が上がると思うのでぜひ見て欲しいです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する