白馬三山〜唐松



- GPS
- 29:40
- 距離
- 30.3km
- 登り
- 3,284m
- 下り
- 3,109m
コースタイム
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 8:12
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 7:15
天候 | 23日 曇り時々晴れ 24日 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
八方尾根ゴンドラからタクシー(3300円) |
写真
感想
職場の山の先輩に誘われて久々の夏道縦走。白馬のあたりをきちんと歩くのは初めてだ。
中央道を新車のハリヤーで快走し、白馬道の駅で沈。
23日 白馬三山踏破
明るくなったくらいで猿倉駐車場に移動。混雑を予想していたが、それほどでもない。
みんな天気予報に騙されたのだろうか。
適当に準備をして出発。白馬がよく見えている。
林道とちょっとした道を歩いていくと小一時間で白馬尻小屋につく。
ここから少し進むと白馬大雪渓だが、ここで軽アイゼンを売っているのはさすが北アルプスといったところか。
少し息を整えて歩を進めると早速大雪渓が迎えてくれる。
最近沢ばっかりなのでこんな風景自体が久しぶりだ。少し上はガスり気味なのは残念。
トレースもしっかりあり、多少雪も緩んでいるので登る分にはアイゼンは不要だ。
アリの行列のように雪渓上部に吸い込まれていく登山者に我々も加わり登っていく。
はじめなので息が上がらないくらいのペースで登っていく。
それでも小気味よく登っていき、小一時間程度で雪渓を登り終える。
そこからは、ガスガスでお花を目の保養に登っている感じだったが、途中でガスが飛びはじめ、杓子の岩峰が姿を現す。
おぉ〜、なかなかいい感じ。青空に眩しく輝いている。
そして、このあたりは花が最盛期。見える斜面は、シナノキンバイやミヤマキンポウゲの黄色で彩られ、足元にはシロウマオウギがこれでもかというくらい白い花をつける。
その白の中に、クルマユリの橙やハクサンフウロの桃、チシマギキョウの紫が踊る、
本当に素晴らしいとしか言いようがない世界だ。
お花天国を登っていくと避難小屋へ到達。どうやら石室跡はスルーしてしまったらしい。
小休止を入れたら稜線まではひと登り。
白馬山荘に近づくと、ハクサンイチゲやウルップソウなどが出てきてまた花の雰囲気が変わってきた。
ここに荷物をおいて白馬にアタック。ここまでの登りでスピードを出しすぎたか、空身にしても少し体が重い。
頂上小屋を通りすぎ、少しガスのかかる白馬の山頂へ。
自分達の上は晴れているものの杓子や鑓はガスってしまった。
梅雨明けの休日なのに人が少なめだ。
少しのんびりして山荘に戻り荷物を回収して歩を進める。
ガスは多いが気持ちのいい稜線歩き。
進んでいくと自分達の進む先のガスが飛ぶ。
普段の行いの賜物だろうか(笑)
杓子岳に一度登ったことのある師匠は巻く気満々だったが、なんとかなだめすかして一緒に登頂。
飛んだとはいえガスで展望はほとんどないのは残念。
小休止して続く鑓ヶ岳へ。
こちらのほうが登りが長くてなかなかしんどい。
ここを登れば天狗山荘まであと少し。気合で登る。またしても鑓のピークに近づくとガスが飛ぶ。
そんなこんなで鑓の山頂。1日にして白馬三山を踏んだ。
登りが長かったのでのんびり休憩。最初は少し人がいたが途中から我々のみとなり静かに過ごせた。
天狗山荘までは楽勝だと思いきや若干登りもある。
下ろしていくにつれて鑓が大きくなっていきいい感じだ。
回りは砂礫となり灰色の世界だが、そんな中コマクサの鮮やかな桃色が目に飛び込んでくる。
さすが高山植物の女王というだけの美しさだ。
心を癒されながら天狗山荘へ。
テントは全然少なめだ。
そそくさとテントを張ってビールを飲む。
小屋には釜プリンなんぞもあってスイーツに舌鼓をうつ。
寝不足だったのでテントで少し昼寝をしていい時間になったので晩御飯作り。
久々のペミカン。油が疲れた体に染み渡る。うまい。
ちょこちょこ酒を飲んで暮れなずむ鑓と小屋を見ながら沈。
24日 最高の朝とキレット歩き
夜は星が見えていたが朝起きたらガスガス。ありゃりゃ
とりあえず棒ラーを掻き込んで準備しているとなんとなしにガスが飛んでいる気がしてくる。
すでに東の空は赤くなり始めている。
小屋から少し進むと稜線のガスがどんどん切れ切れになっていく。
雲海の向こうには後立が浮かぶように見える。
いよいよ御来光がという瞬間にガスが飛び白馬鑓が姿を現す。
えもいわれぬ最高の瞬間だ。
しばし、日の出を堪能して稜線を歩いていると黒部側のガスも飛びはじめ、劔岳や立山がその姿を現す。
劔はさすがの迫力だ。
しまいには薬師、黒部五郎、水晶といった黒部源流部の山々から槍穂、笠ヶ岳まで見えて北アルプス一望だ。
最高の展望の稜線歩きを一通り楽しんだあたりで、天狗の大下りがはじまる。
ガレ場の下りで浮石に注意が必要。途中鎖などもあるが、慣れてないなら使う程度。
一通り下り終えたあたりに不帰一峰。
青空に岩峰が眩しいが、登り返しがしんどそう。
一峰から少し下って最低コル。
ここからが核心と言われる箇所だがどうなることやら。
そこそこ傾斜のある岩峰の岩場を縫うように登る感じ。
鎖もしっかり設置してあるが、きちんと三点確保ができるならいらないくらい。
時々三点だいたい片手つくといったところ。高度感も特にない。
1ヶ所ルンゼを横切るように梯子がついている。歩くのは問題ないが、梯子から一歩出るところがちょい怖いくらいだ。
そんなこんなで岩場をこなしていくと不帰二峰南峰へ。
あれ、もう核心終わり?という感じだ。
あとはちょっとしたガレ場を通ったりしながら北峰まで進む。
ここまで来ると唐松が大分大きくなる。
あとふた踏ん張りくらいか、と思いながら登ってくと唐松と書いてある黄色い看板が。
あれ、もう着いたの?って感じだ。
三峰はどこいったのだろうか。
時間もあるので唐松ピークでうだうだする。
少しガスも増えてきたが相変わらず北アルプスはよく見えている。
それにしてもここから眺めると五竜はどっしりとしていて格好いい。
登りたい欲求に駆られるが、今回は八方尾根に降りる。
ガスに包まれつつある八方尾根に歩を進める。
相変わらず花が多かったが、丸山の下あたりからチングルマの群落は素晴らしかった。
八方尾根ともなるとさすがの人の多さ。すれ違うだけでも一苦労。
八方池には学生なんかもいてすごいことになっていた。
八方池山荘から下も兎平まで歩いて降りる。
このあたりも花が咲いていていい感じだ。ノウサギなんかもいた。
最後はさすがにゴンドラに乗って下山。温泉で汗を流し、大町の地元定食屋で腹をみたし、京都への帰路についた。
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