また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 956579
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

穂高連峰 北穂高岳東稜

2016年09月05日(月) 〜 2016年09月07日(水)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
33.9km
登り
1,788m
下り
1,777m
天候 雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
東稜へつめるルンゼ内は浮き石が多い。
上高地にて
2016年09月05日 13:05撮影 by  iPhone 6s, Apple
3
9/5 13:05
上高地にて
2016年09月05日 13:45撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/5 13:45
2016年09月05日 14:44撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/5 14:44
横尾山荘の野営場にC1
2016年09月05日 16:17撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
9/5 16:17
横尾山荘の野営場にC1
2日目 涸沢小屋のテラスにて。午前中は雨だった。それでも笑顔の山岳部員たち
2016年09月06日 08:26撮影 by  iPhone 6s, Apple
2
9/6 8:26
2日目 涸沢小屋のテラスにて。午前中は雨だった。それでも笑顔の山岳部員たち
東稜へつめるルンゼ。右股を行く。浮き石だらけで神経を使った。
2016年09月06日 11:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
2
9/6 11:37
東稜へつめるルンゼ。右股を行く。浮き石だらけで神経を使った。
東稜へあがると前穂が見えた。
2016年09月06日 11:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
5
9/6 11:37
東稜へあがると前穂が見えた。
2016年09月06日 11:57撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
9/6 11:57
2016年09月06日 13:15撮影 by  iPhone 6s, Apple
7
9/6 13:15
核心部のゴジラの背の2p目。残置ハーケンやボルトが多い。スタカットビレイで超えた。
2016年09月06日 13:29撮影 by  iPhone 6s, Apple
10
9/6 13:29
核心部のゴジラの背の2p目。残置ハーケンやボルトが多い。スタカットビレイで超えた。
2016年09月06日 13:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
6
9/6 13:35
2p目のビレイ点での私。
5
2p目のビレイ点での私。
東稜のコルへの懸垂下降をするC君
2016年09月06日 13:58撮影 by  iPhone 6s, Apple
4
9/6 13:58
東稜のコルへの懸垂下降をするC君
続いてnnguchik
2016年09月06日 14:03撮影 by  iPhone 6s, Apple
4
9/6 14:03
続いてnnguchik
最後にDK
2016年09月06日 14:08撮影 by  iPhone 6s, Apple
4
9/6 14:08
最後にDK
懸垂下降をしたピーク
2016年09月06日 14:18撮影 by  iPhone 6s, Apple
6
9/6 14:18
懸垂下降をしたピーク
無事に登攀成功!
6
無事に登攀成功!
次の日はご来光を見ることができた。
2016年09月07日 05:44撮影 by  iPhone 6s, Apple
4
9/7 5:44
次の日はご来光を見ることができた。
撮影機器:

感想

大学の夏休みを利用して、北アルプスの北穂高岳の東稜の登攀に行ってきた。初めての北アルプスのバリエーションルートだけに期待と緊張感が混ざる落ち着かない気持ちである。長年夢見たバリエーションルートだ。東稜を登攀する日の午後に天気は回復してコンディションは最高だった。

1日目
初日は上高地から横尾までの平坦な道をひたすら歩く。ふだんは青森県周辺の山ばかりの我々にとって梓川沿いにアルペン的な岩稜や岩壁、雪渓を従えた穂高の山並みは新鮮であった。今回は北穂東陵ではなく屏風岩を登攀しよう!などと冗談もでるほどメンバーは山容に見とれていた。横尾山荘に着き、テントを設営してC1とする。雨がポツポツと降り出し、明日の天候に不安を抱えながらも夕食を済ませて来るべき明日の登攀に備えて就寝した。

2日目
2日目は早朝から雨が降っていて気持ちが萎えていた。涸沢まで雨で涸沢小屋で天候回復を待つ。テレビの天気予報では午後から晴れるとなっているがそれが疑わしいほどのガスに覆わて、雨も本降り状態であった。登山道から東陵方面まで行く道で天気を判断するとして仕方なく出発する。東陵への分岐は鎖がかかる一枚岩のあるところが目印で、そこを右に進む。踏み跡はまばらで、コンパスで方向を確かめ、持参した分岐からの写真を頼りに行くが、ガスのために東稜へ詰めるルンゼがわからない。東稜の真下へ着いたが詰めるルンゼの候補が2つあり、どちらが本物かをパーティーで議論する。二手に分かれて偵察するものの、確かな証拠が得られない。ところが、ガスが晴れてきて東稜が見えてきた!そのおかげで詰めるルンゼがわかり、安堵する。東稜へつめるルンゼは浮き石が多く、落石に十分な注意を払う必要がある。東稜へあがったらゴジラの背までは巻いても稜線上を行っても大丈夫だった。ゴジラの背は高度感があり、滑落は致命的となるのでロープを出した方がいいと感じた。残置ハーケン、ボルトは豊富ですが、古いのもあるので要注意。ロープはシングルで登攀した。カムがあるとなおよいと思う。東稜のコルへは懸垂下降で降りたが、巻き道もある。コルから北穂高岳山頂へは稜線上を右へ巻くように意識して登り、そうすると大キレットからの一般登山道に合流する。そして、待望の北穂高岳の山頂に着いた。この日は北穂高岳小屋に素泊まりで泊まり、C2とした。

3日目
3日目は南稜の一般登山道を下山する。天気も良く、ご来光も見ることができた。左手に昨日登攀してきた東稜を見ながら下る。まあ、よくあんなところを登ってきたものだと我ながら感動に浸っていた。涸沢で朝食をとり、長めの休憩を取る。穂高連峰に囲まれた青空の涸沢カールはとても気持ちが良い。涸沢〜横尾までの登山道で偶然、高校山岳部の同期と1年ぶりに会い、あまりの奇遇に驚いてしまった。彼女は大学の登山サークルで北穂高岳を一般登山道から登るようである。13時頃に無事に上高地に着き、温泉に入った。

今回は充実した登攀となった。来年の夏はもっと規模の大きい登攀を成功させたい。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1871人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
ハイキング 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から涸沢にテント泊で周辺の紅葉景勝地の散策も
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地〜横尾〜徳沢
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら