裏劔・仙人池の絶景を求めて（劔沢・雲切新道・下ノ廊下）

2016年09月21日(水) 〜 2016年09月25日(日)

• GPS: 28:39
• 距離: 47.3km
• 登り: 8,218m
• 下り: 9,152m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:53
• 休憩: 0:41
• 合計: 4:34

9:15 室堂
9:19 9:19 みくりが池
9:27 9:29 みくりが池温泉
9:45 9:46 雷鳥荘
10:03 10:08 雷鳥沢キャンプ場
10:12 10:16 浄土橋
10:45 10:45 新室堂乗越
12:05 12:31 剱御前小舎
13:07 13:10 剱沢キャンプ場
13:17 13:17 剱澤小屋
13:49 剣山荘

2日目

• 山行: 7:40
• 休憩: 0:39
• 合計: 8:19

6:20 剣山荘
6:45 6:51 剱澤小屋
10:04 10:33 真砂沢ロッジ
10:43 10:47 三ノ沢
11:51 11:51 二股
14:22 14:22 仙人峠
14:39 仙人池ヒュッテ

3日目

• 山行: 0:00
• 休憩: 0:00
• 合計: 0:00

6:00 停滞
6:00 仙人池ヒュッテ

4日目

• 山行: 5:29
• 休憩: 0:15
• 合計: 5:44

6:25 仙人池ヒュッテ
7:51 7:59 仙人温泉小屋
8:07 8:11 仙人温泉湯元(源泉)
8:29 8:29 雲切新道最高点
10:59 11:01 仙人谷ダム
11:03 11:03 仙人谷駅
11:50 11:51 権現峠
12:09 阿曽原温泉小屋

5日目

• 山行: 8:44
• 休憩: 1:02
• 合計: 9:46

5:03 阿曽原温泉小屋
5:30 5:30 権現峠
6:07 6:07 関西電力人見平宿舎
6:09 6:10 仙人谷駅
6:14 6:18 仙人谷ダム
6:32 6:48 東谷吊橋
7:18 7:25 半月峡
8:21 8:42 十字峡
9:42 9:43 白竜峡
10:28 10:34 黒部別山谷
11:49 11:49 新越沢二股
13:10 13:16 内蔵助谷出合
14:49 黒部ダム

下ノ廊下は深い谷のためログが暴れていますが、ほぼ国土地理院の地図どおりのルートです。

天候

1日目：曇り時々雨
2日目：ほぼ雨（ちょびっと晴れ）
3日目：雨時々大雨
4日目：晴れ時々曇り
5日目：晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

扇沢駐車場から
行き：扇沢→室堂（アルペンルート）
帰り：黒部ダム→扇沢（アルペンルート）

コース状況／危険箇所等

a）劔沢は雪渓の崩壊が激しく、雪渓上の通行は不可。長次郎谷出会付近に1か所のみ横断可能。それ以外は夏道を行く。
b）仙人池ヒュッテ〜仙人温泉小屋は、かなりワイルド。
c）雲切新道もワイルド。
d）下ノ廊下は、未整備区間があり、「どうしても行かれる場合は自己責任」との看板あり。実際に手すりの番線や橋が崩壊している部分あり。（詳細は写真のコメントにて）

a、b，d区間は、大雨の時には渡渉が困難な場所あり。

剣山荘まではdocomoのFOMAはつながりますが、それ以降はほぼ携帯はつながりません。仙人池ヒュッテではauが微妙につながります。

写真

9/21 6:29

【1日目】
扇沢の無料第1駐車場。
雨の平日とあって、超ガラガラ。
これから、高額のアルペンルートをたどって室堂まで行きます。

9/21 9:20

室堂到着。紅葉はかなりいい感じに進んでいます。
天候はガスなので、雨具の下を着て出発します。

9/21 9:39

雷鳥沢のキャンプ場に下ります。テントは一張のみでした。

9/21 9:55

9/21 10:17

ナナカマドが真っ赤です。

9/21 10:23

今回は雷鳥沢を行かずに、新室堂乗越経由で別山乗越へ向かいます。（コースタイムは同じなので）

9/21 10:25

9/21 10:39

青空も一時見えたのですが、この辺りからしとしと雨が降りはじめました。

9/21 11:16

登山道をライチョウ夫婦がお散歩していました。

9/21 11:17

奥さんはのんびりエサ取りに集中。

9/21 11:18

旦那は登山道の真ん中に仁王立ちして、当方の接近を警戒しています。写真撮影のためにちょっと近づいたら、クークーって大きな声で威嚇されました。一歩も引きません！やっぱオスの役目はメスを守ることなんですね〜。

9/21 11:47

雨の中を登ります。

9/21 12:05

劔御前小舎に到着です。

9/21 12:15

ここでカレーをいただきました。
カレーもおいしかったのですが、味噌汁が超具だくさんでおいしかったです！

9/21 12:32

劔沢方面に出発。ここは6本コースの交差点なので、方向を間違えないように。

9/21 13:08

途中、劔沢警備派出所に立ち寄って、劔沢方面の情報を伺いました。
雪渓がズタズタで、雪渓の上の通行は不可。長次郎出会のところに1か所雪渓を横断できるところはあるが、3日前に確認したので今は何とも言えない。雪渓の状況を判断できない方は遠慮してほしい・・、また雨だと渡渉が難しいところもある・・旨のお話を伺いました。

9/21 13:16

劔沢小屋。最近移転改築したようですが、それにしても立派な石積みです。

9/21 13:19

劔沢小屋から分岐して剣山荘に向かいます。渡渉が1か所あります。

9/21 13:45

紅葉もいい感じです。

9/21 13:48

剣山荘に到着です。

9/21 14:14

石鹸、シャンプーはNGですが、温水シャワーはありがたいです。

9/21 14:41

こんな天気なので、個室状態。

9/21 14:45

小屋全体がとてもきれいです。食堂。

9/21 15:45

毎度のお酒。当然ビールもいただきました。

9/21 16:54

夕食。味噌汁ではなくコーンポタージュでした。
宿泊は20名未満でした。

9/22 5:29

【2日目】
朝食。
この日朝食は5名のみ。みなさん、雨の中、ヘッデンで劔ピストンに向かっています。

9/22 5:54

小屋の人にも劔沢の状態を伺いました。
剣山荘から劔沢にショートカットする道もあるのですが、雨の時には劔沢の渡渉で靴の中まで濡れる可能性があるので、劔沢小屋方面を迂回した方が良いとのアドバイスをいただきました。

9/22 6:20

しとしと雨の降る中を出発です。

9/22 6:46

劔沢小屋。

9/22 6:52

劔沢方面の登山道には、雪渓の状況など自己判断している人のみにしてください・・との看板。

9/22 7:00

自己判断します〜、ってことで、夏道を下ります。

9/22 7:05

この辺りの紅葉もいい感じです。

9/22 7:08

最初は歩きやすい普通の道です。

9/22 7:19

劔沢の沢筋まで下ってきました。例年なら、この辺りから雪渓に乗ってズバッと真砂沢ロッジ近くまで行けるんでしょうね〜

9/22 7:28

剣山荘からのショートカットを来た場合の合流地点。
ここで劔沢を渡るには、確かに濡れるかも。

9/22 7:39

ロープなどで夏道が整備されています。ちょっとワイルドに。

9/22 7:49

ちょっと晴れてきたかな？

9/22 7:54

雪渓にはクレバスが多数。

9/22 8:03

おお、晴れ間が！

9/22 8:08

こんな雪渓の上は怖くて歩けません。落ちたら絶対に出てこられない・・

9/22 8:12

平蔵谷出会のところで雪渓を渡れないので、右岸のこの滝のところを高巻きます。

9/22 8:15

9/22 8:16

このまま晴れてくれ〜（願）

9/22 8:26

高巻きの最上部。わかりにくいですが、ロープ、鎖でルートが確保されています。

9/22 8:31

足元がぬかるんで滑りやすいので、ロープを頼って下ります。

9/22 8:36

この辺の足元もザレザレ、ガレガレで結構ワイルドです。

9/22 8:41

出ました。一枚岩の上の板！
見た目ほど怖くありません。板が山側に傾いているので、V字状に板と岩に足を置くと難なく通過できます。ちょっとスリルはありますけど。

9/22 8:43

9/22 8:50

9/22 8:56

長次郎谷出会あたり。この先の雪渓を対岸に渡ります。

9/22 9:01

右岸側と左岸側に岩のマーキングがあります。真ん中の大きな石も目印。

9/22 9:06

雪渓上にもピンクテープが巻かれた石が10mおきぐらいにあります。
スプーンカットを慎重にたどればアイゼン無しでも行けそうですが、軽アイゼン装着です。転んで尻餅をついたら穴が開いて雪渓の下に・・みたいなことは無いと思いますが、やはり怖いので。

9/22 9:07

小規模なクレバスも通過します。

9/22 9:34

左岸に渡った後の道。

9/22 9:56

真砂沢ロッジに到着です。
天気が良ければ、剣山荘から剱岳をピストンしてから向かう予定だったので、10時前に宿泊予定のロッジについてしまいました。

9/22 10:19

ご主人から、こんな時間だともったいないし、明日も雨だから先に進んだ方が良いとアドバイスをいただきました。衛星電話をお借りして翌日宿泊予定の仙人池ヒュッテに連絡すると、変更OKとのことなので、食事をしたのち、先に進むことにしました。

9/22 10:44

9/22 10:47

9/22 11:26

二股までのルートは河原歩きが多いですが、こんなワイルドなところも。

9/22 11:31

ロープも使います！

9/22 11:51

二股の吊り橋。

9/22 13:23

仙人新道を行きます。前半は結構な傾斜で、息が上がります。

9/22 14:10

天気が良ければ、三ノ窓雪渓など、きれいに見えるはずです。

9/22 14:19

9/22 14:22

仙人峠にやっと到着。

9/22 14:28

ここから仙人池ヒュッテは主に木道。傾きがほとんどなく、雨でもあまりスリップっしませんでした。

9/22 15:23

仙人池ヒュッテ到着です。
さっそくお風呂をいただきます。
今回の宿泊地は全部お風呂付き♪

9/22 15:26

食堂。

9/22 15:52

毎度の・・

9/22 17:05

夕食。
ごはんがとても美味しい！ホタルイカの黒造りも最高に美味。これだけで何倍も行けそう。生姜焼きも北○小屋よりおいしいです。

9/23 5:08

【3日目】
朝食。

9/23 6:31

昨夜は一晩中強い雨が降り続いていました。朝は多少弱まっていましたが、やはり雨模様。

9/23 7:37

一瞬、ガスが切れて八ツ峰が！仙人池周りの紅葉は結構いい感じです。
一日雨予報だし、今回の目的は仙人池に映る剱岳、八ツ峰を見ることだったので、停滞を決定。

9/23 7:39

9/23 11:25

お昼用に注文しておいたお弁当。ゆかりのおにぎりに、とろろ昆布がまいてあります。結構イケる。鮭のパックみたいなのは、缶詰みたいな味で見た目よりおいしかかったです。

9/23 14:21

デザートに手作りチーズケーキ。

9/23 17:07

2泊目の夕食なので、他の方と違うおかずでした。

9/24 5:17

【4日目】
晴れ？です？？高曇りですが、今日は期待できそうです！

9/24 5:37

どんどん雲が取れてきて、上空の雲が赤く染まりはじめました。

9/24 5:44

キタ――(゜∀゜)――!!
これですよ、これ！これを見たくてここに来たんです。
神の景色に出会えて、感謝。
周辺でも歓声が響き渡っています。

9/24 5:45

アップで。
でも、この後、雲が太陽を隠したようで、モルゲンロート劇場はたったの5分で終了でした。

9/24 6:27

さて、仙人温泉小屋方面に出発です。

9/24 6:31

木道もちょっとありますが・・

9/24 6:37

梯子やこんなガレ場も。

9/24 6:56

結構ワイルドですね・・

9/24 6:58

9/24 6:59

9/24 7:13

渡渉も何か所か。雨が強いと苦労すると思います。

9/24 7:17

有名な看板。
「あの娘にもみせたい、この大自然」

9/24 7:19

9/24 7:23

9/24 7:27

この渡渉が雨の時は一番危険そう。

9/24 7:39

9/24 7:49

この石の先が小屋。

9/24 7:49

仙人温泉小屋に到着です。
水場があります。

9/24 7:50

だそうです。

9/24 8:05

仙人谷を橋で渡ります。

9/24 8:07

ここから急登で雲切新道の尾根までトラバース気味に上り返します。

9/24 8:12

途中の源泉。ここの温泉を谷を渡して小屋まで引いているようです。

9/24 8:25

小屋のぞき。
急登はここまで。

9/24 8:27

9/24 8:30

尾根の最高点。少し広場になっています。ここから先に、休めそうな広場は無しです。

9/24 8:34

9/24 8:44

梯子が出てきました。

9/24 8:48

ロープも多数設置されています。

9/24 8:56

9/24 9:14

9/24 9:19

痩せ尾根もあります。

9/24 9:24

急な鎖場も。

9/24 9:47

ゴッチン坂でゴッチンしているの図（笑）

9/24 9:51

仙人ダムが見えてきました！

9/24 10:05

対岸に大きな滝も見えます。

9/24 10:08

ワイルドだろー？！

9/24 10:22

9/24 10:32

仙人谷を渡るともうすぐダムです。

9/24 10:53

最後にスリリングな長大梯子が迎えてくれます。

9/24 10:57

9/24 10:57

仙人ダム到着！

9/24 11:00

ここからしばし、ダムの施設内を行きます。

9/24 11:01

9/24 11:04

高熱隧道のトロッコ軌道。

9/24 11:06

9/24 11:11

阿曽原温泉までは、登って水平道を行って最後に下ります。
この階段が最後の急登のサインです。

9/24 11:41

疲れた足に、この急登は結構シンドイ・・

9/24 11:48

水平道。

9/24 11:51

風が通り抜けて涼しいトンネルもあります。ゴッチン注意です。

9/24 11:52

トンネルの先が崩壊していました。
一昨年に来た時には無かったので、最近崩れたんでしょうね。

9/24 12:01

巨大キノコ。

9/24 12:02

最後に急坂をくだると・・・

9/24 12:14

阿曽原温泉に到着です。

9/24 12:48

お風呂はテン場から5分ほど下ったところです。

9/24 14:07

最高に気持ちいいです！

9/24 17:59

夕食は名物のカレー。お代わり自由。とてもおいしいです。5杯食べた人もいるとか。

9/25 5:20

【5日目】
最終日は下ノ廊下で黒部ダムまで行きます。コースタイムが長いので、5時出発です。

9/25 6:18

仙人ダムにある看板。
未整備区間があるので、どうしても通る人は自己責任。

9/25 6:19

9/25 6:21

9/25 6:30

遺跡のような雰囲気です。

9/25 6:35

吊り橋を渡ります。一人ずつ通過です。

9/25 6:37

かなりの高度感。足元の板が濡れていて滑りやすく、ちょっとビビり気味（＾＾；

9/25 6:48

吊り橋を渡った後は、しばしの急登です。

9/25 6:56

9/25 7:03

9/25 7:09

ヘルメットは頭上の岩からの保護が目的。
落石や転落の場合、ヘルメットの有無はあまり関係ないでしょう。

9/25 7:18

S字峡

9/25 7:20

水平な部分が道ですが・・判るでしょうか？

9/25 7:23

9/25 7:24

こんな感じのところが多いです。下ノ廊下の基本形。

9/25 7:30

9/25 7:32

山側に番線が通してありますが、あくまでバランスをとるための手すりです。体重をかけられるようなものではありません。ハーネスでセルフビレイとかの用途には不適です。

9/25 7:45

それにしても水がきれい。

9/25 8:14

落ちたら確実にあの世行きです。
躓いたりしないよう、足元要注意です。

9/25 8:22

十字峡の吊り橋。

9/25 8:23

吊り橋の上から。

9/25 8:34

展望所に降りてみました。

9/25 8:34

十字峡。黒部川本川の両側から、劔沢と棒小屋沢が合流します。

9/25 8:37

展望所から登山道までの登り返し。急傾斜ですが、ロープがあります。

9/25 8:38

展望所への入り口は、下の段の広場のこの目印から。2〜3分で下れます。

9/25 8:51

先に進みます。
ここは強制シャワー所。
写真ではわかりにくいですが、急いで通過するだけで結構ずぶぬれになる水量がありました。

9/25 8:53

不安定な渡渉も。

9/25 8:55

9/25 9:02

ここも濡れます。

9/25 9:24

9/25 9:48

白竜峡。
ここから先、別山谷出会までが未整備区間。

9/25 9:52

この辺の峡谷もかっこいいです。

9/25 9:55

まだ番線が張っていないところがあります。

9/25 9:57

ここが一番危険なところかな・・
橋が折れています。番線も無しです。

9/25 9:58

写真右側の岩を回り込むんですが、ここはロープが張ってるものの足がかりが小さくて岩場慣れしていないひとだと、相当怖いと思います。

9/25 9:59

9/25 10:03

この橋も朽ちかけてます。

9/25 10:05

崩壊した橋。

9/25 10:07

完全に崩壊しています。ピンクテープで誘導されますが、崩れた不安定な岩の上を行きます。

9/25 10:16

ここも番線なし。

9/25 10:17

慎重に行けば行けるのですが、岩が滑りやすく、手すりがないと、やはり緊張します。ゆっくり、確実に進みます。

9/25 10:28

別山沢出会に到着！
ここから先は整備済みですが・・

9/25 10:32

こんなロープを10mぐらい、ほぼ垂直に下ります。足がかりもそこそこあるのですが、下の方は無し。

9/25 10:34

渡渉。

9/25 10:41

こんな高巻きも。

9/25 10:45

9/25 11:58

9/25 12:32

内蔵助谷出会まで、2〜30m程度のアップダウンがかなりあります。地味に疲れます。

9/25 13:25

9/25 14:08

黒部ダムの直下にやっと到着！

9/25 14:09

9/25 14:09

ダムの観光放水。飛沫が飛んできます。

9/25 14:43

最後は標高差200mほどの登りが待っています。シンドイ！

9/25 14:50

9/25 14:50

黒部ダムの駅に到着です。
中にトイレと水場有。

9/25 14:51

トロリーバス乗り場に到着。
一般観光客に交じって、扇沢まで帰ります。

撮影機器：

RICOH WG-4 GPS リコー

SIGMA DP1 Merrill シグマ

SIGMA DP3 Merrill シグマ

SD15 ボディ シグマ

感想

kazucchi42

　ずいぶん昔からポスターやパンフレットで見て行ってみたかった仙人池に映る剱岳の風景。何度も妄想登山計画を立てては見送っていたのですが、シルバーウィークに相方がシフトの手違いで超長期の連休が確保できてしまったとのこと。
　それではと、私の仕事も強引に調整して2日間休みを確保し、妄想を実行っすることにしました。台風通過後の天気予報は微妙でしたが、大雨はないだろうと思って出発です。

　しかし、予報よりも前半は雨がちで、特に3日目は大雨になってしまいました。仙人池ヒュッテに連泊しましたが、苦労の甲斐あって神の景色に出会うことができ、とてもよかったです。

【劔沢】
　雪渓の崩壊が激しく、雪渓上は通行不可。
　夏道もとりあえず通行できるようにしました・・って感じで、ワイルドなルートに慣れていない方は踏み入れない方がいいかと。
　雪渓の横断には、簡易アイゼンが超おすすめ。

【仙人池〜仙人温泉小屋】
　ガレ場の急傾斜、渡渉、崩壊跡の細い踏み跡・・など、比較的危険なルートです。

【雲切新道】
　聞いていたほど酷な道ではありませんでしたが、鎖、ロープ、梯子のオンパレードで、雨だとぬかるみが多く滑りやすいです。体力も必要です。

【下ノ廊下】
　ヘルメット必須（頭上をぶつける）。安全なすれ違い場所が少ないので、どちらが優先とかでなく譲り合いで。人の接近を知らせるためクマ鈴推奨。
　今年はまだ整備が終わっていないため、通行する場合は自己責任です。岩場が不慣れな人は止めておいた方が良いです。あと2〜3日で整備が終わるようなうわさも聞きましたが、私が見た感じではもう少しかかるような気がします。10月頭に開通すれば、紅葉シーズンに間に合って御の字？って感じ（個人の感想です）

ちなみに、一昨年の紅葉の季節に行った下ノ廊下のレコはこちら。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-699941.html

コメント

moontopaz

kazucchiさん こんばんは(^o^)
５日間に亘る山行お疲れ様でした！
最初の３日間は雨で大変でしたね。
でも、あの神の景色！モルゲンロート！素晴らしいです
そして下ノ廊下の所は危険過ぎに見えます
私もヘルメット着用でチャレンジしてみたい場所です って 無理か

kazucchi42

Re: kazucchiさん こんばんは(^o^)
moontopazさん　おはようございます。

下ノ廊下は整備が済んでいれば全然大丈夫ですよ！歩きながら写真撮るとかしなければ、足場はしっかりしているので問題なしです。
一昨年は紅葉の時期に行きましたけど、とってもきれいでした。ぜひ行きたいところリストに入れておいてくださいね〜。

今年はほんとに雨に追いかけられてますが、おかげで？だいぶ慣れました（笑）

ytm51814

教えて下さい
はじめまして。
もしよかったら教えて下さい。
阿曽原温泉から黒部ダムまでのコースについてですが、歩いている方は結構いらっしゃいましたか？
紅葉の見頃はいつ頃でしょうか？
いつか行ってみたい憧れのコースです。
よろしくお願いします。

kazucchi42

Re: 教えて下さい
ytm51814 さん

こんばんは。

　下ノ廊下（旧日電歩道）の混雑具合ですが、このコースは阿曽原温泉小屋に宿泊することが必須となるので、自ずと小屋のキャパシティーに制限されます。
　小屋は、布団１人１枚で５０人、テント泊が３０人ぐらいが適正ですが、ピークはこの３倍ぐらいの宿泊があるでしょう。なので、それなりの人数になりますが、コースが長いので、それほどコースそのものは混雑というか、渋滞にはならないでしょう。ただ、ツアーの団体の方がロープで確保されながら通行されていたりしますので、追い越しやすれ違いで多少時間を取られる場面はあると思います。
　いずれにしても、阿曽原小屋は予約を強く推奨していますので、予約の電話の際にある程度の混雑具合は想像できると思います。

　紅葉の季節は何とも言えないですが、阿曽原が標高８5０ｍぐらい、黒部ダム直下が１,3００ｍぐらいなので、それを目安に判断してください。例年では１０月中旬〜下旬だと思います。

　紅葉を楽しむなら、ロッジくろよんに宿泊されて、時間的余裕をもっていかれたほうがいいと思います。扇沢の始発だと、小屋到着が夕方になって余裕がないですから。本当に素晴らしいコースですので、時間に追われず楽しんでいただければと思います。

ytm51814

Re[2]: 教えて下さい
kazucchi42さん
おはようございます。

早速のご回答、大変参考になりました。
ますます行きたくなりました。今年は無理ですが、来年の秋、しっかり準備して挑戦したいと思います。
ありがとうございました。