晩秋の大キレット



- GPS
- 56:00
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 2,007m
- 下り
- 2,002m
コースタイム
- 山行
- 9:10
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 9:50
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 7:50
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 7:40
天候 | 3日間共に快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
装備
個人装備 |
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
ポール
ヘルメット
|
---|
感想
●Day0
木曜夜に何度目かのバスタ新宿へ。この時期は登山客も少なめで、数少ない登山客はなぜかヘルメット装備の本気な人達ばかり。バスは1カ月前に予約し、その後満席状態が続いたけど、当日は空席が少しある程度でした。寝酒の水割りを飲んで就寝。
●Day1
釜トンネルを抜けても外は真っ暗。10月中旬だと夜明けがだいぶ遅くなりましたね。上高地BTは無風でしたがとても寒くダウンを着ていないといられないほど。4,5℃程度だったんじゃないかと思います。寒いので朝食は摂らずに歩き出します。河童橋付近でやっと明るくなり、そのまま歩いて明神館で朝食にします。徳澤園のキャンプ場は芝生に朝日が差し込んでいい雰囲気、いつもここでテント泊がしたくなります。横尾ではいつも横尾大橋を渡りますが、今日は南岳を目指し槍方面へ。ここからは暫くキレイな梓川(沢ですね)沿いの道が気持ちいいです。南岳小屋予約時に16時までに到着しないなら来ないでくださいと釘を刺されていたので、ババ平までの道をコースタイムの6割程度の速さで歩き、時間を稼ぎます。この道は初めてでしたが、なかなか槍が見えないんですね。天狗池への分岐手前でやっと槍の穂先が視界に。紅葉はすっかり終わってましたが、秋空に東鎌尾根の稜線が映えます。天狗池までは斜度も比較的緩やかで着くことができます。殆ど雲の無い秋空が広がり、人の少ない天狗池はノンビリできます。ここから南岳の稜線へはCT2:10、標高差500m。ここまで時間を稼ぐためハイペースで来たため、足が攣りそうになり休み休み登ります。土日に欠かさずランニングしていても登りで使う筋肉は別物なのかもしれません。14時を過ぎると尾根を吹く風は冷たくなり、レインウエアを羽織ります。顔の感覚も鈍くなり、鼻水を垂らしそうになりながら同行者の待つ稜線へ。稜線から南岳のピークまでも地味に登りが続きます。ピークを超えると北穂の岩峰が臨めます。15:30に南岳小屋へ到着。この日は宿泊できる最終日だとかで宿泊客は20人ほど。今回は寒すぎて宴会が出来ないとの予想から小屋泊にして正解でした。テントは4-5張りほど。夕食前に外に出ると、笠に沈む夕陽をボーと眺めることが出来ました。夕陽が差し込む大キレットは迫力がありますね。小屋はストーブが焚かれてとても暖か。小屋で知り合ったおじさんの話しではこの時期は人が少なく落石の危険性が低いので、大キレット通過はオススメだとか。8時頃就寝。
●Day2
この日も朝から晴天、常念の近くから登る朝日を見ることが出来ました。そして、7:30に大キレットへ突入。いきなり激下りからスタート。キレットの鞍部へ降りると、細尾根のアップダウンが続きます。前後を絶壁に囲まれ、エスケープルートの無い稜線は文字通り逃げ場が無く、目の前の北穂の岩峰に圧倒されながら登るしか無い状況。長谷川ピークから飛騨泣きまではスッパリ切れ落ちた壁伝いに進みますが、鎖やステップが設置されていて、進めないという状況にはなりません。その後は難所はなく、北穂高小屋へ。到着後は同行者のみんなとハイタッチ!。歩き切った達成感がありますね。小屋のランチは南岳小屋の自炊場で朝ゴハンをご一緒した女性オススメのトマトソースパスタを注文。オリーブとトマトソースの味はとても美味しかったです。あのテラスから雲一つない景色を見ながらのランチは何を食べても美味しいかもしれません。涸沢への下りがあるのにビールで乾杯してしまいました。大キレットを超えてきた先行グループの方々も達成感でみんな笑顔。ここは天国ですね。
涸沢への下りは2hほど。危険な場所は少ないですが、大キレットで集中力を使い果たしているのとビール飲んでしまったので、気を張って注意して下山します。
涸沢のテント場は100張り程度でしょうか、紅葉が終わっているので、それほど混雑もしていませんでした。しかし、涸沢ヒュッテのパノラマ売店では生ビールが今期終了しているとかで残念。缶ビールとおでんで乾杯します。
この日は新館でしたが、キャパに対してまだ余裕がある様子でした。談話室も開いていて、宴会&食事。この日はフリーズドライのビーフシチュー、缶ツマの牛肉赤ワイン煮、小さいジャガイモを使ったビーフシチューとトースト網で焼いたトーストパン。ワインが進みます。ヒュッテの談話室はストーブもあり暖か。ここも天国ですね。新館に戻り9時頃就寝。
●Day3
3日目も快晴。5時過ぎに起きてモルゲンロートを見に行きます。東の空に低くかかる雲のせいであまり焼けず。7:30に小屋発、上高地を目指し、パノラマコースを行きます。コース入口に登攀経験の無い方には厳しいアップダウンありの看板にビビりますが、カジュアルな人が行かないように諭す意味合いがあるのかもしれません。確かに片側が切れ落ちた壁沿いの道が続きます。アップダウンも看板通りで横尾経由よりCTがかかるのも確かにその通りの道。しかし、パノラマコースというだけあり、途中で涸沢カールや槍が一望できるポイントがあり、楽しめます。コルから先の下りは長く、八ヶ岳を想像させる岩の多い登山道は歩きにくく退屈です。最後に梓川にかかる新村橋は川面を吹く風に全身を揉まれ、とても気持ちいい。振り向くと穂高の峰々を眺めることができ、今回の縦走の達成感を感じることができました。新村橋からすぐに徳澤園へ到着。ビールと野沢菜チャーハン、サイコーです。その後我慢は良くないという理由でソフトクリームもいただいてしまいます。その後小梨平で入浴し、食堂で生ビールで乾杯!
上高地BTから新島々経由で松本へ。松本駅では駅ビルの中の松本からあげセンターへ。しかし、あずさの発車時刻までに入店できず、そばで済ます。その後あずさの車内で残りワインで乾杯し、帰路に着きました。いつものことですが、下山すると食欲に火がつき、八王子の大和家で家系ラーメンを補給して帰宅。天気と同行者に恵まれ、無事大キレットを通過することができました。
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