今年は紅葉が色濃く美しい写真を堪能させて頂きましたが、降雪も早く量が多いので雪景色にも素晴らしい写真が目立ちます。
できる限り多くの記録を閲覧させて頂きながら、もう行く事のない山々を懐かしく思い出しております。
現代登山の進化は素晴らしく目を見張るものがありますが、その記録の進化も又素晴らしく、ヤマレコを開く度にそのことを実感するのです。
記録システムやカメラなどの進化はIT技術の賜物でありますが、本当に有り難いことです。
愛用のチタンボデイのコンデジが遂に壊れました。
明るい被写体で露光の絞りが効かず、画面が白く飛んでしまいます。
量販店に相談すると、修理には見積が有料で而も修理代が他に一万円近くかかるからと買い替えを勧められました。
残念ながら現在市場にチタン製のコンデジは無いそうですが、一万円以上出せば普通の製品が買えるとの事でした。
とりあえずカタログを貰って帰り、どれにするか検討中です。
カタログを見ながら思うのですが、最近のデジカメって〜、本当に素晴らしいですね。
今時、写真撮影の腕前とは何なのかを考えてしまいます。
昔、失敗写真として腕前の悪さに泣かされたピンボケ、手振れ、露出不適正が絶対に無いのですからね。
なにしろオートフォーカス、オート露光、手振れ補正の機能付きが当たり前なのですから〜。
そうなると、デジカメ写真撮影の腕前とは一体何でしょうか。
若い頃、山の芸術的な写真を撮りたいと思い、当時市場に出始めて間もない一眼レフを手に一時いそいそと山に通いました。
だが、腕前の悪さから満足な写真が撮れず、直ぐ諦めて簡便な小型カメラに買い替えてスナップ撮影だけに宗旨変えしました。
腕前の悪さは殆んどはピント、手振れ、露出などの技術的要因でした。
デジカメでは、これらの問題が技術的に全て解決されています。
デジカメ写真撮影の腕前の差は、技術的には解決できない人間の感性(センス)によるところが多大と思い至りました。
それは唯一つ、構図です。
山の風景の中から、美しくその一部分を切り取るフレーミングとズーミングを、自動的に処理してくれるデジカメはありません。
他の技術的問題が解決されたことによって、構図力という人間の感性(センス)が浮き彫りにされ、それこそデジカメ写真の腕前の差として今まで以上に表れてしまいます。
この観点から自分がデジカメで撮影した写真の構図を見返していると、色々なことが見えてきました。
まず、山の遠景の稜線やピークの連なりが水平線のように画面の真ん中にある写真は、山を表現したのか空を表現したのか意図が解らず、表現力が劣る様です。
空に造形的な雲がない場合は、空を狭くして山を画面いっぱいに入れると迫力が出る様です。
逆に雲を写す時には思い切って雲のある空を画面いっぱいにして、稜線の位置を下に下げると雲らしい迫力が出るようです。
そして画面の端に不用物が写り込んだ写真は、もう少しズームアップすれば簡潔で美しい構図になるのではと思えました。
デジカメは撮影枚数が経済的負担にならないので、つい同じ場所で同じような写真を数多く写してしまいます。
その似たような写真の中から、最良の一枚を選び出すのも感性に拠るところが大きく、やはり構図力のようです。
デジカメ写真は、構図力に作品選択眼を加味して、腕前のポイントなのでしょうか。
パソコン中の自作アルバムに同じような写真が沢山ありましたので、最良の一枚だけ残し思い切って消去して見ました。
するとアルバムの写真枚数は半減しましたが、却って見応えが格段に良くなりました。
図らずもデジカメの故障が契機で、デジカメ写真の腕前とは何かが少しだけ解ったような気が致します。ainakaren
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