JWV 槍ヶ岳・大キレット・北穂高岳
- GPS
- 71:55
- 距離
- 41.2km
- 登り
- 2,419m
- 下り
- 2,412m
コースタイム
17:50横尾山荘(泊)
22日 横尾山荘5:05‐5:45槍見河原‐5:55一の俣出合6:05
‐6:40槍沢ロッヂ7:10‐8:10大曲8:20‐9:20天狗原
JCT9:40‐11:43ヒュッテ大槍11:57‐13:00槍ヶ岳
山荘15:00‐15:30槍ヶ岳15:40‐16:00槍ヶ岳山荘(泊)
23日 槍ヶ岳山荘5:00‐6:05中岳6:12‐7:00横尾尾根分岐7:
15‐7:42南岳小屋8:00‐10:10A沢のコル10:15-11:55
北穂高小屋(泊)
24日 北穂高小屋5:50‐8:00涸沢ヒュッテ8:10‐9:30本谷橋
9:40‐10:35横尾11:00‐11:53横尾12:10‐12:55明神
13:05-14:45上高地
天候 | 21日 晴 22日 晴れ時々曇りのち雨 23日 晴 24日 晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2006年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
24日 上高地BT発16時(さわやか信州号) |
コース状況/ 危険箇所等 |
南岳小屋から大キレットを越えて北穂高小屋までは 落石、転倒、転落に十分に注意してください。 南岳小屋からすぐに2段の鉄ハシゴを下りますが、 最初の降り口が高度感がありますが、問題はありません。 飛騨泣きも良く整備されております。 北穂高小屋までの登りは、特に落石(落ちてくる、落とす) に注意し、間隔をとって登ってください。 |
写真
感想
21日 新宿をのんびりと発ち上高地着14時40分、夏の終わりとはいえ観光客が多い。丁度夕立が上がった時である。雨上がりの河童橋、明神、徳沢を過ぎ今夜の宿、横尾山荘に17時50分に着く。あたりは夕闇で暗く奥又白がガスで煙っている。素晴らしい風呂に入り汗を流し、夕食となる。今夜は明日を考えアルコールを控える。
22日 横尾山荘5時スタート、天気は芳しくない。樹林の中をひたすら歩き5時45分槍見河原に着き、目的の槍の穂先が見える。10分ほど歩くと噂の一の俣出合に着く。吊橋を渡り二の俣を過ぎ槍沢ロッジに6時40分着。ここでのんびりと朝食を摂る。ここから槍ケ岳が良く見える。30分休憩を取り、大曲に向かう。カブト岩、赤沢岩小屋、ババ平、大曲の槍沢の河原から、いよいよ槍沢の上りに掛かる。大曲8時10分着、水俣乗越への道を右にやり過ごし上りのジグザグ道を詰める。雪渓が今年は多いとか、お花畑には花が咲き乱れている。やっと天狗原JCT(分岐)に9時20分着。上り下りの登山者のラッシュ時間帯のようだ。急坂の連続でいささかバテ気味であるが、坊主岩小屋の手前から東鎌尾根のヒュッテ大槍を目指す、凄い急斜面をジグザグに登る。11時40分やっと稜線に到着。同時に雨が降り出し雨具を付ける。風とガスが発生、視界悪し。岩稜をひたすら上り槍ヶ岳山荘に13時着。ずぶ濡れの状態である。今日は槍山頂をあきらめ着替えをしビールで一杯、二杯と飲んでいると、15時突然雲が切れ槍の穂先が顔を出す。急遽穂先に向かって上り開始、鎖場、ハシゴを上り穂先に立つ。雲の流れが速く一瞬しか展望が利かない。残念であるが下り開始、上りはどうということ無いところでも下りはきつい。慎重に下る。夕食を済ませ早寝とする。
23日 いよいよ大キレット越えの日である。5時槍ヶ岳山荘をスタート。日の出を見に槍の山頂にはかなりの人が居るようだ。朝焼けの稜線は素晴らしい。前には穂高、後を見れば槍ケ岳、天気も最高、昨日の天気が嘘のようだ。中岳を6時に通過、天狗原分岐を過ぎ南岳を過ぎて、南岳小屋に7時40分着。いよいよキレットへの挑戦である。20分の休憩を取りいよいよスタート、ガスが出てくる。獅子鼻岩からの下りはまっさかさまの状態で、長い垂直のはしごが2ヶ所もあり気の許せない個所である。ハシゴ、クサリ場を過ぎやっとキレットに降り着く。後ろを振り返るとガスの中から恐ろしい南岳の岩壁が上から降り注ぐようだ。暫くは稜線を歩くが、前方には長谷川ピーク、北穂高岳がそびえている。まだまだ油断は出来ぬ。長谷川ピークのクサリ場を慎重に通過し、A沢のコルに10時に到着。右は滝谷、左は横尾本谷に一気に落ち込んでいる。飛騨泣きが待っている。ここで落ちたらアウト。慎重に、慎重に岩場を渡りやっと通過。これでキレットの難所はほぼ通過したことになる。いよいよ最後の北穂高小屋までの岩稜の上りである。きつい上りであるが最後の力を振り絞り小屋を目指す。11時50分北穂高小屋に到着。ガスが有り展望は利かぬが、Y君と生ビールで乾杯。時間が有るので穂高山荘、涸沢まで行けるが今日はこの山頂で夕焼けと、日の出を拝みたいので泊まることとする。北穂からの槍は何度見てもあきない。あの切り立った岩稜を良く歩いてきたもんだとつくずく思う。夕飯は赤ワインで乾杯。
24日 今日は上高地まで歩き帰る日である。のんびりと5時50分出発。山頂で奥穂、前穂、槍に別れを告げ南稜を下るが、飛ばしすぎて一回転して止まる。ガレ場に止まり難無きを得る。危ない、危ない、下りは危ない。気を付けなけないといけない。穂高を眺めながら涸沢ヒュッテに8時に着く。パノラマコースを下る予定であったが途中2箇所の崩壊場所が有り今回は本谷橋経由で横尾に下る。本谷橋の途中から中岳、南岳の稜線が良く見える。あそこを昨日歩いたかと思うと、感慨深いものがある。横尾に10時35分着。缶ビールで喉を潤し、徳沢に11時50分着。ビールを補給しカレーを食べ上高地に14時45分着。アルペンホテルで風呂に入り、汗を流す。達成感がひしひしと沸いてくる。16時上高地を後にして一路バスで新宿を目指す。
感想 少人数で気の合う2名だったから、キレットを越えられたが通過は4〜5名のパーテイーが限度ではないかな。剱岳の岩稜と比較すると、やはり南岳から北穂高岳の間のほうがハードに感じる。足よりも腕が疲れ、いかに岩場の登り下りはきついかが判り、今後のトレーニングの参考になった。
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