燕岳 大天井岳 常念岳 槍ヶ岳 周回
- GPS
- 39:01
- 距離
- 50.1km
- 登り
- 5,257m
- 下り
- 5,258m
コースタイム
- 山行
- 10:03
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 11:07
- 山行
- 12:29
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 13:18
- 山行
- 12:40
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 13:38
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
初の北アルプスで2泊3日
観光地だとナメていた。
とんでもなく険しい山道で、体力に見合ってない登山計画だった。
初日から雨で、スタートが遅れたことが、後々ひびいてくることになる。
1日目
中房温泉第1駐車場に到着、平日の午前6時で、雨が降っているのにもかかわらず、ほぼ満車。
2台ほど空きがあって停めれた。
小雨が降っている状態で、今日はやめようかどうしようか、悩んでいると小ぶりになってきた。車中で待機していた人たちも、カッパを着て出発していったので、自分も気合を入れて出発する。
登山口では、体温チェックと、登山での注意事項を聞かされる。
その後もう一人の方から、安曇野安全登山推進プロジェクトのカードを渡され、QRコードから入山届を送信するようにお願いされる。
約3時間かけて燕山荘に到着。
荷物をデポして、燕岳山頂までを往復し、大天井方面へ向かう。
この時に、3日目の天候が良くなることから、3日目を槍ヶ岳に計画変更した。
大天井方面へ向かう途中で、追い抜いた人は1人。
その後、大天井岳の手前で1人。このお二人はかなり離れて歩いていたが、一緒に岐阜から来たと言っていた。3日目の槍ヶ岳では道中に、またお会いできた。
本日は、ココ、大天荘で泊まるそうだ。
私もココでテント泊しようかと迷ったが、もう少し進むことにした。
常念小屋に到着したのは、18時過ぎ。
小屋のスタッフから「もっと早く到着するように」と5分ほど注意を受けた。
小言みたいだったが、嫌な感じはしなかった。これも山小屋の仕事の一つなんだろう。
常念小屋のテント場は、10張りくらいが張られていた。
夕食はインスタント麺とウィンナーとアルファ米。
食べてすぐに寝た。
気温は10度くらいだろうか、風も弱く、それほど寒くはなかった。
寝る時は月が出ていて明るかったが、夜中から雨が降り出した。
2日目
午前2時半に起きて、カレーを食べて、出発の準備を始めたが、なかなか雨がやまない。
4時頃、雨が止んだ時に、速攻でテントを畳んで出発した。当然、テントはびしょ濡れのままだが、仕方がない。
今日は、膝の違和感が少しあったので、トレッキングポールを使う。
常念岳へ登る途中から雨がぱらつき始め、西からの強風が凄い。
時折、風速20メートルぐらいの強風で、風に向けて体を倒しながら進む。
常念岳を越えて森林地帯に入ると、蝶ヶ岳ヒュッテから来られた登山者とすれ違う。
何人かの方と会話をしたが、ほとんど三股の方へ降りるらしい。
森林地帯は、藪こぎでは無いが、草木が体に当たり、レインウェアを濡らす。
それが蝶槍まで続くが、途中、2592地点など、花が咲き乱れているところがあり、感動する。
雨が止んで曇り空のままだが、日も時折、差し始めるようになってきた。
蝶ヶ岳の分岐点で荷物をデポして、蝶ヶ岳を往復、そして横尾へ下山。
標高差1000メートルを下り、槍ヶ岳へ向けて1200メートルを登るという、今回の登山のハイライト。
下山開始時に、女性登山者が一人、登ってきただけで、誰ともすれ違うことは無かった。
横尾山荘までもうすぐと言うところで、木の階段で足を滑らせ、尻餅をついた。このときズボンのお尻の部分が少し破れてしまう。
横尾山荘では、手洗い場で水分補給を行い、一息ついてから、槍ヶ岳殺生ヒュッテに向けて歩き出す。
この時間帯、槍ヶ岳の方から下りてくる登山者とすれ違うが、槍ヶ岳方面へ向かう登山者はいない。
槍沢ロッジを過ぎた所で、ようやく1人、槍ヶ岳方面へ向かう登山者と出会う。この方は、ババ平でテント泊すると言う。
「ココから先、テント泊できるところは殺生ヒュッテまで無い」とのこと。
14時を過ぎて疲労も溜まってきたので、ココでテントを張るか悩んだが、槍沢ロッジまで戻って受付するのが無駄に思えたし、何しろ携帯の電波が入らない。
あと3〜4時間かかるが、頑張って殺生ヒュッテまで登ることにする。
2時間ほど歩いた所で、女性登山者と出会う。
一人で黙々と登って心細かったが、ようやく仲間に出会えた気がして、嬉しかった。
ヒュッテ大槍に知り合いがいるらしく、17時半までに到着したいと言うが、もうヘトヘトらしく(そういう私もヘトヘトだが)、一人だとモチベーションが上がらないらしい。その気持はよく分かる。
せっかくなので、女性登山者のペースに合わせて、休み休み一緒に登ることにする。
途中の沢で水を補給し、殺生ヒュッテとヒュッテ大槍の分岐点でお別れして、私は殺生ヒュッテへ。
到着してまた小言を言われるかと思ったが、ココでは何も言われなかっった。
まだ18時前だったからセーフだったのだろうか?
18時を過ぎると、気温が下がってきて、体が震えだす。
レインウェアを着込んで軍手をはめて、速攻でテントを張る。
食事は、インスタント麺とアルファ米だが、食欲が沸かず、半分ほど残してしまった。
登山後に食欲が無いのは、初めての体験だ。たぶん内蔵疲労が起こっているのだろう。
夜中は気温が下がって寒かったが、ウィンドブレーカーとレインウェアを着込んで、シュラフとシュラフカバーの中に入ったら、それほど寒さは感じなかった。
3日目
3時に起きて、昨日のラーメンとご飯の残りを食べる。
そしてテントを畳んで5時に出発
空が晴れていて、槍ヶ岳がくっきり見える。
槍ヶ岳山頂では10人ほどの登山者がいた。今日は空いてるそうだ。
天気が良くて景色が良いので、皆さんのんびり風景を楽しんでいるみたいだった。
私はそんなにゆっくりしてられないので、カップルの方に、写真を撮っていいただいて下山。
ヒュッテ大槍への途中では、偶然にも昨日の女性登山者と出会う。彼女はもう一泊して下山するそうだ。
東鎌尾根、西岳を越えて大天井ヒュッテに到着。
大天井ヒュッテは、今季営業中止で誰もいない。
大天井ヒュッテからの巻道は落石が怖い。ヘルメットを着用したほうが良い。
大天井岳への分岐点を越えると、すれ違う登山者が一気に増える。
燕山荘に到着して、人の賑わいを感じ、一息ついてから下山開始。
ココからはトレッキングポールを使う。
もう16時になり、下山途中では誰にも会わない。
ゴール間近になって、ようやく一人の男性登山者に追い越された。
中房温泉第1駐車場に、なんとか暗くなる前に到着できて良かった。
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