![]() |
新田次郎の「孤高の人」は読んでいません。
加藤文太郎は人嫌いで単独行動が好きなのかと思っていましたが、そうではない様子。
パーティ登山もやっています。
山で人に会ったときは「エホー」なんて声をかけています。
少ない休日の中で長時間山にいたいのと、長距離を稼ぐ為に恐るべき体力で山々を歩いているので同行する人がいなかっただけかも。
今の基準だと弾丸登山・強行スケジュールです。
長期に山に入るので食料が重く、ビバーク装備・寝袋(当時は重量がありすぎたらしい)を装備に組み込まなかったようです。
基本は小屋で就寝。
気になったのが食事を他の登山者に無心しているところ。
他にもダムの管理棟を訪ねてお茶を頂いたりしています。
加藤文太郎の文章からはそうするのが当然のように書いてあります。
昔は装備や交通事情等が良くなかったので人に頼らないといけなかったのかもしれません。
最後は友人と雪山で遭難死。
遅かれ早かれだったのではないのかと思います。
山に憑りつかれた様を純粋と感じる人がいるかもしれませんが、それは死に至る病ではないでしょうか。
自分が雪山について知識がないせいか、読んでもさっぱり得るものがありません。
スーパーマン的な単独行を称賛されているようですが、どうにも理解できない点が多々ありました。
こんばんは。saitama-nさん。
私も同じような読後感を持ちました。加藤文太郎という人物は、山の世界ではヒーローか何かのように持て囃されてきましたが、「何か違う」んじゃないかなと、ずっと引っかかるものがありました。
1000mの山でいつもへこたれてしまう私が、批評も糞も無いかも知れませんが「感動」がないのです。
加藤文太郎の三角点で万歳三唱を次々とこなしていく描写が、ヤマレコに山行記録と日記で強行スケジュールを紹介していて、最後は遭難死をしたヤマレコユーザーの方を思い出してしまいました。
自己の目標達成による高揚感とSNSで注目される自己承認欲が同様のものに感じられたからです。
自分の日記を読み返して、遭難死したヤマレコユーザーさんのコメントを見る度に悲しい気持ちになります。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する