水虫(白癬)は白癬菌と呼ばれる真菌(カビ)によって引き起こされます。
水虫の白癬菌そのものには人の細胞を攻撃するまでの力は無いようですが、表皮や爪のケラチン(タンパク質)を栄養にして、白癬菌そのものかケラチン分解時にアレルギー反応を引き起こす物質を出して足がジュクジュクになったりするようです。
という事で、白癬の治療には原因の白癬菌を退治しないといけません。人体にとりついた菌を退治するには抗生物質です。抗生物質って何?という方はペニシリンがどのように発見されて、どのように活用されているか調べると分かります。簡単にいうと、特定の菌のタンパク質を破壊するものです(多分)。
菌を殺すなら漂白剤とかでもいいんじゃないの?と思われる方がいるかもしれませんが、それだと人の細胞のタンパク質まで破壊してしまいます。人の細胞を破壊せずに、特定の菌のタンパク質を破壊する抗生物質が必要になるわけです。
白癬の治療で難しいのは白癬菌が皮膚や爪の奥まで入り込んでいるからです。
皮膚の場合は医師の処方される薬を見た目が治った後も塗り続ければ完治可能です(見た目で完治したと思って放置してぶり返すパターンが多い。家族に白癬の方がいる場合は家族全員での治療が必要)。
爪白癬の場合は爪の奥底まで白癬菌が入り込んでいるので塗り薬では完治が難しいです。爪の機能を維持したままで強力に浸透する薬の開発は難しいのでしょう(薬剤を浸透させるために爪を柔らかくするような薬にすると巻き爪や爪の割れ等の不具合が出るから)。
爪白癬や白癬の症状の重い方には飲み薬がありますが、肝臓に負担をかけるそうです。医師と相談で使うようになると思います。使用時に詳細な血液検査(肝臓の働きを数値化して監視)をするかは不明です。
足の爪は綺麗に生え変わるまでに半年〜1年くらいかかります(実際には爪が剥がれても、その下に爪が生成されて硬くなるので問題無い)。コラーゲンが多いものを摂ると爪が伸びやすくなるとか(本当かどうかは不明)。
何でこんな日記を書いているかというと、自分も足に軽い白癬があって・・・。ジュクジュクや痒みが出るとかは無いので放置しているんですけど(冬に沈静化)、皮膚科に行って完治しようかしら。
水虫って直ちに体に不具合が出る物では無いので放置しがちになるのよね。他人に言うのが恥ずかしくて市販薬でダラダラ治療する方もいるようですし。
※高齢者は体の抵抗力が弱るのか足以外の場所にも白癬菌が悪さをするようです。恥ずかしがらずに皮膚科で治療薬をもらって、医師の指導どおりに塗り続けると良いそうです(家族が太ももの内側が白癬になって、もう大丈夫だと思って薬を塗らなかったら再発しました)。
※※白癬菌は民間療法でどうにかなるものではありません。
あれやこれやと試して悩むよりは専門の皮膚科へ。
良くなったと思っても足の表皮の更新が促進されて綺麗になるだけで、白癬菌が潜んでいます。
でも、ロウソクを垂らすとか硫黄成分が多い温泉が良いとか薄めた漂白剤に浸けると治るとか聞くと試したくなるよね。
saitama-nの日記:登山のステロイド軟膏と抗生物質軟膏(こういう事なの?)
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-189965
saitama-nの日記:洗濯しても臭い服は「消毒・減菌」が必要
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-188610
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