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RO膜の孔(あな)は、水の分子よりわずかに大きいほどの極小サイズ(0.0001ミクロン程度)だそうな。
ソーヤー(浄水器)は0.1ミクロンの無数の孔を持つ中空糸膜を使用しています(家庭用の簡易浄水器も同じ)。
RO膜の孔(0.0001ミクロン程度)は中空糸膜(0.1ミクロン)と比べると1/1000のサイズの孔になります。
※ミクロンはSI単位系という国際単位だとμm(マイクロメートル)と表記します。
サイズを言われてもサッパリな方は下記の日記を参照してください。
saitama-nの日記:ノロウイルスのサイズはどのくらい?(登山用の簡易浄水器を使う上での知識)
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-369466
RO膜の孔は水分子以外をほとんど通過させないそうで、ウイルスと塩分の除去が可能だそうです。
フィルターの目詰まりを防ぐ為に排水処理が必要だとか。
目詰まりの原因を浄水前の水で流しつつ浄水という事ね。
RO膜は目が細かいので浄水前の水をRO膜のフィルターに送る時に圧力を加える必要があります。
登山の携帯用だとポンプ式かモンベル扱いのGRAYLのようなプレスタイプかスクイーズ(絞る)タイプの浄水器が必要になります。
※GRAYLはウイルス除去率99.99%以上だそうですが、どのようなろ材を使用しているか不明です(調べたけど分からなかった)。
RO膜は圧力を加える分、中空糸膜よりも目詰まりしやすいのと痛みやすいと思われます。
また、携帯浄水器本体に高い耐圧性能が必要になり、使用中に壊れる恐れがあります。
アメリカのバックパッキング情報では今のところ、今までの信頼性とフィルターの掃除のやりやすさと本体サイズと価格の低さで中空糸膜の携帯浄水器を選ぶ方が多いようです(ウイルスなどは水源を選ぶことで対策)。
日本の山だと水源より上に水質悪化させる原因となる人や動物由来の何かが無ければ中空糸膜の携帯浄水器で問題ない気がします。
ウイルスは人や動物の腸内で増殖する、いわば伝染病のようなものなので。
RO膜を使う携帯浄水器はこの先に信頼性が向上しても、メインで使う方は限られるのかもしれません。
まあ、川の水を「うんまぁ〜」と、浄水器を通さずに飲んだ自分に何の説得力もないけど。
saitama-nの日記:夏の暑さに負けて川の水を飲んだ話
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-169440
saitama-nの日記:登山用の浄水器はフィルターの洗浄が出来た方が良いと思う
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-338223
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