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‘こんな男がいることを
多くの人々に知ってもらいたいと思い
本書を捧げる’
冒頭に記載されている言葉。
彼に関しては表面的なことしか知らなかったが、
この著者により心の襞まで剥き出しにされた感がある。
おいおい、ここまで書いていいの?と。
たぐい稀なる才能は、既に幼少期に芽吹いていたのだ。
色々なエピソードがとても興味をそそり
たった二日で殆ど読んでしまった。
著者との関係に於いて、特に感動したのは
一ノ倉沢出合でのエピソード。
私はロッククライミングをしないし
一ノ倉沢も写真でしか見たことがない。
でも、この情景だけは何故か目に浮かんだ。
著者の文章力ではない。
きっと、偽りのない本音が書いてあるからだと思う。
天狗岳に向かう新幹線の中で読んでいて
涙がこぼれそうになった。
それに、アルパイン・スタイルと極地法の違い。
これも初めて知った。目からウロコ。
遠征回数や登頂回数を競い合うのはナンセンス。
山野井さんの凄さを改めて感じられた。
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