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3分の2ほど下ったところで、わりと新しめの日焼け止めが、丁目石の上に置いてありました。(ちなみに20丁目です。)
これを忘れた人は、もし登る途中で忘れたのなら、下りながら探すかもしれないけども、もし下った後だったら、わざわざ登り返して探しはしないだろう。
そう思って、登山口の掲示板のところへ持って降りることにしました。
道々「日焼け止め忘れてませんか?」と声をかけながらどんどん下山して、あと10分ほどで登山口というところでふと、時間を見るのにスマホを取り出そうとしたら…ない!
思い出せる、最後にスマホを取り出したタイミングは1時間ほど前。
小休止した大杉の広場に違いありません。
登り返したら1時間半はかかるでしょう。
しかも、まだそこに落ちているとは限らない。
落とし物を持ってってあげようとして、自分のほうが深刻な落とし物をしちゃってたわけです。
これは恥ずかしい。
ひとまず、すぐあとに降りてきた方に事情を話して、日焼け止めは登山口へ持って行ってもらうことにしました。
今から登り返すと言うと「ええ〜?!」と全力で同情されました。打ちひしがれた心に「ええ〜?!」が沁みました。ありがとうございます。
道々「スマホ落ちてませんでしたか?」と聞きながら登り返し。
たいていの人はとても親身になって「自分は見なかったけど、人はたくさんいたから、落ちてたら気づくと思いますよ」なんて言って下さる方もいて、みなさんあたたかいなあ。
そして、10分ほど登り返した時、見た顔のグループが降りてきました。
登りで前後しながら歩き、山頂でも少し言葉を交わした人たちです。
「あの、スマホ落ちてませんでしたか?」
「落ちてました。これですか?」
「わあーーー!!!」
なんと、スマホを拾って降りてきてくれたのでした。
「登山口に降りたら、いるかなと思って」
「ありがとうございます!助かりました!ほんっと、ありがとうございました!!!」
90度のお辞儀ですよ。
なんと言ったらいいかわからないくらいの感謝の気持ち。
もうね、山でスマホ落として、その日のうちに戻ってくるなんて、なんという奇跡。
スマホをしまいながら反省をしました。
やっぱりストラップはつけよう。
登山口に着くと、あの日焼け止めは依頼した通り、掲示板の前に置いてありました。
世の中、いい人ばかりだ。今日はいい日だな。
「7/6、20丁目で拾いました」と書いたメモを掲示板に張り、その前に日焼け止めを置いて帰りました。
歳のせいにしたくはないけれど、うっかりミスや忘れ物をすることが増えてきました。
しっかりしなきゃ、気を引き締めよう、と心に誓ったのでしたが。
帰りに寄った道の駅で、レジで会計しようとして、財布が車の中だったことに気づいてしまいました。サザエさんかな。
徳は積み上げたいです!
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