「コース定数」や、登山に必要な体力をメッツで測る方法などを開発した、鹿屋体育大の山本正嘉氏の著書。講談社ブルーバックスから出たのを知り、早速読みました。
山で疲れにくい歩き方、トレーニングの仕方、山で起こる身体トラブルの対処や、それらを防ぐための準備などなど。
マーカーを引きまくって付箋紙を貼りまくった上に、ノートにメモまでとってしまうくらい、有用な本でした。読んで良かったー。出会えて感謝です。
概要は雑誌やWeb記事などで読んだものと同様なので、自分のトレーニングの方向性はおおむね間違ってなかったなと確認できたのも良かったです。
サッカーを始めた人が水泳でトレーニングをしても、サッカーは上手くならない、というのは目からウロコでした。ほんとその通りですよね。
山のトレーニングは山へ行くのが一番!とは、よく言われることだと思いますが、このように考えると腹落ちします。
また、運動トレーニングは個人差が大きく、万人に向けたトレーニング法というのはない、というのも知って、ほっとしました。
私は、何度も書いていますが、若い頃からほんとに足が遅いし体力もない方です。
具体的には、私が年数回ほど行く百名山級の登山には7メッツほどの体力が必要とされますが、私はめいっぱい鍛えて6メッツに届かない程度です。
体力が不足する分、ペースを落としたり、早出をしたり、行程を短くしたりの工夫をして、なんとか行っています。
山本先生によると、大方の登山者は8メッツ以上のハイペースで登っているそうです。道理でいつも置いてかれる訳ですわ。
無理せず、楽しく登って、無事に下りて来られることが一番と思い、これからもマイペースでぼちぼち登ってく所存です。
また、トレーニングを通して自分の身体をコントロールする方法がわかるというのは、その通りだと思います。
筋トレのおかげで膝痛が起きにくくなり、ワイドスクワットやランジまで出来るようになったのはもちろん嬉しいのですが、それにもまして「自分の身体との向き合い方」を学べていることが、宝物なのかもしれません。
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