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密集したビル群の一角にそのお店は現れた。
もう少し古風な感じを勝手にイメージしていたので、そのモダンなお店の造りが以外だった。
もっとも、それなりに歴史を持っているお店なので何度か改装しているのだろう。
階段を登りガラス張りの自動ドアが開くと、すぐ目に付くのは右側に有る大きな本棚。山岳系の図書がぎっしりと並んでいる。
流石に新田次郎の「銀嶺の人」に淑子として登場する才女、今井通子さんのお膝元だけ有るとまず最初に感心してしまう。
奥の方へ進んで行くと、ずらっと並んだアイスバイルの種類も豊富だ。
さらにどんどん奥の方へ進むと談話スペースのような所に大きなテーブルと椅子が置いてあり、驚いたことにコーヒーがフリードリンクとして沸かされている。
椅子には女性が1人背筋をピーンと張って座っている。コーヒーを飲みながら何か調べ物をしているようだ。世代的には今井さんくらいだろうか。
どうしても銀嶺の人のイメージが強すぎて私としてはその横をコソコソと動いてしまい、とても座ってコーヒーを頂く余裕など無い。
つづく
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