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最近E・キュブラー・ロスの著作を数冊、取り付かれたように読んでいる。
博士はターミナルケア(末期医療)を数多くの抵抗の中、最初に開拓した方です。
医学の発達と共に医者は人間を物質のように、計器の中の数値としてしか
関心をもたなくなっていった。そうしたことに違和感をおぼえ、
病により死に向かう患者と長年接する中で、生きることや死ぬことの意味、
人生を100パーセント生きるとはどういう事かなどを考え実践し続けた。
最初にロングセラーになった初期の頃の本「死ぬ瞬間」は、
ターミナルケアの聖書とすら言われている。
本文中にはタゴールの詩が多く引用されていますが、その1番最初に有るのがこの詩で、
今の自分にとって強い感銘と共感を受けることができるものだった。
危険から守られることを祈るのではなく、
恐れることなく危険に立ち向かえるような人間になりますように。
痛みが鎮まることを祈るのではなく、
痛みに打ち勝つ心を乞うような人間になれますように。
人生という戦場における盟友を求めるのではなく、
ひたすら自分の力を求めるような人間になれますように。
恐怖におののきながら救われることばかりを渇望するのではなく、
ただ自由を勝ち取るための忍耐を望むような人間になれますように。
成功のなかにのみ、あなたの慈愛を感じるような卑怯者ではなく、
自分が失敗したときに、あなたの手に握られていることを感じるような、
そんな人間になれますように。
ルビンドラナート・タゴール
「果実採り」より
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