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写真��沖縄本島の地質の基盤の石灰岩を語る「石灰姫」
写真�２偲銚脅阿茲蠍鼎づ擺錣�続々と発見される
沖縄県立博物館・美術館（おきみゅー）は金、土は午後8時まで（日ー木およびショップとカフェは18時）開館している博物館。午后の石垣からのフライトが遅れたが20時まで開館しているおきみゅーは心強い。首里城を18時ころ出発し18時半ころ到着。博物館の展示は、考古、歴史、民俗、自然の部門に分かれており、今回は時間が限られているので先史考古を中心に見学する。
最初に沖縄本島などの基盤となる石灰岩に関する解説がある。湊川や山下町、サキタリなどの洞窟、岩陰に人骨を残した功績のある岩だ。
明日訪問予定のサキタリ洞窟などがあるガンガラー谷の中には様々な洞窟があり、武芸洞はその中の一つで近年発掘調査が行われ、6千年位前の爪形文土器などとともに縄文人骨と思われる残りの良い骨が出土して、その復元模型が展示されている。また日本最古の湊川フィッシャー遺跡出土人骨の展示があり、その残りの良さには驚かされる。石灰岩洞窟ならではだ。またほとんどが海岸部にある沖縄の遺跡に特徴的な貝製品（刺突具、装飾品その他）では洞窟出土品や九州各地から出土したゴホウラやイモガイなどの装飾品の複製品（撮影禁止）などもある。さらに種子島の広田遺跡などで見られた貝符や装飾品、宮古島の貝斧なども展示されている。
さらにかつては4400−3300年前の下田原式土器が沖縄の古い土器とされたが、それより古い爪形文土器（6千年前ころ）、波縄文土器（8千年前ころ）や無文土器（1万年前ころ）など、沖縄の土器の始まりはどんどんさかのぼっていく。南西諸島の縄文時代併行期では本土に近い北側（トカラ列島あたりまで）の北琉球グループ＝九州縄文の影響が強い地域＝、中琉球グループ＝奄美群島、沖縄本島、慶良間諸島を含む縄文文化と琉球地域の在地文化との融合文化＝、南琉球地域＝石垣島、波照間、与那国などの縄文の影響のない別の文化＝の三つに大別されている。沖縄本島でも開発＝発掘調査が進行し、これまで古いとされた下田原式土器より古い爪型文土器（６千年前ころ）、さらにその下の層から波状文や無文土器（８千年〜１万年前）が出ており、さらにさかのぼる可能性もあるという。それらの起源など、北琉球、九州、あるいは東南アジアやオセアニアなどと類似するものがあり、それらの影響、交流が考えられているが、まだ解明されていない。八重山諸島でみられるシャコガイの貝斧はフィリピンやオセアニアでみられるもので、縄文文化とは異質なものだ。
各地域でユニークな文化の歴史を持ち、多様な地理的、生態的な特色を持つこれらの地域の文化は魅力的だ。
「おきみゅー」はそのほか、各時代の海を介した北琉球、本土や東南アジア、中国などとの交流、交易の歴史、グスク時代以降の歴史と文化、ヤンバルクイナをはじめとする自然、生物、地質、民俗など、二時間や三時間では見切れない内容を持つしさらに美術館もある。一日でも見切れない豊富な内容で、８時ぎりぎりまで見学し、また再訪することとして、予約した宿のあるうるま市に向かった。
