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写真��蝶形骨器の飾り方
写真��室川貝塚のジオラマと立地地形解説
サキタリ洞窟から沖縄市歴史民俗資料館に移動。県埋蔵文化財センターのほうが近いが開館時間より前についてしまうので遠い沖縄市を先にする。９時１５分頃見学開始。最初に市内の室川貝塚（市指定遺跡で史跡公園）に関するジオラマや植生復元、出土土器などの展示がある。コザ中学３年生が発見、沖縄国際大学による発掘調査が行われ、当時は最古級と考えられた室川下層式土器（縄文前期併行期＝およそ6千年前頃）と蝶形骨製品が多数出土し、話題になったらしい。この遺跡は石灰岩の崖上に住居跡（宇佐浜式期＝2500年前ころ）があり、崖には貝層や遺物包含層などが広がっていて、ケスタ地形になっているという。次に沖縄市内出土の貝塚時代の土器編年の展示があり、続いて仲宋根貝塚や知花貝塚などの展示があった（3500年〜2500年前）。蝶形骨製品の飾り方のパネル解説があり、飾り方を初めて見た。
さらにグスク時代に関する展示があり、食料生産に関連する炭化種子や器の解説の他、（ごえく）ごえく）グスクに関する展示が続いた。このグスクは重要らしく、図録も出ていたので購入し、後でゆっくり読むことにして県の埋蔵文化財センターに向かった。
ケスタ（Cuesta、スペイン語で「斜面」の意）とは、傾斜した地層の差別侵食によりできた波状の地形。組織地形の一種。
概要
緩く傾斜し、交互に重なった硬軟の地層が差別侵食を受けた結果、非対称な丘陵が連続して形成された地形である[1]。軟らかい地層が大きく侵食を受け、硬い地層がさほど侵食を受けなかった結果、形づくられた。緩斜面と急崖の組み合わせで構成される。急崖部は前面、緩斜面部は背面 (back slope) と呼ばれる。
軟らかい地層は侵食を受け、それらが取り除かれた部分は侵食に対する抵抗度の大きい硬い地層が残り、背面の緩斜面が形成される。前面の急崖部は地層が侵食を受けている部分であり、軟らかい地層が侵食を受けるが、上位の硬い地層の存在により急崖を形成した。緩斜面から急崖に移行する部分は片側が崖の緩い谷底状地形となり、河川が発達する。（wikipedia)
室川貝塚：概要
室川貝塚は、沖縄市役所の北側崖に整備された歴史公園内にある遺跡です。1974年4月20日、沖縄市内のコザ中学校3年生であった当山一博君が沖縄県教育庁文化課に連絡し、新発見の貝塚であることが確認されたものです。その後、沖縄国際大学による発掘調査が5回にわたって行われました。当時としては最古であった室川下層式土器が出土したことを始め、沖縄の先史時代の解明に大きな成果をもたらした遺跡となっています。
ヒストリー
室川貝塚において、当時としては最古の室川下層式土器が出土したことにより、沖縄に縄文人が生活していたことが確認されたほか、当時は時代順が不明であった伊波式土器と荻道式土器の前後関係が判明し、沖縄で出土する土器の編年設定が大きく進みました。そのほか、蝶形骨製品も多数出土しています。また、周辺には室川貝塚以外にも仲宗根貝塚や馬上原遺跡といった同時代の遺跡が発見されており、広範囲に展開した一つの遺跡であると考えられています。1989年から、沖縄市役所庁舎の建設に伴い貝塚の取り扱いについて協議が行われ、沖縄国際大学が調査した地点を保存し、その周囲を記録保存調査することになりました。その地区は現在は室川貝塚歴史公園となっており、遺跡の場所は地下に埋め戻されて保存されています。
ワンポイントアドバイス
室川貝塚は、1997年2月5日、沖縄市の指定文化財（記念物）に指定されています。（沖縄観光ポータルサイト）
越来城：越来城（ごえくじょう、琉球語: ごえくグスク、ごえくグシク）は、沖縄県沖縄市城前町周辺の丘陵地にあった城（グスク）。沖縄戦などで破壊され、遺跡はほとんど残されていない。
越来王子
琉球王朝時代、越来城を居城とする王子は「越来王子」と称された。
琉球を統一して三山時代を終わらせた第一尚氏の尚巴志王は、越来間切を七男の尚泰久に与え、越来城に入った泰久は越来王子と称し、護佐丸の娘を正室に迎えたが、後に尚泰久王として1454年に琉球国王となり首里城に移った。
第二尚氏の尚円王（在位：1469年 - 1476年）の王弟尚宣威は、兄が即位すると越来城に入り、越来王子と称した。兄王の死後、宣威は即位して尚宣威王（在位：1477年）となったものの、すぐに退位して、越来に戻って隠棲した。
第二尚氏の尚真王（在位：1477年 - 1526年）の第四王子朝福も越来王子と称した。
現在
現在は、城前町の城前公園に「越来グシクの拝所」とされる場所が残されており、「越来グスク跡」と記した標識が置かれている[5]。
また、城前公園の南側に位置する比謝川沿いに2008年に整備された越来城水辺公園では、夏の終わりに「越来城下まつり」が開催されている。「災害を乗り越え、地域コミュニティ活動の拠点となった歴史と伝統の越来城水辺公園」で、平成24年度手づくり郷土賞受賞
