藤井聡太将棋竜王名人が長年の懸案だった王座戦で初めて挑戦者になり、ついにこれを奪取、初の将棋タイトル８冠全冠を同時獲得した。プロ入り八年目、21才での快挙！この記録を破る人は今後でないかもしれない快挙だ。
私は将棋はほとんど指さない。学生時代戯れに将棋部員と二枚落ちで指しても負ける弱い棋力。藤井８冠の将棋にコメントする立場にないが、見ていて感じるのは優勢の時は、ぐんぐん引き離して圧勝し、劣勢の時は恐ろしく辛抱強い。自分から打って出て自滅することなく辛抱強く受けに回り、相手がじれてミスを犯すのを待っている。今回も劣勢の将棋を徐々にひっくり返したがその後好転しかけたところで藤井も時間に追われてミス、再び劣勢であと一手で敗勢というところで永瀬王座が痛恨のミス、敗着を放ち、勝負がついた。将棋の終盤は一手で大逆転するジェットコースターのような恐ろしいゲームだ。劣勢でも容易に負けない藤井聡太のすごさを見せつけられた。永瀬前王座も巧みな序盤作戦で
藤井聡太を最後まで苦しめた。多分一年間いや、この数年間、どう藤井聡太と戦うか、入念な準備をしてきたであろう。その努力が実る寸前まで行ったので敗戦は残念だろう。両者秒読みになると藤井聡太のミスが少なく、相手はミスを犯しやすくなる。これが藤井を８冠に押し上げたのだろうか？強くても奢らない将棋にたいして貪欲な藤井聡太がどこまで記録を伸ばすか？誰がストップするか、将棋界は当分藤井聡太８冠を中心に回るだろう。今回の永瀬の奮戦が、他の棋士によい影響を与えて藤井の連勝を阻止する棋士が出てくるのか、あるいは藤井聡太がさらにこの経験から学んでいっそう強くなるのか、目が離せない。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する