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写真��土馬(馬形土製品)などやの出土品
写真��渋川市の渡来系遺物の出る空沢遺跡のタタキの痕跡のある土器
観音塚考古資料館で剣崎長瀞西遺跡に関する展示を見学し、図録を購入して隣にある午後の講演会会場に移動する。受付を済ませ前の方の席を確保し、資料を読み始める。大室古墳群は、同名の古墳群が群馬にもあり、両方とも国史跡に指定されているが、同じ中期の古墳群でも、群馬前橋のは前方後円墳主体で、長野は群集墳の円墳が主体で。時期も前期から終末期までと長い。長野の大室古墳群は、前期1期には、尾根の先端に前方後円墳を地山を一部削り取ってその土を盛って墳丘を作っており、長野の前期古墳に共通する。次の二期段階では尾根から谷に移動し、円墳が作られる。積石塚で合掌形石室が出現し、三期には盛行するが、四期になると、これらは終わりを迎え、五期には、横穴式石室が導入され、石だけで築く積み石塚から土が混じる墳丘墓に変化する。剣崎長瀞西遺跡の小さな方墳の積石塚と比べるとかなり異なる様相で渡来系遺物も明確でないようだ。
しかしながら近年の飯田市で剣崎長瀞西遺跡と似た小さな積石塚とおぼしき遺跡が発見され、今後こうした墳墓を検討する必要がありそうだ。古墳時代に大量にやって来たと言われる渡来系の人々と積石塚がとのような関係にあるのか？かつて大室古墳群で言われたのは高句麗からの渡来者だが、剣崎長瀞西遺跡や飯田の積石塚は、五世紀なので、高句麗からの集団とは考えにくく、伽耶など三国時代の人々だろうか？馬匹生産と関係あるとすれば、ヤマト王権から派遣された人々であるのか？解明すべきことは山のようだ。
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