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銀黒を目の色を変えて探すのが山師、鉱夫の仕事という。しかしそうした銀黒は、簡単には見つからず掘ったが出てこずに放棄された穴をタヌキ穴というらしい。
また、佐渡金山の世界的に見てもユニークなところは金山採掘のみならず精製加工して小判まで製造したことで、こうした例は世界でもないらしい。そのため大勢の役人が派遣され、山師らに誤魔化されないよう金山や小判製造を厳しく監視したと言う。その掟を破る者は死罪とされた。できた小判は専用の奉行船により一旦新潟港や出雲崎 に送られ、陸揚げして主として東山道経由で江戸まで運ばれたようだ。金山開発から選鉱、金銀精製を経て小判製造まで、実に複雑で長い行程だ。
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