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今回は考古学者の高久健二氏の同行案内で「百済王都を巡る旅」に参加、
熊津期(公州市)の武寧王陵、宋山里古墳群と国立公州博物館、公山城、全州博物館、扶余博物館、後期の陵山里古墳群、王興寺、羅城、七世紀、武王時代の全羅北道益山市にある王宮里、弥勒寺、ソウルに戻って百済前期、三世紀ー五世紀の漢城期の風納土城、夢村土城、石村洞古墳群、国立中央博物館、漢城百済
博物館などを駆け足で回る忙しい旅だ。
初日は、昼過ぎに仁川空港に到着してすぐに公州市に移動、最初に国立公州博物館を見学、ほぼ武寧王陵を中心とする博物館だ。
博物館に入ると、まず墓を守った鎭墓獣がお出迎え、武寧王陵が無傷で1971年に発見されるまで守った愛嬌のある獣像だ。そしてすぐ先に武寧王陵に関する展示。当時、倭国の継体大王と近しい関係にあった百済王の陵墓だ。倭国から送られたコウヤマキ製の木棺がほぼそのままの形で残されていたことも驚きだ。日本では、ほとんどの場合、木は腐って亡くなってしまうが、湿気が少なかったのか、傷みの少ない状態で発見され、またそこには墓誌ではないが、武寧王ー寧東大将軍斯麻王が土神様からお墓の土地を買ったという買地券の文字が彫り込んである石板が出土し、これが武寧王と王妃の墓であることが確定したのだった。日本の植民地時代に日本の軽部滋恩により発見された宋山里六号墳は、武寧王墓のすぐ下にあった。この時武寧王陵が発見されず、1971年まで待たねばならなかったが、戦前に発見されて一部出土品が日本に持ち帰られたりしたら大きな問題となったであろう。王と王妃の墓の副葬品の多くは金細工の装飾品だ。これらは倭国に大きな影響を与えた精巧な装身具などだ。
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