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写真�∋廚そ仗爾じ涵鯒�塚出土、金銅製蒙古鉢形小札鋲留眉庇付冑
写真⓷塚山古墳出土甲冑セット（短甲に頸甲、肩甲、脇甲など大和の古墳副葬品としてもっとも装具のそろった事例で頸甲の板に鍍金されている）
森遺跡展の展示解説が終了し、少し展示を見て新羅土器などスケッチして、明日の講演会なまた来ることにして予定を変更して橿原考古学研究所附属博物館の甲冑展を見学することに。途中鶴橋駅構内の蕎麦屋で鳥丼を食べ、特急で大和八木まで行き畝傍御陵前下車、博物館に向かう。途中この研究所の創始者の末永雅雄氏は、考古学的な甲冑研究の基礎を築いた研究者で、展示は、まず末永氏が調査した円照寺墓山古墳出土の甲冑から始まる。三角板鋲留短甲、小札鋲留衝角付兜などだ。帝室博物館の依頼でこれらの甲冑を調査し構造などを明らかにした。その当時部材など分類した名称の多くが今も使われているようだ。これらの甲冑の本体は東博に収蔵され、今回過去でお目にかかることになった。単品での撮影禁止となっている。次に弥生時代の木製甲冑ー可能性として古墳時代にこうした木製甲冑を鉄製に仕立て直したのではという仮説が提示されたいた。革綴短甲から、鋲留短甲への流れが示され、駆け出しの頃五條市で見つけた猫塚の短甲や蒙古鉢形眉庇付甲を懐かしく見学、奈良国立博物館からの出展なので、本物は多分初めて見たかもしれない。これもスケッチする。
塚山古墳出土甲冑は装具のそろったもので初めて見た。これだけ甲冑が並ぶのも壮観だが、古墳時代前期のものが少ないのはわかるが、圧倒的に中期のものが多く、後期のものは、藤ノ木古墳以外は、綿貫観音山（群馬県―多くの副葬品が国宝に指定）と西都原古墳（宮崎県）のものだけ、後期は武具が不要になったというのだろうか？横穴式石室になって以降、須恵器などの日用品の副葬が多くなったらしいが――磐井の乱や百済との関係での派兵などの記紀の記述が本当であれば、武具の副葬が減るのは不思議ではあるーー？？
古墳副葬品など本来ばらばらの破片で出土することが多いものをここまで復元研究したこれまでの末永氏をはじめとする研究者の見えない努力の積み重ねがあって初めて今日見る復元された甲冑の姿を見ることができるのであり、その努力には脱帽するしかない。
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