1月19日(日)道嶋氏台頭と陸奥国講演会

2025年01月20日 08:34講演会・研究会全体に公開

野蒜駅前から容量不足の可能性から、電チャリを使うことを諦め、イートセンターに荷物を預け、東北本線で陸前赤井駅に出て会場の赤井市民センターまで歩く。当初は二キロ以上あると考えていたが実際には1.6キロと予想より大幅に短く助かった。膝の調子も大分回復し、ストックを使うことはなかった。赤井官衙遺跡はこのさらに数キロ先にある。数年前に一度立ち寄った時は単なる空き地だったが今はどうなっているか？国史跡に指定されて余り間がないのでまだ史跡整備はこれからだろうか？ネットで遺跡の写真を見ると私が訪問した時より広々として新しい発掘成果を示す解説板ができているようで土地の買い上げも進んでいるように見える。
　会場には大勢の市民が集まり、仙台など近隣市町村からも参加者が集まっていた。
　講演にさきだって東松島市の市長が挨拶し、多賀城跡と関係の深いこの遺跡の今後への期待は高い。
　講演は最初に東松島市の文化財担当者の重森氏が近年の発掘調査による最新の考古学調査結果を報告し、とりわけ出土した材木柵や掘立柱建物の構造、出土した墨書土器や木簡から、倉庫院、館院１、２のうち、館院１が道嶋氏の居宅であることがほぼ判明したことなど報告された。メインは多賀城跡調査研究所所長の吉野武氏で文献史学の立場から、道嶋氏が如何にして歴史上に登場し、消えていったかー歴史上(史料上)丸子道嶋氏が登場するのが神亀２年(725)、最後に登場するのが宝亀11年(780)..道嶋大盾がエミシ有力者に殺害された記事だった。多賀城建設、陸奥国以北の動乱の過程で急速に出世、成長し、動乱の最中に消えていった一族だったようだ。その祖地は、房総にあった。様々な文献記録と考古学的調査の結果を突き合わせた講演だった。三時前に講演は終了、地元の市民の熱心な質問があったが、帰りの時間があるので退席し、市民会館入口にある赤井官衙解説と出土品展示を撮影し、駅に急いだ。　

2025-01-19 1月19日(日)道嶋氏の台頭と

2025-01-20 1月19日(日)花巻の夜

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