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この遺跡は、屋久島北端の矢筈岬の根本に立地し、縄文時代前期の曽畑式土器の時代から後期末の一湊式まで重層的に出土、明瞭な遺構は出なかった。1993年の調査では、配石土坑と市來�擬暗擺錣�出土、お墓と考えられている。その他、93年から95年にかけて県道工事の際の調査では曽畑式土器や磨石や黒曜石などの石器の他、シカ、イノシシの獣骨も出土、また、第三層からは集石遺構や縄文時代中期の一湊式土器と石組み炉のある住居跡も検出された。この遺跡は第五層が前期の曽畑式土器期、三層が中期、二層が後期の包含層で、一湊式や松山式土器の標識遺跡として重要だ。眼の前には布引の滝があり、ゴウゴウと凄まじい轟音を轟かせている。縄文人は、この轟音を子守唄としていたのだろうか?遊歩道を登ると目の前に布引の滝の最下段が見え、飛沫で濡れてしまう。凄いところで暮らしたものだと感心する。
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