６月８日（日）朝日遺跡ミュージアム「S字甕」講演会

2025年06月12日 10:37講演会・研究会全体に公開

６月８日（日）朝日遺跡ミュージアム「S字甕」講演会

中国四国縄文研究会の二日目をパスして早朝、宿を出発していくつか遺跡を巡り、福山で車を返却して名古屋に向かう。１１時過ぎに名古屋に到着し、シェアサイクルで６－７km先の清州付近にある朝日遺跡ミュージアムに向かう。途中、カフェでランチを食べ、１２時過ぎにミュージアムに到着、講演会の受付をしようとすると、どうやら抽選に落ちたらしく、出かけてばかりいたのでメールに気が付かなかった。残念、しかし中継画像を見ることができるということなので、エントランススペースに席を確保して、展示を少し見学、スケッチする。S字甕が弥生終末期に出現するまでの土器の変遷を学ぶ。
赤塚次郎氏の講演は
①S字甕とは何者か？
②S字甕－４００年＝誕生から終末まで
③移動するS字甕
という順で、S字甕に関する基礎的なテーマを話されたので、期待したような突っ込んだ内容ではなかったのはやや残念。また音声も何かの問題でとぎれとぎれだったのも残念だった。
　S字甕の誕生は三重県雲出（くもず）川周辺として、同土器の胎土に含まれる特有の砂について語った。花崗岩起源の砂で雲母、角閃石、ザクロ石などが含まれていることから容易に識別できるという。おそらく播磨や畿内の起源をもつ庄内式などの薄甕の影響を受けて成立したものと思われ、その後東海勢力が東日本各地に進出して古墳時代をリードしていくと思われる。この地域は瀬戸内～畿内と東国を結ぶ交通の要衝で、朝鮮半島との交渉を北部九州をバイパスして東国に物資を流通させるうえで、さらには国家統一において重要な役割を果たしたと思われる。

2025-06-09 ６月８日（日）みよし風土記の丘

2025-06-13 6月13日（金）馬見古墳群を巡

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