坂戸市文化会館で、長岡遺跡展のギャラリートークがあるので出かけてみた。北坂戸駅わを出るとムッとする暑さ、35℃は優に超えているようだ。タクシーに乗るのを我慢して灼熱の舗装道路を8キロ少し歩く。歩いている人の姿はほとんど見かけない。文化会館に到着し、一階のベンチで水分補給して少し休憩。二階へはエレベーターでのぼり、早速会場に入る。長岡遺跡は、約一万五千年ほど前の旧石器時代の石器から始まり、次は縄文時代前期の関山式土器の時代に集落が始まり、中期の勝坂土器の時期に再び集落が築かれ、後期になると称名寺式土器片が少し出る程度で集落は縮小しなくなってしまうようだ。弥生時代がどのように始まるのかは、はっきりしないが在地の弥生土器の他、南関東系や東海系の土器も少し見られる。また弥生時代終わり頃から古墳時代初めにかけては群馬の樽式土器も出ている。
古墳時代の長岡遺跡は、後期になると集落が作られ、カマドや渡来系のの両耳土器、下げ砥石など、渡来系の遺物も出ていて、近くに塚原古墳群というこの時期としては埼玉古墳群に次ぐような多くの前方後円墳が築造され、かなりの有力者が居住していたらしい。また、集落からは湖西窯産須恵器もでており、少し下流の方にに川湊があったらしい。平安時代の長岡遺跡は、円面硯など、役人の存在を想定するような遺物が出ている。解説では須恵器生産などの管理をしていたのではないかと推定していた。
解説の前後に主に長岡遺跡の縄文時代中期の６号住居跡出土の勝坂式土器をいくつかスケッチした。平出博物館で見た藤内式土器などと関係のありそうな文様がついている。ヘビを象ったような隆帯が目立つようだ。
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