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一昨日、近年では初めて東京博物館にでかけて、短時間で法隆寺宝物館と考古資料の平成館と本館の一部のみであったが、国宝や重文の展示品、所蔵品のすごさに圧倒された。今回はもう少し、東博全体を見ようと、秋のボランティアデーのガイドツアーに参加することにした。
11時まえに東京国立博物館の本館前に集合し、本館ガイドツアー(ハイライト)に参加する。このところ、膝痛と右手親指付け根の変形骨折など、怪我が多く、すっかり博物館まわりや考古資料、古美術品の鑑賞などが多くなった――というか、今はそのくらいしかできることがないーー
まず、参加者が70名近くあり、2グループに分かれる。我々の方は最後から回る。二階に上がって、江戸時代の尾形光琳の筆による小袖を鑑賞(写真1)。300年近く前の小袖がこのような良い状態で残っているのは貴重(重文)。次に400年前の安土桃山時代を代表する画家、狩野永徳による許由巣父図。中国の故事を題材にした当時よくある主題らしい。
次に「樫鳥糸肩赤威胴丸」(写真2)という室町時代の鎧兜。秋田藩の子孫から寄贈された名品で保存状態がよい重文指定のもの。鎧兜は武具である一方、武士の晴れ姿でもあり、細かなところにも素晴らしい装飾が施されている。
次に「金銀鍍宝相華唐草透華籠」二つーー華籠(けご)とは仏教儀式で使う花を入れる籠であり、平安時代から鎌倉時代にかけての作で両社外見は似ているが古い方がより巧みな透かし彫りであるようだ。国宝でこれは撮影禁止になっている。
次に16世紀、室町から安土腿の野時代に活躍した画家、狩野秀頼筆の観楓図屏風、国宝指定だが、これは撮影可能だった(写真3)。この屏風絵はそれまでの花鳥風月などの題材が多いものから、人物を大きく描いた点で、かなり画期的なものであるらしい。武士や遊女、仏僧らが紅葉をめでて遊ぶさまが興味深く描かれている。
最後に「木心乾漆造 釈迦如来坐像」は奈良時代8世紀のもので重文、奈良西大寺所蔵品を預かっているので撮影禁止。西大寺は奈良時代に創建された真言律宗総本山で多数の国宝、重文の建物、仏像などを所蔵している。これはそのうちの一つ。
普段はなかなか見られない秘蔵品なので、仏像愛好家にはたまらない展示なのだろうか――
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