ある登山サイトで登山で「リベンジ」という用語を使うことについての意見があった。
詳細は省くが、登山をする目的は人それぞれであるという前置きをしつつ、
「リベンジ」は、復讐、報復・・など相手(登山の場合は「山」や「自然」)に対するネガティブな意味をもち、これが登山で使われることに否定的なコメントがなされていた。
しかし、多くの方がこの言葉を使っていると思われるところ、実際に読んでみると、そのようなネガティブな趣旨の文脈で語られてはいない。
すなわち、「過去の自分に対する再挑戦」とか「過去に天候で撤退したのに対して今回は登頂できた」とか「前回はガスで何もみえなかったけど今回はスカッと晴れて最高の眺望が得られた」時の「リベンジ成功」といったように、「予想通りの結果が得られなかったことの再度の試み」という趣旨で使われている。ましてや「自然に対する復讐」などという意味で語られる例は私の知る限りでは皆無であった。
このように、一般の日本人の間における「リベンジ」は、もはや英語本来の意味を失い、上記のような「再挑戦」「再度の試み」という意味で和製英語化しているのが実情といえよう。野球や格闘技といった勝負の世界では、「復讐」「報復」という意味合いで使われる例が多いかもしれないが、少なくとも登山の世界では、そのような英語の和訳による本来の意味で利用されている例はかなり少ないのではなかろうか。
ただ、今回のコメントを見て、英語本来の意味として「リベンジ」を捉えている人がいることも事実であり、そういう状況下で、「リベンジ」という用語を使うと、誤って解釈されてしまう危険もあることを感じた。かくいう私も英語本来の意味を知らずに、「リベンジ」という言葉を使っている例が235本ある日記のうち5本もあったことが判明し、これらの日記がネガティブに捉えられていたら残念極まりない(殆ど見た人はいないので修正するつもりもないが)。
もちろん、上記の否定的なコメントに対し、いろいろと言いたい思いはあるが、そんな些細なことで論争するのは時間の浪費であろう。もちろん、他人に対し、「誤解される恐れがあるから『リベンジ』なんて使わない方がいいよ」などと忠告するつもりもない。
ただ、今後、少なくとも自分としては、自分の思いを安易にカタカナ語に依存することなく、いわゆる本来の日本語で表現することを大切にしなきゃいかんなとふと思った次第である。
同じ思いを持った事が多々あります。
リベンジ、ヤバい、耳ざわりがよい、控え目に言って最高…
違和感感じますが言葉は生き物、多様性を持って変化していくのでしょうね。
古い話をすれば「あたらしい」って発音している我々現代人に対して「は?あらたしでしょ?」って違和感感じる遥か昔の方も居るわけでして。
てもやっぱり「みみざわりがよい」は受け入れがたしw
あげてくださった言葉は、私はもはやどれも特に違和感なく入ってきました。
でも気になり出すと、確かに気になりますね。
「あらたし」?初めて知りました。
こうやって変化していくのでしょうけど、時には自分の使う言葉を立ち止まって考えることも必要ですね。
言葉として怨念とか血生臭いとかの印象が伴うのです。
意味からしてリトライの方が合致していると思うのですけどねぇ。
やはり違和感をお持ちの方もいらっしゃるのですね。
そういう印象を与える可能性があるならば、避けておいた方がよさそうですね。
自分が知らない間に誤解されるのも嫌ですし、別に使わなかったからといって不都合ありませんし。
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