![]() |
地図読みができることは、「GPSが見られなくなった時の予備的な位置づけ」などでは決してなく、常に登山の先を読むこと、それに基づいた休憩など適切な行動、そして山に対する想像力の醸成などなど・・・この本を読むとよくわかる。別冊の25000分の1の地図と見比べながら一気に読んでしまった。
なるほど、と思った点を一つ述べれば、「コル」と「ピーク」の関係である。すなわち、稜線上で支尾根が分岐した部分(A)が地図上では、等高線の関係から最低鞍部のように見えており、一見「コル」と考えてしまう。私も何も知らず、地図だけみて「コル」と思った。
しかし、この本では「支尾根はけっしてコルから分岐しません。これは地形のルールです。したがって、Aはコルではありません」と書いてある。そして、これに続けて、「地図の見方に慣れてくると、Aは周囲より少しだけ高くなっている場所だと予測できるようになります・・」
この記述は、私にとっては「目からウロコ」であった。もちろん、コルを見つけるのは地図上では簡単ではないが、地図読みと実践を繰り返すことで、一年くらいで誰でもできるようになるという。
早速、実際にためてみたくなり、4月2日の日曜日に、登山道のない藪山(宮城県栗原市花山の「大森」)に地図を片手に登山をし、まさにそれを実感したのである。オススメの本である。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する