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2023年03月27日 12:14山を考える全体に公開

SNSに見るお花情報について思うこと

私は昔の登山は知らないけれど、登山SNSの隆盛を見ると、本当に便利な世の中なんだと思う。
今はSNSでピンポイントでお花の開花状況を把握できる。SNSで、「お花」の現在を把握できるので、きちんとSNSをチェックすれば、「早過ぎた〜」とか「遅かった〜」とガッカリすることはない。

 私も、以前はそういう情報をもとに山を歩いてきたが、満開のお花に出会えても満足感が得られなかった。
 お花の開花というのは、もちろん「満開」や「盛り」のお花を見られるのも面白いけど、果たしてどんな花が見られるのか、というドキドキした気持ち、たとえ「その山の名物の花」の見頃を過ぎても、別の花へのリレーという新たな発見、開花前のかわいい蕾、そしてその中で春を待ちきれずに咲いたわずか一輪の花との出会いなども楽しみのひとつだ。昨年と同じルートでも、今シーズンはどんな咲き具合なのかという定点観測のごとくシーズン毎に感じるワクワク感も捨てがたい。

 そして、登る前には気温の変化や桜前線の北上の様子、残雪の様子、木々の新緑の進捗具合、近所の公園や里山の開花の状況などから、今シーズンの咲き具合を自分なりに開花予測をして、山歩きをするのも面白いし、何ら予想もせずに様々なお花にあって、発見の気持ちを味わうのも山歩きの醍醐味だ。また、毎年、同じ時期に同じルートを歩いて、シーズン毎の違いを味わうのも面白い。しかし、こういう面白さは、SNSで事前情報で「結果」がわかってのぞんでいたら味わえないと思う。

 こういう心構えで歩くと、たとえ名物の花の満開が見られなくとも決してがっかりすることもないし、実際に歩いて自分なりの季節の進み方の基準を身をもってひとつ得ることにもなる。
 以前、日記で、私にとっての山歩きは、「確認の作業」ではなく、「発見の場」でありたいこと、それゆえ、雑誌やガイド本、山行レポは、駐車場や林道情報以外は事前に読まないようになった、と書いたが、まさに花の見頃となる今、特に実感するのである。

 某SNSを見ていると、雪どけによってアップされるレポの数は確かに多くなっている。しかし、レポの数と反比例するように、アップされる山の数は減少しているような印象だ。要するに素晴らしい花の群生のある山、希少種の花が咲く山など、いわゆる「見所」がある山に人が集中し、同じようなレポが量産されているような気がする。私は、レポで賑わう山は、見るだけでお腹いっぱいで、かえって、人見知りの激しい私にとっては事前情報のない山(バリルートとかではなくあくまで一般ルート)の方が静かな山歩きを堪能できるので、全く不都合はないのである。ただ、SNS情報を基にした山行をする傾向が、山という自然までもがファッションと化しているようで、なんとなくであるが寂しい気がしてならないのである。

 もちろん、自分としては行きたいけど、人が多そうで自然に足が遠のいてしまうという、嫉妬めいた気持ちを愚痴りたい思いも正直言ってある。
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コメント

こんにちは。
私も確認作業ではなく自分が足を運んだその時その一瞬を楽しみたくルートやお山を選んでます。
そしてやはりここなら・今日なら人少ないんじゃない?ってところを選びます。
お山に限らず特定の場所・出来事に集中は過剰になってるのかなーって気はしてます。
2023/3/27 12:48
MIKA_DUKIさん、コメントありがとうございます。

私の場合は、週末が多くなっていますので、どうしても人気のあるところや投稿された場所は、人が集中して混雑する傾向があります。なので、あえて人が少ないだろう場所を選びます。確かに、最近はその集中の度合いがどんどん激しくなっているような気がします。これまで駐車場に数台しか止まっていなかったのに、とたんに路駐だらけとなるとか。もう少し分散されるといいのになあ、と思ってます
2023/3/27 15:11
てくてくてく2003さん、こんにちは。

人気(にんき)のある山だから行きたくなるなる人は、TV、雑記、ネットで話題の飲食店に並びたい気持ちと似たような感じかもしれませんね。確かに人気のある山は魅力も多いけど、本当に花が好きだったり勉強してる人なら、SNS受信基準の見頃でなくていい時期わかると思いますし、時期が多少ずれても別の花がきちんと咲いてくれています^^私は人気の花は見に行くけど、他の方が知らないような山、ルート、時間に歩くため、人気(ひとけ)はありません。山名やルートで花を追っかけるんじゃなくて、花が好みそうな雰囲気で出掛ければ、自然と見つかるんですよね。
2023/3/27 13:25
minislopeさん、コメントありがとうございます。

山を歩き始めて初期のころは、人気のある山やスポットなどいわゆる「映える」山を求めて歩いていました。ただ、経験を積んでそういう時期を過ぎると、静かな山や「発見」を求めて歩くようになりましたし、新しい発見があるとそれだけで嬉しくなります。
「山名やルートで花を追っかけるんじゃなくて、花が好みそうな雰囲気で出掛ける・・・」なるほど、素敵な視点だと思います。私もminislopeさんのそのような姿勢を参考にしたいと思います。
2023/3/27 16:36
こんにちは。
私の場合は残りの人生であと何回花のシーズンを見られるのか、指折り出来る程度なのではないかと思うと、見たい姿のタイミングを探って探ってから行っています。

例えば奥武蔵方面だと棒ノ嶺の山頂桜が有名なのですが、じゃあ満開目指したらいつ頃かなと言う計画を立てて行きます。

棒ノ嶺 since:yyyy-mm-dd until:yyyy-mm-dd

の検索文字列でTwitterで過去5年とか桜のシーズンを見て、満開そうな日付とは東京都内で満開になってから何日後位かなと。

昨年ですと、
棒ノ嶺 since:2022-04-15 until:2022-04-25
で検索したら昨年は大体4月20日前後でしょうか。
東京都内の満開が3月27日だったので大体3から4週間後で、これを過去5年とか遡ってみるとやはり3週間か4週間後かなと踏んでいます(年によってかなり違いますが)。

一方でSNSの「満開です」と言う主観的な感想は話半分で見ています。
2023/3/27 21:42
Teoさん、コメントありがとうございます。

Teoさんもご自分なりの尺度をもちながら毎年花見を楽しまれているご様子で、素晴らしいですね。
毎年みたい光景、たくさんの親子で賑わう光景、自分だけの秘密にしているひっそりした山・・・など、この時期は多くの引き出しを持っていると、気分に合わせていろんな山を楽しめるので、いいですよね。

「映える山」を求めて、SNSで情報を察知して、そこへ向かう登山も否定はしません(かつての私がそうだった)が、今の私にとっては、「もったいな〜」なんて思ってしまいます。

 ところで、奥武蔵の「棒ノ峰」は懐かしいです。中学校の林間学校で、名栗中学校脇の名栗川の河原でテント泊をして、1日目は子の権現、中日に棒ノ峰を歩きました。山頂桜が有名なんですね。いつか再び足を踏み入れてみたいです。ありがとうございます。
2023/3/28 10:38
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