とりあえず、クライミングシューズを選ぶ大前提に足型がある。
最近の靴は幅広だったりある程度伸び縮みするのでそこまでシビアに選ばなくなったが、それでもやっぱり人を選ぶ。
だから、そもそも選択肢に入らない靴が多いわけで、こればっかりは履いてみるしかない。
靴を選ぶところで一番わかりやすいのがソール。
スポルティバやスカルパではビブラムソールを使っていて、
エッジ、グリップ、グリップ2の三種類。
まぁ厳密には各ソールに厚さがあるんだけどそこまでは考えない。
エッジは硬く、グリップ2は柔らかい。
エッジは直線的なホールドに、グリップ2は曲線的なホールドに強い。
点に関しては、一長一短あるが、点が結晶のようなものだった場合、柔らかいソールだと穴が開くか裂ける。
ジムなら迷いなく柔らかいソールの靴を選んだ方が良いが、外岩ならばある程度の硬さがあった方がいい場合が多い。
つまり、用途に合せて靴を変える必要があり、一足で全てをこなすのは難しい。
てなわけで、個人的に絞り込んだ四足を紹介。
1.ハイアングル(外岩、ジム)
柔らかいソールステルスC4に硬いシャンクで高い剛性を実現してる。
攻めすぎるとエッジングは強いけどヒールが脱げやすく、トゥやスメアもし難くなるのでジャストサイズがおすすめ。スメアもできるけどしっかり体重を載せないと曲がらないので外の外傾したホールドとかが少し怖い。
2.パイソン(ジム)
足裏感覚に優れ、指先の力でホールドを握れる。トゥとヒールが最強に近い。自由度は高いけれどその分、自分の指の力で何とかしなきゃならない。自由とはそういう事だ。
3.オタキ(外岩)
足裏感覚皆無の超エッジングシューズ。エッジソールに硬いシャンク、P3搭載で鉄芯でも入ってるんじゃないかってくらいダウントゥを維持する。掴むというより置くといった感覚に近く。次のホールドは他の靴に比べて数センチ近くなる。何気ヒールも最強クラスだがトゥは諦めろ。スメアもな!
4.アナサジハイトップ(マルチ、クラック、スラブ)
アイフルのCMよろしくチワワのような瞳と目があってしまって買ったICIのワゴンセール品。サイズが表示されたテープが剥れてしまっていてサイズがわからない(笑)がぴったりだったというシンデレラシューズ。
ずっと履いていても苦にならないが、シャンクが紙で強烈に臭くなるとの定評がある。
正直、ネタシューズ兼アップ用にと思っていたが、サイズに余裕があり足の指が伸びているので、指先で面にしっかりと押さえつけられ、スメアが抜群に効く。結晶に立つというよりは面で効かせるようなクライミングには戦力になっている。アッパーも薄めなので、フィンガーサイズにもジャムが決まるし、ハイカットなのでくるぶしが血まみれにならなくて済む。TCプロに比べてソールが柔らかい為か不人気だけれど、値段も半額に近いので、もっと売れてもいい一足。
次点にミウラー
説明不要のオールラウンダー。全てにおいて平均点という間違いない一足。
今後一足しか履けないと言われたらこの靴を選ぶ。
とまぁ、こんな感じで使い分けてます。
使い分けることで、シューズも長持ちするし、課題の解決も早い。
さらに靴の選択で間違っていけないのは、サイズ。
攻めすぎてもやがて履けるようになる。はもう古く。最初からジャストサイズで構わないという靴が多くなった。(最近話題のアグロなんかは伸びる前提で作られているらしい)
エッジング課題ならともかく基本的にはある程度は余裕のあるサイズの方が、爪先が表裏で自由なのでホールドを捕まえられる。
最強の一足を見極めるのは難しいけれど、用途を明確にして購入すれば無駄にはならないと思うので、そこからアプローチしてみるといいかもしれない。
キメラにカタキ、アグロにミウラーXXと新作シューズが気になりまくっているので、数ヶ月後にどうなってるかわかりませんがね〜。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する