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食糧は、4日分用意した。米1.2kg（８合強）、インスタントラーメン6個、クラッカ―１箱（135g）、バターココナッツ半箱（200g）、フランスパン4個、レモン3個、バターピーナッツ350g、レーズン300g、チョコレート（棒チョコ）10本、魚肉ソーセージ3本、剥身だら2袋、ふりかけ16g、煮豆1袋、ありいそぼし1袋、玉ねぎ2個、みそ375g、缶詰1個 。
主な装備は、リュック、セーター、下着、登山靴、靴下、ポンチョ、鉈、メタ大1個、小1個、ラテ、飯盒、寝袋、ツエルト、トランジスターラジオといったところだ。
第1日目（6月14日）
京都から夜行列車に乗り福井へ。京福電車の福井駅を5時25分発の列車に乗り、6時40分京福大野駅着につく。ここから7時20分発の鳩が湯行の国鉄バスに乗り、予定通り8時40分鳩の湯に到着した。天気は曇り。
20分ほど歩いたところで、トラックに拾われる。下御池に着くと、雨が強く降り出してきたので、小屋で雨宿り。10時ごろ晴れ間が見えてきたので出発したが、間もなく雨がまた強くなる。10時50分頃、山腰屋敷跡についたが、雨がひどく、ツエルトだけの装備では厳しいと、一旦引き返すことに決める。
11時50分天気が晴れだしたので、ラジオを出して正午の天気予報を聞く。西日本に移動性高気圧が張り出してきており、天気は回復に向かうとのことであった。せっかくここまで来たのだからと、再度出発して、今日は三ノ峰の避難小屋まで行くことにした。13時、稜線直下で昼食をとる。14時には三の峰まで1.8kmの道標に着く。残り1�劼�らの登りがきつかった。夜行列車による寝不足は体に応えるようだ。この頃からガスがひどくなってきて、体力的にも少し心配になってきたが、15時40分には避難小屋に無事到着した。
雪渓が豊富に残っている。水も心配ない。夕方には、天気は完全に回復し、別山が非常に美しい。
第2日目（6月15日）
4時10分に起床。よく眠れた。昨夜のご飯は同宿した京都の他大学のパーティーに作ってもらった。あまり甘えていては、この山行の意味がなくなってしまうと気を引き締める。
5時30分に出発。6時15分には別山平につく。ここはテント地として最高だ。別山頂にはお堂があった。500m進むと、岩屋もあった。油坂あたりは、残雪で道がはっきりせず、国土地理院の5万分の地図だけでは頼りなく、偵察するなど苦労した。（市販の登山用地図はザックの奥深くに仕舞い込んでしまったあった。）
8時50分白山に登る鞍部に達し、ここでファースト昼食。9時35分南竜が馬場に到着。3〜４棟、立派な山小屋が立っていた。一番東の雪渓を詰め、11時20分に室堂に到着した。12時15分には山頂に立つ。風が心地よい。翠が池の水が深みのある青さご心に残った。
大汝峰を通り、七倉を巻いたが、この選択は問題であった。ガレ場はまだ雪が多く残っていて、ルートを探すのが大変で、何とか下から辿っていったのだが、大きな雪渓があり、対岸に登山道が見えるのに行く手を阻まれてしまった。“尾根に出るべし”の格言に従い、稜線の上まで登って難場をしのいだ。北竜が馬場も雪が多く、どこにあるかわからない。
清浄が原ヒュッテめざしてモミの林をたどっていくと、突然目の前に雪原が現れた。ガスもひどく、一瞬びくっとしたが、よく見ると絵入りの道標がある。ヒュッテには16時30分に到着。ヒュッテは屋根の一部を雪上に出し、あとは雪の中だ。ツエルトで、ビバークすることとあいなる。枯れ木を集め飯盒でご飯を炊いたが、うまく炊けてうれしかった。
6月16日
4時30分起床。朝は雑炊にした。6時5分に出発。岩間までのくだりは長くてうんざりした。特に、薬師の下り、コエトの小屋跡からの下りがひどかった。 7時50分にコエトの小屋跡を通過し、岩間ヒュッテには9時5分には着いた。2時間ほどかけて噴泉塔をめぐり、ヒュッテ前の露天風呂につかって、少し昼寝をした。14時30分にヒュッテを後にして新岩間温泉を目指す。ヒュッテで知り合った小松のお坊さんにスバルで鶴来まで送ってもらうおまけまでついた。18時15分ごろ無事金沢千日町の友人の下宿先に転がり込んだ。
当時の振り返り
今回はあえてホエブス（ホワイトガソリンの携帯コンロ）を持参しなかったので、あまり手の込んだものは作れない難しさがあった。缶詰、魚肉ソーセージ、チーズ、煮豆の量を多くするとよかった。レモンは本当に役に立った。みりん干は如何に焼くか、工夫が必要であった。単独行については、何でも自分でやり、その責任を取らなければならないので、山の知識が豊富になり、今後すごく役立つだろうが、万一のこともあるので、コース、日時など相当の配慮が必要である。
今から思うと、若さばかりが目立つ山行であったが、白山は本当に素晴らしい山だった。
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