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不気味で、病んでいて、純粋ででもとことん冷めていて、膨大なエピソード群と予想もつかない会話、呆れるほどのセックスシーン、それって映画になるの、だからちょっと見ておきたかった。で、監督のトラン・アン・ユンは本当に村上春樹の世界をそのまま描きたかったんだなあって思った。
ビートルズのNorwegian Woodの歌詞って、もともと女の子をひっかける歌で、ひっかけた女の子の部屋に行ってみると「ノルウェー製の安物の家具」があって、その子は:
she told me she worked in the morning
And started to laugh
I told her I didn’t
And crawled off to seep in the bath
朝から仕事なのって
言ってから笑いだした
僕は違うけどって言ったんだけど
とぼとぼお風呂場に行って寝たんだ
(意訳はkiyoshiです^^;)
雰囲気はこんな感じ、設定は全然違うけどね…
春樹の作品のモチーフはもちろんジョンの作ったこの歌だし、愛なのか性なのか、ジョンにも20歳のワタナベくんにもわからないわけである。初版の87年に30代後半の村上春樹ならもちろんわかる、私も今ならわかる(笑)
トラン・アン・ユンも松山ケンイチも菊池凛子も水原希子も素晴らしい。だけどこれは村上春樹の作品そのもの。原作が好きな方なら見るといいと思う。最後のジョンのしゃがれた歌声が泣ける。
山じゃなくて映画館に連れて行かれた相棒さんの感想は…「ちょっとエッチだ」って。マジすか(笑)
後日記(12/30):娘が帰省して、映画の話をしたら「お父さん、あの映画ヤフー映画評ではさんざんだよ〜」だって。「真の村上ファンはあの異空間も楽しむのさ」とこれは私。行くかいかないか、責任はとれず

こんばんは。
うちのカミさんからです。
「さすがkiyoshiさん、奥様と素敵なデートでうらやましい
だそうです。
とりあえず報告までに
kiyoshiさん、こんちゃー
観ましたか。私も観ました。
映画を観たことを、私は後悔してないです。
うむ、キレイに撮ったなーというのが感想です。
そりゃぁ、なにしろ映画なのだから、
時間の制約で端折ったりはあるだろうと思ってましたし。
あと、この監督さんが撮った別の映画も観てみたいなと思いました。「トラン・アン・ユン」で検索するといくつかヒットしますね。どうやら、他の映画も撮っているようなので楽しみです。
ずいぶん前に原作を読んでます。
村上春樹では、ノルウェーの森と遠い太鼓が好きです。
yamaya7さ〜ん
そうきましたか〜
この映画、デート向きとは正反対の類、くれぐれも取り扱い注意ですよ、くれぐれもね
yabukogiさん、こんばんは
トラン・アン・ユンの青いパパイヤの香りは名作でしたね。
見ながら思ったのは、ちょっと異様なせりふ回しが段々春樹的世界を広げていって、現実の世界なんだけど、異世界に紛れ込んでいくような雰囲気。70年当時の大学構内の様子が描かれているのに、ワタナベと直子とみどりは別の物語を紡いでいるというか…ネタばれ注意ですね^^
些細なことだけれど、あの草原のロケ地はどこだったんでしょう。夏はいいけれど、冬は伐採の跡が痛々しい感じでしたね。
ほよほよ^^?
あのロケ地は、・・・
(知ってるけどいわないわたくし)
この前にTVで放送してましたぞよ。
私は、「情熱大陸」という番組が「水原希子」を取材したときの
放送で知りました。映画の公開前に、すでに観光名所になっているのだそうな。
あの映画の長回しのカットとか、悪くないなぁと思いました。
あれれ?kiyoshiさんもしかして、
すでにご存知なのに知らないフリをしてますか^^?
kiyoshiさん、こんばんは。
「ノルウェイの森」は初めて読んだ村上春樹作品だったと思います。
(ん?「スプートニクの恋人」だったかな?)
色々と思い入れ深い作品なので、
原作を壊すような映画だったら観てがっかりだなと思い、
まだ観に行っていませんでした。
原作好きにオススメなら観に行ってみようかしら。
あ、私も「遠い太鼓」は大好きです
村上春樹の紀行文やエッセイって面白いと思います。
kiyoshiさん、こんばんは。
私もビートルズファンであり、村上春樹ファンなので、映画館が一段落した頃に見に行くつもりです。
私も本を読みましたが、もうその記憶も殆どなくなっているので、映画を見る前にもう一度読んでみようかと思っています。
ラバーソールあたりから、ちょっと気が狂った様な登場人物が増えてきて、意味深な言葉は翻訳しても全然意味が通じないんですよね。
村上春樹の本もそんな感じですが。
yabukogiさん、意地悪ですね(笑)
テレビはほとんど見ないので、わからないんですよ。
明日の朝に教えてくださいね
じっちゃんなのでもう寝なくては
melonpanさん、こんばんは
ネタばれまずいですね…ですから一言だけ、
期待しないで、でも、行ってみたら
松山ケンイチ、いいです、水原希子、いいです
MATSUさんも夜更しですね
12月12日封切りだったからそろそろ終わるのでは?私も迷っていたのですが、えいっと行きましたよ。
春樹が好きなら、それなりに楽しめますよ。
森はwoodsって複数でしか言わないので、woodは木材⇒家具だって、そういう議論昔からありましたね。改めて歌詞を見たけど、norwegian wood はまだわかりやすい。sgt.peppers なんかよくわからないし。
私は出版されたときに読んだと思いますが、すでに30代でした。20歳の登場人物たちに思い入れするにはちょっと年を取りすぎていたかもしれません。でもストーリーはほとんど覚えていました。悲しい話でもあるが、当時も今もweirdというイメージが強いです。春樹はいつもそんな感じ…
今日は人口7万の田舎町の一軒しかない映画館(一応シネコン)でしたが、昼間で客は10人くらいでした。
kisyoshiさんこんにちは
先週、ようやく1Q84の三巻が、予約していた図書館から届いて、読み終わった、不熱心な村上読者です。
ノルウエイは20代のとき、ノルウエイで読みましたよ〜。村上さんが自分と同時代で数年ごとに連発してくれる幸せを、ありがたく思っています。子供が小さいうちは一本2時間の映画館には行かないようになっているので、当分みるあてはありませぬが、いずれ見たいです。監督、「青いパパイヤ」の人でしたか。この映画は渋谷かどこかで90年代に見ましたよ。印象に残っています。
ビートルズの中でもノルウエイの森だけは、覚えたり訳したりしたくなりますよね。うちの幼稚園児も覚えていますよ。「お姉さんのお部屋に行ったら、お椅子がなくてがっかりする歌でしょう」だって。自分で教えて忘れていました。
kiyoshiさん、おはようございます。
いぢわるするつもりはあんまりないので、書いておきます。
兵庫県神河町の砥峰(とのみね)高原です。
「ノルウェイの森 ロケ地」
で検索すると沢山ヒットしますね。
youtubeにはロケ地の動画もアップされていますよん。
http://www.town.kamikawa.hyogo.jp/forms/info/info.aspx?info_id=18536
yabukogiさん、おはようございます
って、ちゃんと寝ましたか〜(笑)
ロケ地情報ありがとうございます。砥峰高原、ヤマレコでは3人の方のレコがありましたね。ちょっと覗いてみましたが、ススキで有名みたい。近くだったら野次馬になっていたかも。他の映画見られたら、また感想を教えてくださいね。
yoneyamaさん、おはようございます
ノルウェーで読んだとか、うらやましすぎ
ついでに、お嬢さんに唖然(笑)まったく、「お姉さんの部屋にはラグしかなくてそこに座りこんじゃう話」でしたね。恐るべし幼稚園児、そんなの教えるお父さんもお父さんだ
でも生きる上で必要なことは世の中と親の背中で覚えるから、父親って「必要じゃない」ことを教えるのがいいと思う…
村上春樹で一番忘れられないシーンは、井戸の中に落ちた主人公が真っ暗な穴の中から頭上を見上げる場面。そこを昼の月が渡るのです。ルナティックってこれだなと(作品忘れました)。一番忘れられない言葉は、「男の子は月に一回は床屋にいって頭をさっぱりしてくるもんだ」だっけ?春樹と岸田秀には、役に立たないこと一杯教えられましたよ。
じゃ、私も床屋さんに行ってきますね
井戸の中はねじまきどりです。散髪屋はなんだっけ?きのうさっぱりしてきました。岸田秀も全集で読みましたよ。趣味、あいますね!
きょうは帰省で信州です。
床屋さんと、年末の買い出ししてました
yoneyamaさん、岸田秀にはパスタのゆで方教わりましたよ。アルデンテって知らなかったので。って当時の田舎の高校生でアルデンテ知ってるはずがない・・・ん、これは岸田じゃなくて、伊丹十三だったっけかな、ごちゃごちゃですね(笑)
では信州でよいお年をお迎えくださいね。
追伸:映画ノルウェーの森は、R12指定ですから、さすがにお嬢さんには無理です
こんばんは。
hirorineもmelonpanさんと同じく村上作品ではじめて読んだのが
「ノルウェイの森」でした。
発表当時読んだのですが、
「されど我らが日々」の衝撃と同じ期待をよせてしまったためか、あまり記憶に残っていません
今は本も友達に貸したままで手元にありません。
が、kiyoshiさんの日記を拝見して、あれから二十年経ち、自分も人生経験を積み、違った視点を持てるような気がします。
是非観てみたいと思いました。
hirorineさん、こんばんは
娘夫婦と姉夫婦がきて賑やかでしたが、娘の方は旦那の実家に向かうためさっき行ってしましました。やれやれ少し静かに、うんと静かになりました…
この小説の話。ここには不幸なカップルしかでてきません。結末が死で終わるのも辛いところですよね。主人公のワタナベくんの「悲しみは悲しみ尽くさなければ癒されない。だが、それは次に応用できるような学習的なものではない」という言葉のとおりで、ある意味救いのないお話です。ですから恋愛のカタルシスは得られません。泣けませんし…
村上春樹の話。春樹の小説っていつも破綻しているという印象を受けます。
hirorineさんは、サリンジャーも読まれたでしょうか、またカート・ヴォネガットjrとか。春樹さんにはアメリカ現代小説の影響がすごく濃くはいってきています。美しいストーリーを作り登場人物をそれに沿って走らせていくような作風ではなく、とっても強引に作者が小説世界を支配し、いつも突然に舞台が暗転するような印象です。語っているのは主人公ではなくて、村上春樹その人なんですね。この人は小説家というより思索家だと思います。しかもその語りは、たとえば、その小説に脈絡なく散りばめられる様々な寓話的エピソード、深い意味があるようなないような、それでいていつまでも記憶に残る細部などに。こうした書き方は普通許されないものだと思います。許されるとしたら、例えば新約聖書の世界でしょうか…私は分析的に小説を読むわけでなく、楽しんで読んでいるのですが、読み終わったあとにその面白さについて考える時間が好きです。春樹は私にとっていつも謎に満ちた作家です。だからいつもドキドキする…
さて、映画の話です。トラン・アン・ユンは日本語で春樹の小説を読んだのではなくベトナム語で読んだのでしょうか。彼は何を撮りたかったのか。冒頭で書いたようにもっと映画的作品はいくらもあるのになぜノルウェイの森を。それは今もちょっと考えていることです。多分、若者の時代との齟齬とか、無力とか、ひきずりこまれ逃げ出せない感覚とか、そういうことになるのでしょうか。楽しい映画でもないし、おしゃれな映画でもないです。でも春樹ワールドそのものでした。
私は小説を読みなおさないで見たので、あれが足りないこれが足りないという不満はなかったですよ^^
hirorineさん。直子が、寮をでてアパートで一緒に暮らそうと提案したワタナベくんに対して「もしあたしが少しも濡れなくて、ずっと一生できなくても、それでもいいの?」と聞いたら、ワタナベくんはなんて言ったと思いますか?私はその瞬間、記憶がバーっとフラッシュバックしていって、彼がなんて答えたんだっけと思いだそうとした…「僕は楽観的な人間なんだ」これがワタナベくんの返事、こんな風に言わせるのが村上春樹で、それが嫌いな人はとことん嫌いだと思う。見るべきじゃないと思う。
私は年に1本しか劇場で映画をみない人間なので、映画そのものを語ることはできません。申し訳ありません。
hirorineさんの日記、さっき読みました。私的にはお二人の今後のストーリーもちょっと気になります。
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