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簗とは川幅いっぱいに柵を設けてサケの遡上を阻み、迂回する水路に罠をしかけてサケを捕獲する漁場のこと。
写真左・中がそれで、簗に行く手を遮られたサケが迂回水路に入る場面をつぶさに見ることができた。
捕獲する水路には鉄製の檻があり、その中央に細いスリットがあって、サケはそこを潜り抜けて自分から檻の中に入って行く仕組みである。
簗の位置は海岸から200m程で、サケたちは遡上を始めていくらも上らないうちに簗にかかるが、雨で川が増水すると、簗が水没するので楽々と上流へ遡り、自然産卵するので、すべての鮭が捕獲されることはない。遡上したサケの一部は上流で捕獲され、人工産卵〜孵化〜放流される。
また、中には簗に行く着く前に産卵を始めるサケもいて、川にはそれを援護する浅瀬もつくられており、川にかかる橋の上からもその様子が見られるが、海岸に近い場所で産卵するとカモメやカラスなどが待ち構えていて、卵を食べてしまわれるリスクが高いと言う。実際に多数の鳥たちが産卵を終えて力尽きたサケの死骸(ホッチャレ)や卵に群がっているのが見られた。
簗の近くには捕獲したサケの処理・販売場があり、サケが上がっていれば誰でも買うことができる。放精前の♂はで味がよく、大きさによって1本1100円(3��)から1500円(5�坩幣�)くらいだが，♀は１本300円と超安価である。自然産卵後の♀とは違ってそれ程味が落ちる訳ではないので買い得である。
多い年には川がサケでいっぱいになるそうだが、今年はサケの遡上が少なくて品薄とのこと。それでもこの日はそこそこ数が上がっており、2000円で燻製用とサケトバ用に合わせて４本を買って帰った。
これからこの大きなサケを捌いて風乾、塩漬け、オイル漬け、燻煙と進めて行く。気温5℃以下，湿度40〜50％以下で作業したいところだが、今日はちょっと気温が高く、風乾するにも一夜干しネットに入る大きさではない，等々の悩みが始まる。
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