台風１０号の雨が屋根をたたき続けています。
｢うぅぅぅ･･･山いきてぇ〜｣
昨日の予定を台風のためにキャンセルしたので症状が悪化してきているのを感じます。
２週間前にテント担いで１週間の山行を終えようとしていた時は少し飽食気味で、｢暫く山行はいいかな」と思っていたけれど、それから１週間もすぎると「山いきてぇ病｣が再発し、本当なら昨日出かける計画を立てていたのに。
前回の山行では左足中指と薬指のあたりに特に下りで激痛を感じ、それをこらえながら下山してきたためか、今でも痛みこそないものの痺れていて触っても感覚が鈍くなっています。下山後健康診断でそのことを話すと、もともと糖尿病予備群(というよりは境界線)の僕は医者に｢血糖値はどのくらい？」と尋ねられました。空腹時血糖よりHa1cを気にして定期受診(ここ数年は怠けているが)していた僕は、自分の血糖値をそれほど見ていなかったので、｢１３０ぐらいです」といい加減に返答。｢そりゃ高いねぇ。ふくらはぎの腓返りとか無い？」と言われて｢あります。あります。｣
昔から痙攣しやすい体質(なのだと思う)だった僕は、運動不足になると山に登っている時もわりと痙攣しやすいし、夜、寝ていても痙攣することがあるのです。医者からは｢糖尿になるとおこりやすいんだよ。ま、あまり治らないようなら調べてもらいなさい。」と言われました。｢げっ いよいよ糖尿かよ･･･気にはしていたけどな。だから山にも登っているんだよ。それをモチベーションに健康管理するためにな。｣と思いつつ「ハイ」としおらしく返事。
帰宅して１年前の健康診断結果をすぐに開いてみると空腹時血糖値は｢１１１｣。けして低くは無いけれど130なんて嘘だったので一安心。でもはたして今回の結果は･･･？
さて、｢山わずらい｣の症状が出始めると僕はまず、過去の記録を読み直したり、写真を整理したりし始めます。そしてとにかく山の関係書籍を手当たり次第に読みあさります。発症するたびに読みあさったのでそろそろ読む物が無くなってきて、今ではこの薬は効かなくなりつつあります。さらに山関係のＤＶＤも繰り返し見るのです。
それから、やたらに山行の計画を立て始めます。いつ行けるとも分からないのに。資料を見つけ、時間を設定し、未だ見ぬ山々の頂に心を浮遊させながら。当然、このヤマレコの皆さんの記録もあさります。そして結局、カレンダーと仕事の日程を見ながら「ちくしょ〜、行ける日が無いじゃんか！」と腹を立てます。
また、山関係のグッズをネットでも店に行ってでもやたらに見て回ります。店に行く時はとにかく店員と山の話をしたくなります。過去に登った山とか、これから行きたい山とか・・・。時には｢無くてもいいだろ｣と思う物も買ってしまうことさえあります。｢○○なときにあると便利だよな｣とか｢あのシャツはだいぶよれてきたから普段着にまわして･･･｣などと様々な理由をつけ、自分を納得させながら。そうやって結局使わない物がどれだけ押し入れの肥やしになっていることか！
山をはじめる前までの数十年間、フライフィッシングにはまっていたときも｢川わずらい｣を同じように発症し、山と川の違いはあれど同じような症状に同じような対処法を施してきたことを考えると、結局いくつになっても成長していない自分に気づかされます。そんな僕をかみさんはいつも白い目で見つつも、なんとか許してくれてはいるのですが。
今、こうして書いている日記も実は｢山わずらい」への対処法なのだと自分でもはっきり認識しながら書いているのです。
さて、この病はいつになったら治るのでしょうか？山へ行けば一時期潜伏するのですが、すぐにまた発症してしまうので厄介です。
でもね、そんな病を楽しんでいる僕も本当はいるのですよ。
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