今年は山に残雪が多いと聞く。雪どけとともにたくさんの花々が咲き始めていることだろう。僕が本格的に山登りを始める前は、しばらく高山植物を追っていた。雪どけから雪が降る前まで短い期間だけれど2週間に一度ほどの割合で北アルプス山麓にある栂池自然園に通い、花々の撮影をしていたこともあった。
自分としては長かった、昨夏の縦走(周回)以来、むさぼるように雪山にまで出かけてみたが、前回の日記にも書いたように山に向かうモチベーションは少しずつ落ちてきていた。今年の夏の縦走に向けて何とか立ち直らなくては・・・と先週、霧ヶ峰へ。冬枯れから芽吹きはじめた木々や早くも咲き始めた花々を愛でながら気持ちよい風に吹かれ、美しい眺望の中を歩いてきた。
録りためてあった山番組を見ながら「おー、雪の残る利尻山に行きてぇ〜」なんていう気持ちも頭を持ち上げはじめてきた。
今は「よし、行けるかも・・・」と復活の兆し。少しずつ気力が湧いてきている。そしてその気力を支える元になっているのが、山々に咲き始めている花の便りだ。「あの山のあの花に会いたい」「あの花の群生を見てみたい」という思いだ。
僕が山登りを始める前、山に咲く花を追っていたときの、あの時の気持ちに再び戻ってきたような気がする。何年もかけて僕の心の中の「うずき」が様々な山をぐるっと一周まわって戻ってきたような、そんな感じだ。
さあて、これからどの山の、どの花に会いに行こうか。急いで計画を立てなくちゃ!
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