目標にしていた剱岳へ行ってきました。一般登山道の最難関ルートだということで、「どれだけ難しいのだろう」と恐れおののき、情報を集め、曲がりなりにもトレーニングをして臨みました。また、岩場の練習にも何度か出かけました。若いときほどではありませんが、還暦でもトレーニングで徐々に筋力がついてくることが分かりました。
そんなこんなで、剱沢にテントを張り、皆さん午前3:00頃には出発しているのに、僕たちはゆっくりと5時半発。念のためにハーネスをつけ、状況によってはスリングとカラピナを使ってセルフビレイをしながら登ろうと渋滞しないだろう時間に出発したのです。｢ハーネスなどが必要な奴が登ると時間がかかり迷惑」とか「一般道でそんなことをして登るなんて恥ずかしい」などという声があることも知っていましたが、未知の世界なので万全を期して準備をしていきました。
結果的に登山道は空いていてどこの鎖場でも渋滞はなく、使わなくても十分に登れるけれど、せっかく持ってきたからセルフビレイをしながらタテバイに登ってみました。登ってくる途中途中ですれ違う下山者に尋ねると山頂ではガスで何も見えず、しばらく待ったけれど諦めて降りてきたということでした。でも、僕たちが登頂するとすぐに青空が広がり、周囲が開けて美しい景色を見ることができました。遅く登ってきて、渋滞もなし、展望も開けてラッキーといったところです。
結構心配をいていた剱岳の岩場や鎖場でしたが、自分としてはそれほど恐怖心も、難しさも感じることはなく上り下りをしてきました。あんなに心配してトレーニングや練習までしたのにちょっと拍子抜けという感じです。妻などは一緒に岩場の練習には出かけたもののトレーニングなど一切していないのにもかかわらず・・・なのです。
きついと感じたのは、岩場や鎖場ではなくて、他の山々にもある、ザレた下りでした。
7月に練習で登り、暑さのために途中撤退した妙義山や、30�垓瓩げ拱�を背負って登った槍ｹ岳の東鎌尾根のほうがきつかったかもしれません。ザレた下りも、鳳凰山の中道や鷲羽岳から三俣山荘への下り、雄山から一ノ越への下り、五色ヶ原からスゴ乗越小屋などのルートのほうがきつかったような気がします。さらに、剱登頂前日の立山雷鳥沢から別山乗越までの炎天下の登り・・・これが今回最もきつい山行でした。
下山してきて疲れはしましたが、｢きつかった｣といよりは｢面白かった｣という思いがかなり強いのが事実です。
テン場でたぶん足をひねり、軽い捻挫をしていたために、裏剱へ回る5泊の計画を、剱岳登頂だけにして2泊にして帰宅しましたが、それなりに楽しかったなあと感じています。
さて、恐れおののき続けてきたトレーニングですが、今日から再開しました。でも次の目標が無いとくじけてしまいそうです。つぎは・・・大キレット？不帰峰？いやいや途中撤退した妙義山？
なんだかだんだんエスカレートしていきそうな自分が怖いです。
todoraさん、こんにちは！
劔岳のレコ、拝見させていただきました！
ご夫婦揃って登頂出来たことが素晴らしすぎます！
次の目標は不帰峰、、いやいや感服です！
zenpさん
レコをご覧いただきありがとうございます。次なる目標･･･八峰キレット、大キレット、不帰峰･･･そしてジャンダルムを含む西穂〜奥穂縦走など、いつまで、どこまでできるか分かりませんが夢はつきません。腰痛が再発しなければよいのですが・・・
でも、まずは7年前にやり残した遠見尾根〜五竜岳登頂をクリアしようと、明日から計画していたのですが、どうも天候が思わしくなく、場合によっては落雷・突風・大雨かもしれないという予報もありますので、様子見をしています。ここでだめなら、計画では針ノ木に行く予定だった今月下旬に五竜へ変更して･･･とも思っています。
zenpさんもご家族でよい山旅をなさっていることでしょう。今年は特に暑さが際立っていますので、お子様はもちろん、ご本人や奥様も体調には十分気をつけてくださいね！
「あんなに心配してトレーニングや練習までしたのにちょっと拍子抜け」←いや、それ正解ですよ。一般登山道で、ザイル、ハーネス出すレベルの方が来るなんて、とんでもない話ですから。
「念のため、ハーネスをつけ、セルフビレイをとる」これもまた、正解だと思います。
次は、ジャンダルム、がんばってくださいね
NYAAさん
ありがとうございます。行く前の不安な気持ちから、必死でトレーニングを積みました。といっても年寄りの｢必死｣ですから若い頃と比べたらたいしたことではないのですけれど。でも「これなら、大丈夫」と少しでも不安をなくしたいのでそれなりには。
結果、「拍子抜け」という表現になってしまいました。でも、トレーニングをして少しずつ体ができてくると、モチベーションというか、挑戦しようという気力が高まってきました。
実は私たちが剱へ登る話をしたら山仲間の一人から｢一緒に連れて行ってほしい｣と願われたのです。その人のレベル的なことは何回か一緒に山旅をしているので分かっているのですが、何分、「どんな山旅になるか分からない、自分でさえ不安なのにとても他人は連れて行けない」ということで、断りました。私が仲間を先導して登る山は「私自身が登ったことのある山」と決めていましたし、みんなにもそう公言して実行してきましたので、「次に行くときにはよろしく」とすぐに理解をしてくれました。
私たちが登頂してみて、悪天候などでなければその人も十分に登れると感じたので、いつか一緒に登る計画を立ててみようかなとも思っています。(実は私自身も再度あの岩場を歩いてみたいと思ってもいるのです。）
ハーネスつけて、セルフビレイして登るなんてちょっと恥ずかしい気もしていましたが、登りで一緒になった方から「それ、いいですね・・・自分もそろえようかな」と言われ、「備えあれば憂いなし」ということだと自分を納得させることができました。
剱を目標にした筋力や歩力(という言葉があるかどうかわかりませんが)のトレーニングでしたが、次の目標に向かってさらに強度を増して続けています。これも時々怠け心が出て｢今日はいいかぁ」と弱気になりますが、今のところそれに負けずに続けられています。
ジャンダルムは5年前に奥穂高岳に登ったときに目の前に見て「行きたい！」と思った場所です。そのときは夢で終わってしまうだろうなと漠然と考えていましたが、これからも少しずつステップを踏んで登れたら最高だな・・・と思います。「はたしてどうなることやら」です。
自分たちも、表妙義縦走では、セルフを使いますが、スリングでチェストハーネスを作り、ノーマルカラビナで小さい物を使います。（クサリに通して使えるカラビナを選ぶ。）
ちょっと休みたい時に使うのと、下りの時など、身を乗り出して、ホールドの確認ができて便利です。
剱が登れるなら、表妙義もそんなに難しくないですよ。だって、鎖をにぎったら、難易度も何もないですから(；・∀・)
以下、下記日記参照願います。
https://www.yamareco.com/modules/diary/73693-detail-148509
表妙義のトレーニングなら、西側周回が楽しいです。縦走になると、間延びするのと、クサリが多く、ちょっと興ざめなのが、残念です。
西上州なら、いろいろ楽しいところありますよ。八丁峠〜両神山とか定番ですね。でも、二子山西岳直登が一番いいですね。やはり、クサリはない方が雰囲気はいいです。
あと、一般登山道の中では、鹿沼岩山の猿岩が日本一難しいと思うので、ぜひ、トライしてみてください
NYAA さん
ご丁寧なアドバスをありがとうございます。表妙義は7月に暑さのためにタルワキザワのコルから相馬岳〜バラ尾根のピークを経てホッキリまでで一般道へ撤退してきてしまったので、今度は涼しいときにホッキリ〜鷹戻し〜東岳〜中ﾉ岳〜中之嶽神社という周回をして繋いでみたいなあと思っています。また、数年前に日向大谷から両神へ登ったときに妻と｢今度は八丁峠から登ってみたいね」と話していました。二子山は漠然といつか･･･と思っていただけですが、西岳への直登は教えていただき面白そうだなと思いました。また、猿岩は初耳ですので調べてみて、チャレンジしてみたいと思います。
NYAA さんの日記も拝読させていただき、おっしゃるとおりだなと思います。剱でもできるだけ鎖は使わずにということであくまでも体を安定させるための補助として指がかりや、つま先などがかかる所を探りながら登り下りしてきたつもりです。そう考えると、やはり体を作っておくということが大切だなと感じています。
実は深夜からボルダリングのワールドカップ最終戦の模様を視聴していました。娘は時々出かけることがあるようですが、自分ももう少し若かったらなあ・・・とつくづく思いながら見ていました。(そう言いながらも体力不足・筋力不足のオヤジなんですけれど。）
今は、岩場が楽しくて、｢行きたい！」と思っているのと、クライミングの初心者講習も受けてみようかな？なんて思ったりしています。ただ、講習会によっては年齢制限があるものもあるようなので、還暦をむかえた体力の無い(特に持久力と柔軟性はこれからの課題です)ような奴がはたしてそんなことに手を出していいものだろうか？などという思いもあり、今は思うだけでなかなか行動できません。
私の家のすぐ前に、多くの方が岩登りの練習に訪れたり、講習会をしたりする日和田山の岩場があるので、こっそり出かけて誰もいないときにちょっとよじ登ってみようかなどと変なことも考えたりしています。
いずれにしても、いつまで気力が萎えずに維持できるか分かりませんが、できるところからステップを踏んで無理なく、迷惑にならないようにステップアップできたらいいなと思っています。
うちのクラブでは、６０歳を越えてから、クライミングを始める人が多いですよ(；・∀・)
自分も、初心者企画は、実施してます。ただ、登山靴でも歩けるレベルのクライミングは、人が集まらないし、先の見通しもないので、もうやりません。(下記岩トレ注意事項参照。）
https://www.yamareco.com/modules/diary/73693-detail-68954
日和田山は、自分も行きたいと思っていますが、土日はザイルの雨なので、なかなか行けずです。
近くの阿寺の岩場なら、ちょくちょく行ってます。
NYAA さん
還暦越えてから始める方もいらっしゃるのですね。
今日は午前中、ちょこっと日和田山へ出かけて男岩・女岩をのぞいてきました。男岩では5人ほど、女岩では1人の方が練習をしていました。女岩のオーバーハングしているところは無理だと思いましたが、男岩は登るだけならフリーでなんとかなってしまいそうな気が以前からしています。実際はそんなに簡単では無いのかもしれませんが。かみさん曰く「フリーでも登れるかもしれないけど、安全のためにはやはりザイル」だそうです。
阿寺によくおいでになるとのこと、我が家の近くを通っていらしゃるのですね。
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