18日夜に東北地方日本海沿岸での大きな地震。またか・・・と息をのみました。被害も出ています。心配です。宿泊予約などのキャンセルも相次いでいるとか・・・
折しも、今日、福島第一原発の周辺の市町へ復興のの様子を取材に出かける予定を立てていた矢先の出来事でした。
8年前の東日本大震災時には埼玉にある職場でその時をむかえ、次々にとび込んでくる被害状況や画像に涙していました。復興の手伝いにも行けず、ただ、避難してきた方々のお手伝いを少し、そしてわずかながらの支援のお金（義援金という言い方はあまり好きではありません)をお届けするくらいしかできませんでした。ですから、退職して時間がつくれるようになったら小さなことでもきっと何かの役に立たせてもらおうとずっと思っていました。
退職をした4月から、何度か東北地方に出かけました。震災の被害が大きかったところだけで無く、幅広く。これまで７人乗りの大きな車に乗っていましたが、経費削減にと４月に買い換えた軽自動車はあっという間に走行距離7000�劼鬚海┐泙靴拭�
弘前、会津、郡山、小名浜、そして今日は浪江町と南相馬市。同じ所に何度か出かけてもいます。震災や原発災害が自分の中でも、日本の中でも風化しないように自分の目で見て現状を発信していきたいと思っています。
5月に小名浜へ行ったときには、平日ということもあってか、本当に人が少ないと感じました。海岸沿いはかなりきれいに整備されているのです。休日には多くの人が訪れるのでしょうか？昼時をかなりすぎていたからかもしれませんが、小名浜港にある商業施設「ら・らミュウ」は僕の他に２〜３人いたかどうか。そしてその中の回転寿司屋さんは僕の貸し切り状態でした。「アクアマリンふくしま」にもそれほど人はいなかったと思います。弘前はもちろん、会津地方や郡山辺りには平日でもアジア系外国人の方々の団体さんがかなり来ていて賑やかだったのですが・・・
今日の浪江町や南相馬市も人が少ないなあ、車も少ないなあと感じました。工事関係の車（汚染土壌の運搬トラックはとにかく多かったですが）や工事関係と思われる方々はいるのですが。僕は南相馬道の駅へよって、食事をし、お土産をしこたま買いましたが、観光で訪れている方はいたのでしょうか？
道の駅から北泉海水浴場へ行ってみました。整備されて美しい浜辺になっています。防波堤に釣り人が一人いました。海を見に来たり散歩をしたりしている人が数名。サーファーが一人海に入っていました。
浜辺の北には新しい火力発電所ができていました。
今日、行ってみて再認識させられたのは、高速を走っていても富岡町や大熊町辺りには放置せざるを得なかった家々が空き家となってそこかしこにあるということです。屋根がこわれていたり、ガラスが割れたり、崩れたりもしています。高速道路には現在の放射線量を示す電光掲示板が所々にありましたが、今日の最大値は2.6µ㏜/h〜最小値0.1µ㏜/hでした。(国の基準は0.23µ㏜/h) 2.6µ㏜/hが表示されている近くでもたくさんの工事関係者が働いています。無知な私だから思うのかもしれませんが、この方たちの健康は大丈夫なのでしょうか？
それから、もう一つ。とにかく、手をつけられていない田や畑が多いということにも驚かされました。線量の関係もあるし、人がいないというのもあると思いますが。もちろん田植えをしてある田もあるのですが。
空き家や雑草の生い茂った田畑は、頭の中ではわかっていましたが、実際に見るとかなりの衝撃でした。本当に復興できるのだろうかと思えてきてしまいます。そんな中でも、地元の方々は頑張っているんだなあと胸が熱くなってしまいました。
僕はいつまでも気にかけていたい。忘れないようにしたいと思っています。そして、できるだけ足を運んでこの目で見て何らかの形で発信していきたいと考えています。
計画では、浜辺の後、再び浪江町に戻り、さらに小名浜港に寄るつもりでしたが、浜辺にいるときに、沖縄にいる義理の兄が他界したとの知らせが入ったので急遽それを取りやめて帰ってきました。
長文になってしまい失礼いたしました。
こんにちは 初めまして 同じ日高市の住人です
東北の復興、色々ともどかしい思いを僕も抱えています
僕が登山を始めて以降、ずっと相棒だった親友を東北大震災で亡くしました
そのショックからしばらく登山をやめていたのですが、
お墓参りに行った際に相棒の奥様、ご家族に叱咤激励されたこともあり、
2年のブランクを経て山に復帰し今に至ります
あの日以来、年に2回は彼のお墓を訪ねるのですが
特にここ2年ほどは目に見えるような分かりやすい復興の印象がありません
ある意味では、日常が戻りつつあるという事なのかもしれませんが
おっしゃる通り、少し目を外に向ければまだ生々しい傷跡も残っています
彼の家族や友人たちと話していても、
もうほとんど誰も日常会話では直接復興には触れませんし
むしろ異邦人である僕の訪問が、
復興や当時の思い出話のトリガーになっている様子すらあります
震災前との相対的な比較では、
当然ですが復興しきれていませんし、恐らく同じには戻らないでしょう
でも、そういう状態に人々（現地も、異邦人である僕らも）が慣れた、
っていうことなんだろうなと感じます
実際に多くの人々は慣れることで、
心の平静を保ち日々の生活を平穏に過ごすことができているんだと思います
ずーっとそのことばかり考え続ける生活なんて出来ないに決まってますからね
でも僕が一番怖いのは、
この「慣れる」と「忘れる」が自分の中でイコールになることです
そうならないようにするためにも、
彼の家族や友人たちとの他愛無いLINEでのやり取りや
年2回の訪問は続けたいと思っています
そして訪問の際には極力、現地にお金を落としてくるよう心がけています
お土産はもちろんのこと、スーパーや商店で現地の魚介や日本酒を買ったり、
日帰り温泉や旅館・ホテルに泊まるのも良いですね
訪問は出来なくても、ふるさと納税は効果的でしょう
結局、僕のような一般人にとってはこういった消費行動が
一番分かりやすく復興に継続的に貢献できる方法だと僕は信じています
kedama_h さん
コメントをありがとうございます。
ご友人を無くされたということで、とっても身近な災害だったのでしょうね。同じ市内にお住まいということでとても身近に感じさせていただきました。
結構、身近に被害をうけた地域の方がいらっしゃるということも、いろいろ話をしていてわかってきました。娘の旦那の実家は岩手県で親戚の方が被災されたと言う話を聞きますし、市内の学校の先生でも南相馬市出身の方がいらっしゃいます。自分の山仲間にも何人か、います。
昨日、訪問をして、汚染土壌を運んで行き来するものすごい数のトラックや、あちらこちらで行われている工事、立ち入り禁止区域、空き家、傾いて倒れそうなままの神社、そしてあちこちにある汚染土壌の保管場所、荒れた田畑、おびただしい数のソーラーパネル、実際に見て、感じるものがありました。
商店や、宿泊施設や、公園やいろいろ整いつつありますが、最終的にはハード面では無くソフト面の人がいなければ復興は進まないなと思っています。この年齢になっては線量もあまり関係ないという気もして、退職を機にあちらへの居住も考えましたが、今のところ、できることをと思っています。いつもいつも哀しい出来事を引きずって生きていくわけにはいきませんし、苦しいことやつらいことを浄化させていくのが人間の心理だとも言われているので、地元の方も、私たちも時とともにそうなっていくのは仕方ないとしても、やはり、時々思い出したり気にかけたり、憤ったりしてあの時を思いだし、今を確認することが必要なんだと思います。一番は忘れない、風化させないということでしょうね。
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