以前単独でケガしてから、なるべくガイドツアーに参加して、安全と知識・技術を積み上げていこうと思っています。
今回は、へなちょこ限定ツアーだったため、初めてのメンバーも多く、また雪質も重かったため、滑るとうよりはラッセルラッセルといった感じでした。
頭を下にして埋まってしまったメンバーの脱出作業をやったりして、その点では有意義なツアーでしたね。
滑りとしては物足りない感じは少しありましたが、楽しいツアーでしたので満足満足。BCはこういうのもアリです。単に滑りに行くのではなく楽しみにいくんですから。
今回のツアーで特に面白かったのは、ガイド氏の話す最新版雪崩との付き合い方講習でした。
文章力がないので、正確に表現できないのですが、山という特殊な状況での心理状態を加味したうえでの総合的リスクマネジメントという考え方でした。
単純な科学的雪崩発生予測技術とはまた一味違った面白さでした。
当日の記録はコチラです
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-102053.html
結局ガイドさんが言いたかったのは、
「人間は必ずミスを犯す。ミスをなくす技術のみを目指すのではなく(軽減するための努力は必要だが)、そのミスも含めたリスクマネジメントが重要だ」
とのことでした。
今回はけっこう雪にはまって自力脱出できない場面が多く、メンバーの脱出の手伝いをするなどの状況を経験できたという点で有意義なツアーでした。
というわけで、タイトルに戻ってくるわけですが、
「遭難する権利だと ケシカラン!お前のようなヤツは山に登る資格などない!」なんていわないでくださいね。
以前、北海道や本州のガイドさん数人と山帰りにまったりしていたときに、遭難するとマスコミに一斉に叩かれるという話の文脈の中で出た言葉、
「そんなこと言ってもよう〜。俺たち遭難する権利だってあると思うんだよなぁ〜」(一同深くうなずく)
現役バリバリのガイドさんが言うと重みがあるなあ・・・、あはは、迷惑かけてるな〜、って分かっちゃいるんだけど、ホント山ヤは謙虚なんだかわがままなんだか
あ〜 あのマスコミの対応をみると
・・・とりあえず批難しておけばお給料もらえちゃう〜 みたいな・・・
そう言いたくもなりますね
でも権利には根拠も理由も必ずありますので
あまり登山に理解の無いアレな方々の前では
言わないほうが安全だと思います
う〜ん、(状況を踏まえた上で)言わんとしているところは、判るような気がしますが 、言葉って恐ろしいですよ〜。よくよく考えて物事判断する人以外に対して発言するとそのまんまバッシングの嵐になりますよね。
日本の真ん中辺りではいつも(今日も?!)一言が命取りになる人たちがご活躍していますから 。
ともあれ権利と責任は裏表。権利と言えば責任はどうなのか、ということになり、二次遭難の恐れもある中で救出に向かう方々もいますし(実際にそうなったときには余計にマスコミが騒ぐのですが)、旨く伝わる言葉を選ぶのは難しいですね 。
山屋の端くれとして、実力がある人でも無謀な事だけはしないで頂きたいものです 。
(実力レベルからすれば私如きもやや無謀なのか? )
q0u0pさん firebolotさん おはようございます
ちょっとアレな内容だったので、どうしようかと思ったのですが、
とても印象に残った言葉だったので書いてみました。
そうですね、面と向かって話す言葉と、ネットに放流する言葉とでは言葉の種類が違うかも
この言葉は、技術も体力も知識も責任も十分に備わっている人のみが使える言葉ですね。
自決する権利ですね。資格とも言えそうです。
じんざ殿 こんばんわでござる
こういうのはきつーい山行の途中、酒なんか飲みながらダラダラしてるときに話すもんですよね。
確かにそういう資格、永遠の若輩者の私にはありません。
いつの日か、酒飲んで管巻いて、こんなこと言えるような山ヤになりたいものです。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する