ワタシの好きなヤマ格言(笑)です。
GW前半の西穂高岳はほとんど夏道、1割くらい雪と氷でした。
具体的には、独標までは夏道で行けます。でも、夏道を右に外れたルートはかなり上の方まで雪の上を歩けます。午前中はよくしまった雪なので、夏道の階段よりアイゼン歩きの方が楽です。
その日、独標から先に進んだのはワタシを含め3人でした。
その2人はかなりデキる人のようでした。ドキドキ。
独標から西穂山頂までは、ほとんど岩で、2か所だけアイゼンをつけた方が安全な場所があります。
そのうちのひとつ、雪の斜面は角度は30〜40度くらいのバーンになっていて、アイゼンはガッチリと効くのですが、万が一足を滑らせたら数百メートル滑落して死にます。
雪面は50mくらいしかなくて、その先は岩なので、たたきつけられたらきっとすごく痛いと思います。
どうやって突破しようかしばし悩みました。
普通なら、そのままガシガシと雪を踏んで下りる状況です。
雪(氷)面の状態も良いし、まあ、足を滑らすことはないでしょうが、絶対ということはないです。そしてその一瞬でワタシが死体になるのは御免被りたい。
ちなみに、ピッケルによる滑落停止など、何の役にも立ちません
なので、ちょっとカッコ悪いですが、後ろ向き腹ばい状態になって、ピッケルで確保しながら、前爪を使ってちょっとずつ下りてきました。
こんな時、ベントシャフトのピッケルは便利です。
距離にして20mくらいなので、それほど時間はかからなかったので、安全第一ですね。
しかし〜、若い頃なら絶対普通に歩いて下りた場所をこんなやり方で歩くとは、アイゼン様ごめんなさい。
アナタを信用していないわけではないのです。
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