尻皮と言っても、何の事だか判らない人も居ると思います。これは元々マタギとか山仕事をする人達が使っていた物で、50〜60センチ位の毛皮の前掛けのようなのを、尻の後ろへ垂らすように腰に紐で結んで使います。(画像1)
これを着けていると、雪の上や濡れた地面に座ってもズボンの尻は濡れず、冷たさも防げます。また、ビバークの時にはマットの代わりにする事も出来ます。
昭和50年頃には既に使っている登山者はほとんど居なかったけど、当時の南アルプスのガイドブックの表紙の写真に、キスリングを背負い尻皮をつけた登山者が写っています。(画像2)
何故こんな物を持っているかと言うと、10代の終わりの頃に冬山を始めようとしたとき、ピッケルやアイゼンと共に貰いました。その方は20歳くらい年上だったから、昭和40年代の前半とか30年代には、もっとポピュラーだったのかも知れません。
なかなか優れ物ではあるけど、どう見ても垢抜けたスタイルではないのが廃れた理由だと思います。流石に今は使うこともありませんが、山での格好に拘らない私としては、また使っても良いかなと思ったりしています。
ただ、こんな格好で高尾山や奥多摩あたりを歩いていると奇異の目で見られるでしょうね。それに、高級品は熊の毛皮だけど、私が持っているのは犬の毛皮みたいだから、過剰な動物愛護の人から何か言われるかも知れません。
そういえば、ニッカズボンも全く見ないですね。基本的に山道具屋には置いていないし、ワーキングウエアの店で鳶の人が履くようなのしか売られていないからでしょうね。
昔は細身のニッカで、ザイル捌きも鮮やかに岩場を登るのは格好いいと思っていました。今でも山ガールがクラシックな感じでセンスよく着こなせば、可愛いファッションになると思うのですが・・・
guchi999、こんにちは。
今年の夏、黒戸尾根で甲斐駒に登っているときに、行者さんとお会いしましたが、あのいでたちで、法螺貝を持ち、腰には黒い尻皮をつけていました。因みにグレゴリーのザックを背負ってらっしゃいました。やはり通常の山登りのかたはお見かけしませんね。雪山ならとも思いますが、こちらもやはり見たことがありません。暖かさや防水の面で尻皮がなくても対応できる衣類になってきたのが原因かもしれませんね。
saiogaumaさん
修験道の行者さんの衣装は白が多いから迂闊に腰を下ろすと汚れるし、防水素材なんて事は無いだろうから尻皮は必要アイテムでしょうね。
グレゴリーのザックというのが今風だけど、個人的には木の背負子で決めて欲しいところです。
あと、間違ってもトレランシューズはやめて欲しいですね。
確かに最近の高機能の衣類だと、よけいな物はいらないかも知れませんね。基本的に山の衣類、装備は必用最低限でシンプルにした方がよいので、必用なければそれに越した事はありませんから。
父親が使っていたので知っています。昭和50年頃です。父親の持っていた尻皮も犬だと言っていました。第二次大戦中、食糧不足の口減らしや防寒服用に犠牲になった犬の毛皮が流用されたのではないのでしょうか。
ankotaさん
使っておられたという事は、お父様は私より一回り上なのでしょうね。
最近では犬の毛皮を使う、なんて言うと違和感を持たれる方も多いかと思いますが、昭和4、50年代あたりは、単に素材としてありうる、という感覚だったと思います。
私も犬は好きだから皮を剥ぐというのはあまり考えたくはないけど、過度にそれを否定する気はありません。
人間と同等に扱ったりする最近の風潮は少し行き過ぎだと思っています。
それでも、赤岳の猫が保護された話なんかは悪くないと思うのですけどね。
ヤマレコの若い女性の方で、毛皮のコートを利用して、尻皮を自作した方がいます。雪の時期には、いまでも、尻皮は最強かもしれません。
私自身は、尻皮時代が下火になった世代で、所有はしませんでした。
当時は、登山者の「三種の神器」(ビブラム底の皮製登山靴、ピッケル、尻皮?)の一つだったかも。
今はたためる小さなマットをサイドポケットに入れて行動し、休憩時に雪面に敷いてます。
ゴアテックスと薄い中綿素材(シンサレート)で、確かにいまは、尻皮は必需品ではないですね。
ふりかえると、70年代前半以後は、新規に導入する人はほとんどいなくなりましたが、年配の登山者やハンターは、それ以後も使い続けてきましたね。
いまは、ハンターも使っているのを見たことはないです。
tanigawaさん
毛皮のコートで尻皮を作る ってのは気合が入っていますね。
そういう女性はいいなぁ。若い時だったら惚れてしまいそうです。
座布団代わりの小さなマットは私も持っていて、雪のハイキングなどでは使っています。
ザックから出して広げるという、ほんの僅かな手間だけど、それさえも省ける尻皮の方が便利かもしれません。
もっとも、歩いている間中は腰にぶら下がっているので、煩わしい時もありますけど。
私の友人の鉄砲打ちも使っていなし、関東近辺では使っている人は少ないでしょうね。
それに、最近のハンティングは車で林道の奥まで行って、速攻で勝負を決めてくるような感じなので、長い時間歩く事も少ないから必要ないのでしょうね。
guchi999さん、こんばんは!
尻皮ですか! きゃは〜、山の世界でもほとんど死語ですね〜。
私が山を始めた1960年の半ばでも、もうレアな代物でしたね。そう、一般登山者のは犬皮が多かったみたいですね。確かに、今、犬の尻皮なんて着けていたら、袋叩きにあうかもしれませんね。(私も愛犬家です)
そうそう、それからニッカ―ズボン。愛用しましたよ〜。今もカッコイイと思うんですよね。
昔のとは少し違うけど、最近、モンベルのニッカ―を買いました。でも七分丈のパンツという感じですけど。
f15eagleさん
ほんと尻皮は死語ですね。
1960年の半ばで山を始められたとすると、私の10年ほど先輩ですね。
あの頃は、山を歩く人はみんなニッカ―ズボンでしたね。
中学の頃、ニッカを買うお金が無かったので、古くなった学生ズボンを膝下で切って、裾を閉める金具を付けたのを母親に作ってもらい、それを履いていました。
1970年代の後半になると普通のスラックスのような山用のズボンが出てきて、ニッカーホース(これも死語ですね)がいらないから、私もそれに変わって行きました。
モンベルのニッカ―は、イメージとは大分違いますね。
やはり裾を締める短いベルトとD環が欲しいところです。
毛脛を出すにしても、ベルトとD環をチャラチャラさせてニッカーホースをズリ下げて歩くと、一戦終えてリラックスしている感じが出るような気がします。
冬場の月山では、結構見かけます。小国の現役のマタギさんも皆さん付けてます。山屋でもベテランって感じで、カッコいいです❤
ha2311さん
東北の方ではまだ使われているのですね。やはりマタギの本場だからでしょうか。
私なんざ山歴は長いけど中抜きの似非ベテランだから、ベテランぶる為の小物として使うのも悪くないかも。
でも、ベテランと思ってくれる人と、時代錯誤と思う人に2分するでしょうね。
私が山を始めた頃はまだ売ってましたね、尻皮。
まだ長期山行はキスリング全盛でニッカズボンが登山者の定番でした。
さすがに尻皮は使いませんでしたがニッカは良く履きました。
膝下が長いのはズンドウに見えるので細くて短めのニッカズボンを選らんだりとけっこう「カッコ良さ」に拘ったりしました。
無地のニッカホースとセーターを同じ色で合わせるとよりスマートに見えたりと今考えると笑いそうですが当時は「ヨーロッパのクライマー」スタイルに憧れましたね。
イマドキの山ガールさんたちも、目に残像が残るようなケバい色のファッションではなく杉綾のニッカなどを品良く着こなすのも悪くないと思うのですがどうでしょうか。
chiroさん
ニッカズボンに対する拘りは、多少なりとも誰しも持っていたのではないでしょうか。
やはり、お手本はヨーロッパのクライマーで、ガストン・レビュファなんかのカッコ良さにはシビレタものです。
でも、足の長さなんか決定的に違うから、どんなに真似しても到底追いつかないのですけどね。
今時の山ガールさんのファッションも悪くはないけど、何の役に立つのか分からない山スカートなんか履くより、小粋にニッカで決めるのも悪くないと思います。
まっ、山での格好に拘らず、街着の着古したもので歩いている私の言えた義理じゃないのですが。
お疲れ様です
動物愛護団体が煩いせいか、最近売ってないそうですね〜
この前、ネットで見たらアライグマだったかな?2万円弱で売ってました
尻が汚れないんでエエな〜て思ったものの、600gと少し重いので断念しました。
尻毛と足毛を育毛し、天然成分でこれからの寒さを乗り越えたいと思います(笑)
アッチさん
アライグマで2万円弱とは高いですね。じゃぁ熊だと3、4万円はするのかな。
600gで少し重いとはアッチさんらしからぬセリフですね。その位は屁のカッパでしょ
その3倍くらいの重さで、ハンデとして丁度いいのじゃないですか?
特に私と歩くときなんかはね
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