15日の夜、父が永眠しました。享年93歳。
一人で残業していた18時半過ぎに
施設から電話があり、
「19時頃に次女さん(私)がいらっしゃるとお父様から伺ったのですが」
と言われて
「え? そんな約束してないですが…」
と答えたら、実は父が意識消失し、救急車を呼ぶところだと。
私は会社が遠いので兄に駆けつけてもらい、
病院に向かいましたがすでに心肺停止していました。
でも穏やかな顔をしていたし、ほぼ老衰かなぁと。
ずっと元気で一人で家事もこなし毎日散歩していた父でしたが
今年になって腰を痛めてしまい、要介護1になってしまいました。
病院には兄が連れて行き、私は食材の買い物などしてましたが
あまり役に立ってなかったけど
ほぼ毎回「ありがとう」と言ってくれたので嫌じゃなかった。
まぁ「もう帰れ」の合図でもあったのですが
年を取ると厄介な性格になる人も多い中、
父はむしろ穏やかになり最後まで頭もしっかりしていました。
でも兄は「わがままばっかり」とぶつぶつ言ってたので
私の時と態度が若干違ってたのかもしれません
父と母は私が中学に入る時に別居しましたが
近所に住んでたし用事があれば行き来してたので
そんなに疎遠だったわけでもないしかといって近いわけでもない。
いい父親だったというほどでもないけど
すごく悪い父親だったわけでもないし
父のお金で育ったのは事実なのでそれなりに情もあるし
「父に頼まれたパジャマ(綿100%)が明日届くのに…」と
少し涙ぐみそうにもなりましたが
まぁ93ですからいつそうなってもおかしくなかったので
翌日は、細かい手続きは兄に任せて普通に会社行ったし
悲しいというよりは、人って死ぬんだなぁと儚い気持ちです。
母の時は火葬場が空かず10日ぐらい待たされたけど
今回はちょうど日曜日に予約が取れたので
明日でお別れとなります。
とにかく父の写真がなくて
31年前の姉の結婚式の写真を引っ張り出しました。
母と違って父の好きなもの、ほしいものもわからず
新しいパジャマと母の写真ぐらいしか入れるものが思いつかない。
昔は釣りとか好きでしたが今はやってないし
テレビとか好きな音楽とかも特になかったような。
食べ物は何が好きというより、健康的な食事を好んでました。
野菜と魚、豆腐に納豆とか。
特にコレが好きってのがないンだよなぁ
そんなわけで今週予約してたキャンプ場はキャンセル(←当たり前)
次に予約する時は無料でアーリーチェックインをサービスしますと言われました。
それにしてもなんで私が7時に来るなんて言ったのかな?
父の勘違いか、スタッフさんの聞き間違いでしょうか。
たぶん、スタッフさんに何かこうしましょうかとか言われたから
「娘がくるから大丈夫」と言い訳して断ったのかな?と想像。
母が亡くなった時は半年ぐらい母の夢を見ることが多かったですが
父が夢に出て来るとは思えないので真相はわからない。
(母の夢も実際には支離滅裂でしたが)
最後に母の夢を見た時は夜ではなく昼寝中で
具体的な内容はまったく覚えてないンだけど
私は泣きながら母に「ごめんね、ごめんね」と謝ってました。
母の姿を見た覚えはないのに、「母の夢を見た」という記憶だけ残って。
それ以来、母が夢に出て来ることはなくなりました。
(まったくないわけではないが)
自分が死ぬ時に、誰かがそばにいてくれる確率って低いかもです。
私のように独身・一人暮らしなら当然ですが、
家族が同居していても死に目に会うのはなかなか難しい。
隣に寝ていても、朝起きたら死んでたとかよくある話だし
却って「なぜ気付かなかったのか」と自分を責めたり、
責められたりすることもある。
孤独死が悲惨みたいに言うけど結局死ぬ時は一人なわけで
ただ、長い間誰にも気付かれないことだけは避けるように
対策をしていた方がいいだけ。
誰だって出来れば幸せになりたいけど、
人生うまくいかないことの方が多いもんなぁと
しみじみ思うのでした。
★おまけ
兄の職場の若い子の話ですが、
彼の「ひいおじいちゃん」は85歳だそうです
別に全然おかしくはないンだけど
うちらは「父」が93なのに、と、何故か笑ってしまいました
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